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2013年5月31日金曜日

第4回 彦根ラーメングランプリ

 彦根ラーメングランプリが6月1、2日の両日、ビバシティ彦根の駐車場で行われる。
 市民有志による実行委員会主催で、4回目の今年のテーマは「琵琶湖」。彦根、長浜、東近江からの計8店舗がテーマに沿った新作のラーメンを用意しグランプリを競う。
 ハーフサイズで1杯400円。来場者は1枚400円のチケットか茶付きで2000円の5枚つづりを購入し、おいしかったラーメンに割りばしで投票する。
 開催時間は午前11時~午後4時半、2日のみ投票が午後3時で終了。雨天決行。

ごみ減量へ、アイデアと料理レシピ募集

 彦根市は6月3日から、ごみ減量のためのアイデアと、生ごみ削減につながる「エコクッキング」のレシピを募集する。
 平成23年度の彦根市民一人あたりのごみ排出量の平均値は1103㌘で、全国平均の975㌘、滋賀県の887㌘のいずれも上回っている。またごみの総量のうちリサイクルされた割合の資源化率は14・2%で、全国の20・4%、県の18・8%を下回っている。
 市は今年3月に一般廃棄物処理基本計画を策定し、市民一人1日あたりのごみ排出量の平均値を平成34年度までに900㌘に削減することや、資源化率を20%にすることなどの推進目標を掲げた。
その目標達成の一環として、市民のごみ減量に対する意識向上を目的に「チャレンジ!THE ごみダイエット」と題して、家庭や学校、職場で取り組んでいるごみ減量のためのアイデアとレシピを募集することにした。
 優秀な案は広報ひこねや市のホームページに紹介されるほか、10月6日に開催される関連イベントで表彰と賞品の贈呈も。応募は具体的なアイデア、調理方法、氏名、住所、電話番号を記入し、郵送かファクス、市生活環境課か各支所・出張所の窓口持参で。市のホームページからも可。8月30日まで。問い合わせは市生活環境課☎(30)6116。
ごみゼロ大作戦
 県は今月30日を環境美化の日と制定しており、基準日として環境美化運動を進めている。26日には彦根市清掃センター主催の作業「ごみゼロ大作戦」が、日夏町の子どもセンター周辺で行われた。
 地元自治会やボランティア団体の市民、県・市の職員、市議ら約520人が参加。同センターから、曽根沼湖岸緑地公園、天満橋、須三嶺大橋までの3コースに分かれて約2時間、空き缶やペットボトル、タイヤ、冷蔵庫などを拾った=写真。回収されたごみは約1720㌔㌘だった。
 市内では6月2日にも町内各所で清掃活動が行われる。

2013年5月30日木曜日

ひこにゃんバス 1日出発式

 彦根市は、「ひこにゃんバス」の運行を6月1日から開始すると発表した=本紙15日付け参照。当日は午前8時半~彦根駅西口で出発式がある。
 大久保市長が観光振興の一環として意欲を示していた。彦根駅前から近江鉄道グループの湖国バスが運行している「彦根ご城下巡回バス」の車体の横面にひこにゃんの写真、後ろに3種類のイラストがラッピングされる=写真は湖国バス提供のイメージ。
 出発式では市長らによるテープカット、ひこにゃんが登場しての撮影タイムなどがある。

2013年5月29日水曜日

川嶌順次郎さん、教育のあり方を本にまとめる

 彦根市立佐和山小学校や南中学校の元校長の川嶌順次郎さん(78)=小泉町=はこのほど、学校や家庭での教育のあり方などを記した本「いじめは無くしたい 親と先生は協働・一如の関係でありたい」を発刊した。
 川嶌さんは、平成23年10月に大津市内の中学生がいじめを苦に自殺したことを受け、マスコミや世論の批判の対象となった多くの教師を元気づけようとの思いから「教育のあり方」をまとめることにした。
 本は、▽教育、教育者とは何かの再確認を▽家庭教育は社会教育概念から切り離して特別の教育領域とするべきでは▽親と先生の関係は根本から見直すべきでは▽先生たちには子たちと遊べる余裕を持ってもらうべきでは▽教育委員会にはこういう支援をお願いできないか―の5章で構成。哲学者や教育分野の専門家の著書を活用しながら、解説している。
 そのうち、親と教師の関係について「毎日、子どものことを思っている親と先生が徹底的に触れ合うことからだと思います。顔を合わせる、交わる、話す、声をかけ合う・・・を提起したい」「時には火花を散らすこともあっていい。火花を散らしながらも、せめて親と先生に一つでも共感し合えることが見つかれば万々歳」などと記している。
 川嶌さんは「(いじめなどの問題を)花火のような一過性で終わらせてはならない。市民の皆さんが教育についてもっと関心をもってもらえるきっかけになったらと願っている」と話している。本はB5判、64ページ。希望者は川嶌さん☎(22)5323。

2013年5月28日火曜日

彦根城の二の丸駐車場の売店閉鎖 内堀より内側すべて撤去へ

 彦根城内の二の丸駐車場の売店が昨年度中に閉鎖し、今年度中にも休憩所になることがわかった。市教委文化財課は城内にある残り4カ所の売店も順次閉鎖していく方針。
 市が彦根城の今後の方針を定めている保存管理計画と整備基本計画では、「内堀より内側は彦根城の遺構保存を最優先し、史跡になじまない施設は撤去を図る地区」としている。
 二の丸駐車場のある地区も市は今後、発掘調査を行う予定で、出土した遺構を基に復元的な整備計画を策定する方針。閉鎖した売店は、市内の複数の店舗によって昭和29年11月に設立された団体・彦根みやげ品研究会が運営してきたが、事務局だった彦根商工会議所によると、市の方針で売店を閉じることになり、3月いっぱいで閉店し、研究会も解散したという。
 城内にはほかに、天守前広場、鐘の丸跡の広場前、二の丸駐車場(閉鎖店舗の隣り)に計4店の売店が残っているが、市は各店にある自動販売機を含めて随時、閉鎖・撤去していく予定。
 閉鎖した二の丸の売店は年度内に改装して無料の休憩所にする。

2013年5月27日月曜日

「本音」と「建前」論

 いわゆる従軍慰安婦を巡る大阪市の橋下徹市長の一連の発言に対して、マスコミ各社がここぞとばかりに批判合戦を繰り広げているが、小生は少し角度を変えて橋下さんの「本音と建前」論を分析してみたい。
 一般的に、政治家にとって言葉は命であるとされる。実際、失言によって首相や大臣をクビになった政治家をこれまでに何度も見てきたが、その失言の多くは本音の言葉であった。そうすると、大半の政治家の言葉は建前であると言え、我々一般大衆もその建前が本音ではないと薄々感じつつも、そのまま見逃している。
 本音により他に悪く見られるのを毛嫌う、いかにも日本的美意識の「恥の文化」を尊ぶ証左であるとも言えようが、国際社会においてはそのようなきれいごと(建前)だけでは通用しない分野もあろう。
 橋下さんの発言に対し、日本のマスコミ各社が中国や韓国のメディアが批判を展開していると報じているが、それは裏を返せば、いかに本音による外交を恐れているかともくみ取れるのではないか。
 日本の外交戦略が、経済から歴史認識までのさまざまな分野で競い合っている中国・韓国に勝っているとはお世辞でも言えない原因は、建前重視にあるからではなかろうか。
 本音と建前については、他人と接する私たちの日々の生活においても関連しており、我々凡人はなかなか本音を出せないのが常であろう。
 本音という言葉を言い換えると「真実」があてはまり、建前という言葉を言い換えると「偽善」があてはまるが、つまりは我々の日々の生活も先に解説した政治の世界と同様、建前(偽善)により成り立っているということだ。
 なぜ建前しか表現できないかというと、本音を表すことで必ず対立が生まれるからである。だが小生の経験上、例えばコラムなどで本音の内容を書き、相手と対立したとしても、最終的には互いに尊ぶ結果になっている(はずだ)。
 恥の文化という建前論を尊重しつつも、時と場合によっては本音をぶつけ合う・・・。そのような関係が政治・外交の世界はもちろん、我々の日常においても、もっとあっても良いと思うのだが・・・。【山田貴之】

医療費・保険代の過払い戻します・・・還付金詐欺の不審電話相次ぐ

 彦根署は20日、犬上郡内の高齢女性宅に還付金詐欺を装った不審電話が相次いで発生したと発表。22日にも市内の高齢女性宅に少なくとも3件かかってきた。
 20日の不審な電話は多賀町、豊郷町、甲良町に住む65歳から70歳の女性3人の自宅で、いずれも医療費や保険の払い戻しがあると伝え、銀行や農協のATM機前に行かせる内容だったという。そのうち2件は警察や農協職員に相談したため、被害にあわなかったが、甲良町の女性(66)は銀行のATM機から相手の指示通りに操作し、50万円を振り込んでしまった。
 22日は午前11時半ごろ~正午ごろにかけて、市内の69歳から74歳の高齢女性宅に、彦根市保険課の職員と名乗る男の声で「保険の払い戻しがある」などという電話があった。いずれも「市役所に確認します」と返答するなどしたため、被害にはあわなかったという。
 なお滋賀県は20日、還付金等詐欺多発警報を発令した。警報は29日まで。

親鸞聖人七百五十回大遠忌法要、願乗寺で稚児行列も

 浄土真宗本願寺派の願乘寺(橘乘道住職)=彦根市錦町=は19日、親鸞聖人七百五十回大遠忌法要を営んだ。子どもたちが化粧をし、そろいの衣装を着て街中を練り歩く稚児行列も行われた。
 この日は日中法要と法話の後、稚児行列に参加する門徒や近隣の0歳から10歳までの子ども34人が同寺を訪問。一人ずつが顔に白化粧と口紅を塗られ、はかまを着て、男児が烏帽子、女児が冠をかぶった。
 「稚児」たちは4グループに分かれて保護者と一緒に記念撮影をした後、順番に同寺を出発。雨の降る中、傘を差しながら、登り町グリーン通り商店街、千代神社前、中央町商店街、銀座町商店街の約750㍍を1時間かけてお練りをし、寺に到着後は本堂で献花と献香をした。
 その後、同寺では法要や記念講話、仏教讃歌などもあり、参拝者が親鸞聖人七百五十回忌を祝っていた。

2013年5月23日木曜日

テーマ展・赤玉神教丸と鳥居本宿、滋賀大附属史料館で

 彦根市鳥居本町の「有川家住宅」が国の重要文化財に指定されたことを記念し、滋賀大学附属史料館(馬場)は「赤玉神教丸と鳥居本宿」をテーマにした春季展を開いている。
 有川家住宅は江戸時代の18世紀半ばから19世紀前半にかけて建築。妙薬として知られた赤玉神教丸の製造・販売をしてきた。昨年12月28日に重要文化財に指定された。
 春季展は3コーナーに分けて展示。「近世の有川家と鳥居本宿」では江戸時代の赤玉神教丸の実物、薬を包んでいた江戸時代当時の神教丸袋、約1・1㌔分の鳥居本宿の概略図と詳細図など7点。「有川家住宅と重要文化財指定史料」では有川家住宅の建設時期が分かる「ふしん万覚(よろずおぼえ)帳」など4点。
 「近代の有川家と赤玉神教丸」では、明治時代に支店があった大阪で人気があったはなし家・桂文之助に神教丸の効能を盛り込んだはなしを作ってもらい、難波の寄席で神教丸を配布しようと持ちかけた「岡本友七書状」や、明治時代の広告など5点。
 開館は午前9時半~午後4時半、6月14日まで。土日・祝日は休館。

西村雅彦さん出演・ベートーヴェンと三人の女たち PRでひこね市文化プラザ訪問

 来月15日に俳優の西村雅彦さんが出演するコンサート「ベートーヴェンと三人の女たち」に合わせて、会場となる文化プラザで19日まで西村さんの絵画と写真展が開かれた。18日には西村さんも会場入りし、来場者と記念撮影やサイン会で交流していた。
 公演は2部構成。1部では西村さんの語りとオーケストラ・アンサンブル金沢弦楽四重奏によるベートーヴェンの演奏を交えて、ベートーヴェンとその生涯に登場した3人の女性とのエピソードや手紙が朗読される。
 第2部では西村さんが弦楽四重奏のメンバーの知られざる素顔に迫る。入場料は3500円、会員2900円、学生2000円。全席指定で残席わずかだという。申し込みは文化プラザチケットセンター☎(27)5200。

2013年5月20日月曜日

四番町スクエアのシンボル・地蔵2体壊される


 彦根市の四番町スクエアに設置されている6つの地蔵(通称・癒しの六童子)のうち2体が何者かに壊されていたことがわかった。四番町のシンボルとして地元で親しまれてきた存在だけに、商店主らからは残念がる声があがっている=写真左は壊された地蔵、右は同型の別の地蔵
 癒しの六童子は四番町スクエアが整備された平成17年11月に日本宝くじ協会の支援を受けて、東京芸術大学大学院教授で彫刻家としても知られる薮内佐斗司さんが制作した。価格は非公表だが、1体で普通車が購入できるほど。
 6体のうち1体の丸い冠が外されて持ち逃げされたほか、もう1体は冠が半分程度はがされた状態になっている。先月30日午前に商店主の1人が発見。その日の未明か前日の夜以前に何者かによって壊されたと見られる。修理の場合、かなりの金額がかかるという。
 四番町スクエア協同組合の三輪滋夫理事長(63)は「おそらくお酒の入った方がやったと思うが、非常に寂しく、残念な思いでいる」と話している。四番町スクエアではこれまでにもひこにゃんの置物や噴水の蛇口などが壊される被害が出ているといい、ライトを一晩中、点灯させたりして防犯体制を強化している。

滋賀大生が吉本新喜劇プロデュース法を学ぶ、彦根公演に出演も

 6月8日に文化プラザで開かれる吉本新喜劇に滋賀大学経済学部(彦根市馬場)の学生も出演することになり、15日に吉本興業関係者や学生らが滋賀大講堂で記者会見を行った。
 滋賀大就業力育成支援室が行う授業「働き方探求プロジェクト」の一環で、学生17人が履修。すでに4月から吉本興業の芸人らの講義を受けている。今後は市民有志による「彦根地域住民の参加する吉本新喜劇実行委員会」の運営に参加し、開催準備や稽古のスケジュール調整などを担当。うち8人は、県民らが参加し本番に前座公演を行うひこね新喜劇塾の塾生となり、当日も実際に役者として演じる。
 会見で学部長の梅澤直樹教授は「学生たちには自分で問題を見つけ、解決のために取り組んでいけるようになってほしい。大学としても地域の発展に貢献できるのでは」と述べた。
 学生の塾生代表の西野一弘さん(23)=4年生=は「このような機会を頂き、感謝している。公演の成功の力になれれば」と話していた。
 滋賀県住みます芸人のファミリーレストランの原田良也さんと下林朋央さんはギャグを飛ばしながら「笑いをとる、笑顔にする喜びを体験してほしい」と語っていた。
 会見後には滋賀大のキャラクター・カモンちゃんも登場し、全員で記念撮影が行われた=写真

彦根南ロータリークラブ30周年記念式典、県内2番目の規模

 彦根南ロータリークラブの創立35周年記念式典が14日、彦根ビューホテルで開かれ、約130人が出席した。
 式典では廣瀬滋夫会長が「新たな出発点としてひと味違うクラブを目指し、ロータリークラブの奉仕の精神を抱きながら、先輩たちが築いてきたことを汚すことなく、地域の発展のために貢献したい」とあいさつ。
 国際ロータリークラブ第2650地区ガバナーの河本英典さん、創立35周年実行委員長の大橋和夫さんのあいさつの後、荒神山古墳についての紙芝居の様子を録画したDVDと、被災地の子どもたちへの奨学金100万円の贈呈式などがあった。記念講演の後には祝賀会も開かれ、参加者たちは35周年を祝いながら交流を深めていた。
 彦根南RCは芹川以南の市内と犬上郡、愛荘町の企業代表者ら69人で組織。その規模は県内で大津RCに次ぐという。

2013年5月18日土曜日

西村雅彦さんの絵画と写真展、18日午後会場へ

 俳優の西村雅彦さんの絵画と写真展「しあわせなマリー、しらないパキスタン」が19日まで文化プラザメッセ棟1階で開かれている。6月15日に文プラで開かれる西村さんらのコンサートに合わせた企画。また本日18日午後2時半〜同5時、西村さん本人が会場を訪れることが急きょ決定した。
 西村さんは、東日本大震災の被災地支援のボランティア活動をしている時に描いた絵が好評だったため、以降、動物やマリーアントワネット(マリーちゃん)などを描いてきた。
 写真については20歳代のころから撮影しており、昨年8月に映画のロケでパキスタンに訪れた際には、現地の5000㍍級の山々や、地元とアフガニスタンから避難している子どもの笑顔を撮った。
 展示数は絵画が19点、写真が27点。西村さんの事務所担当者は「皆さんに見てもらい、笑ってもらえることを本人も望んでいると思います」と話していた。開館は午前9時~午後5時。入場無料。

ひこにゃんバス運行へ 大久保・新市長が意欲

 ひこにゃんの写真をラッピングしたバスの運行が来月にも開始される。彦根市長に就いた大久保貴氏(49)が観光振興の一環として先の選挙時に取り上げ、10日の就任会見の際も「実現に向けて進んでいるようで、具体化しそうだ」と話していた。
 ラッピングされるのは、彦根駅前から近江鉄道グループの湖国バスが運行している「彦根ご城下巡回バス」。これまでのデザインとして、車体の横面にひこにゃんの写真、後ろに3種類のイラストが貼られる予定。
 市は、ご城下巡回バスの今年度分の運行補助金として397万円を予算化。ラッピング費用もその中に含まれると見ており、6月ごろの運行開始を目指し湖国バス側と調整している。
 市はご城下巡回バスの後、通常の路線バスにもひこにゃんをラッピングしたい意向で、反響を見てその台数を増やしていくという。
 なお、ご城下巡回バスは彦根駅から彦根城、夢京橋キャッスルロード、銀座街、龍潭寺などを巡っている。運行日は季節により異なるが、6月以降から8月4日までの運行日は土日祝日。

2013年5月16日木曜日

市内2園で盲導犬の啓発活動、彦根ロータリークラブ・彦根ローターアクトクラブ

 盲導犬の普及活動をしている彦根ロータリークラブ(秋野正誠会長)と彦根ローターアクトクラブ(古賀芳一会長)は13日、盲導犬を連れて市内の聖ヨゼフ幼稚園(立花町)とるんびにー保育園(河原)を訪問。園児たちに盲導犬の役割などを教えた。
 盲導犬は1頭育てるのに約200万円かかるとされ、両クラブは十数年前から補助金を関西盲導犬協会(京都府亀岡市)に提供するなど普及活動に努めてきた。今年度は幼児たちに命の大切さや優しい心を育んでもらおうと、盲導犬を園に連れていく取り組みを企画。
 市内2つの園には盲導犬のPR犬・フェロー(雄3歳)とクラブのメンバー3人、関西盲導犬協会の指導員・久保ますみさん(52)が訪問し、聖ヨゼフ幼稚園では秋野会長から支援金が手渡された。
 るんびにー保育園では3歳から5歳までの園児75人を前に、久保さんがフェローとの実技を取り入れながら、盲導犬が段差の前で止まることや人が通れない場所を迂回することなどを教えた。
 また、視覚障害者の女性と盲導犬とが通勤する際の映像を見せ、彦根市内で5人が盲導犬を利用していることをあげながら、盲導犬が専用の装備(ハーネス)を着用している際には▽食べ物を見せない▽大きな声で騒がない▽声をかけない▽勝手に触らない―ことを求めた。
 園児たちは「盲導犬は吠えますか」「何を食べるの」などと質問。最後にはハーネスを外したフェローを順番に触っていた。

芹橋の古民家活用したゲストハウス「無我」7月オープンへ

 彦根市芹橋1丁目の大正時代に建てられた古民家が、素泊まり用のゲストハウスとして活用される。「無我(むが)」という施設名で7月上旬にオープンする予定。
 所有者は村田一さん(42)・典子さん(45)夫妻。2人とも旅好きで、出会った場所も平成23年5月に金沢市内のゲストハウスだった。以降、岐阜市内で生活しながら、村田さんの夢だったゲストハウスの経営に向け、建物探しを開始。昨年4月末に彦根商工会議所などが運営する「小江戸ひこね町屋情報バンク」から芹橋の古民家を知り、9月に購入した。
 建物は木造2階建てで延べ約150平方㍍。柱の一つに大正9年と記されていることから、大正時代に建てられたとみられる。隣接する空き地約65平方㍍に1階建ての建物を新築しており、そこを男女別の相部屋として活用する。古民家の方は村田さん夫妻の住居としてのほか、宿泊者の休憩スペースや食事用の場所として使われる。
 村田さんは「旅人同士が気軽に楽しめる場所にしていきたい。観光資源が多くある彦根をゆっくりと見てもらいたい。地域の皆さんとの交流の場にもなれば」と話していた。問い合わせは村田さん☎090(8571)5796へ。

2013年5月15日水曜日

副市長「公募」「2人も」、世界遺産「状況把握」大久保・新市長

 10日に彦根市長に就任した大久保氏が同日、市役所で記者会見し、公約に掲げた「民間からの女性副市長」や「巡回市長室」の実現に改めて意欲を示した。
 大久保氏は「市民目線を忘れずに市政をつくり直したい」とした上で、前市長の獅山氏が求めたひこにゃんの取り扱いなど引き継ぎの政策について「ひこにゃんの著作者人格権はデリケートな問題として注意したい。(前市長の)実績を尊重して、継続事業は進めていきたい」と述べた。
 巡回市長室については「18日の市内の自治会長との会議で大まかな方針を示す」と説明。副市長については「政策を整理しながら適任者を選びたい」「縦割り行政の意識が染み付いた方ではない女性にしたい」とした上で、「2人もあり得る」「公募も選択肢の一つ」などと時間をかけて慎重に選ぶ意向を示した。
 彦根城の世界遺産については「獅山さんは実現間近との認識だったが、どの情報を元におっしゃっているのか、状況を把握したい」と語った。なお、大久保氏は三津屋町の自宅から原則バスで通勤するという。
「泥まみれになって」
 初登庁の10日朝、市役所の玄関前に公用車から降りた大久保氏が登場すると、市職員から花束が贈呈。駆けつけた支援者の中には涙を流す市民がおり、大久保氏も涙ぐむ場面があった。
 その後、庁舎内で行われた訓示で大久保氏は約120人の市職員を前に「市民の皆様の懐に入って、泥まみれになって働きたい。難しい課題が多いが皆さんの力を借りてがんばっていきたい。健康管理には十分配慮いただきたい」と話した。

2013年5月12日日曜日

芸術家グループ・銀ぶら426 銀座の空きビル借りイベント拠点に、ハラミイシさん個展

 旧ジャズ喫茶の店・チャップリンなどがあった彦根市銀座町のビルの3階を、芸術家らのグループ「銀ぶら426」が借り受けた。5日からはグループの一人で美術作家のハラミイシカズコさん(53)=彦根市馬場1=の作品展を開いている。
 このビルは元々、おもちゃ屋や喫茶店などとして賑わっていたが、近年は空きビルになっていた。彦根市内の芸術家らはこのビルを含め、銀座商店街の再興を目的に昨年11月に芸術展・銀ぶらアートを開催。終了後、このまま閉じるのはもったいないとの思いから、芸術家ら5人がグループを結成。ビルの3階を活動拠点にし、メンバーの展示やイベントなどの会場として活用することにした。
 最初のイベントとなったハラミイシさんの作品展では、各スペースを「ファッションの部屋」「フランシス・ベーコン(芸術家)の部屋」「図書室」として区分け。古着や古紙をリサイクルしながら作った衣服や帽子、自画像など約80点を展示している。
 ハラミイシさんは「『ごみからごみを作る』をイメージして作った作品が並んでいる」と独特の表現で来場を呼びかけている。開館は午前11時~午後5時半、31日まで。問い合わせは代表の上田三佳さん☎080(5312)1297。
旧チャップリンでライブ
 旧チャップリンでは17日午後7時半~米国・ニュージャージー州をイメージしたデュオ・アニス&ラカンカらのライブが行われる。前売り2000円(当日300円アップ)。前売り券は京町の古本屋・半月舎で販売。問い合わせはメール(moimoi.mmm@gmail.com)。

獅山氏が市長退任「今後は一県民として・・・」、大久保市政始まる

 獅山向洋氏(72)は9日、彦根市長の退任に合わせて記者会見を行い、通算3期の市長生活を振り返った。翌10日には大久保貴氏(49)が新市長に就任した。
 会見で獅山氏は大久保氏と7日に引き継ぎの会合を開いたことを明かした上で「色んな事業について話したが、特にひこにゃんについてはより詳しく説明した。ひこにゃんは彦根市の看板であり、品格がくだけるようになっては困る」と話した。
 市長を通算3期務めたことについては「市長としての役割は果たした。やり残したという言葉は好きではない。残った事業を囲碁に例えると、中盤の段階まで来ており、後は詰めをしっかりやって頂けたら」と述べた。
 思い出に残る事業については、築城400年祭と開国150年祭、東日本大震災の被災地支援をあげ「職員や市議会とみんなで一緒にやった事業は記憶に残っている」と語った。
 今後については「何も考えていない。家の中の整理をする」とした上で、「これまで市長や市議の選挙に出馬した時は何か問題があったから。問題が出てきたら(表舞台に)出てくる。一県民としていくらでもできる」と、獅山節は最後まで健在だった。
 同日夕方には市役所1階で退任式が開かれた。

ロボカップで世界大会へ 彦根のチーム「ネバーギブアップⅡ」

 自律型ロボット競技の全国大会「ロボカップジャパンオープン2013東京」が4日から6日まで行われ、彦愛犬地区から出場した3チームのうち1チームが3位となり、来月末にオランダで開催の世界大会への出場権を獲得した。
 サッカーAライトウェイトの部で3位となったのは城南小6年生の渡辺明君(11)と鳥居本中1年の西村元宏君(12)のチーム「ネバーギブアップⅡ」。市内から世界大会への出場権を得たのは2回目。
 世界大会に向けて市長を表敬訪問した、渡辺君は「世界大会はコートが変わるので、それにも対応できるようにしたい」、西村君は「英語も頑張って覚えたい」と抱負を述べた。世界大会は6月26日から30日まである。

2013年5月10日金曜日

河瀬・稲枝地区で民泊・農業体験 県外の中学生 彦根が初の受け入れ

 彦根市の河瀬・稲枝地区の民家で来月5、6日の両日、神奈川県の中学生たちが宿泊しながら、農業などを体験する。これまで犬上郡や愛荘町は受け入れてきたが、彦根市としては初の試み。
 湖東・湖北の4市6町で構成するびわ湖近江路観光圏の事業の一環。3年前から犬上・愛荘の4町が全国各地から中学生を受け入れており、今年は横須賀市立大津中学校の3年生約280人が来県することになった。当初は今年も4町のみの予定だったが、豊郷町から彦根市に1クラス分(30数人)の受け入れ要請があり、市は「試験的に」参加することにした。
 彦根では、極楽寺、普光寺、蓮台寺、石寺、本庄の各町の民家計10軒に3、4人ずつがホームステイ。生徒たちは4日から奈良と京都を観光した後、5日夕方に旧豊郷小学校で入村式。その後、各家庭に車で向かい、食事・宿泊し、6日午前中に農業や川で投網、綿作りなどを体験する。昼食後には再び旧豊郷小で離村式に参加する。
 来年以降の受け入れについて、市観光振興課では「受け皿の体制が整わないと難しいが、今回の様子を見て(継続するか)検討していきたい」としている。

2013年5月7日火曜日

出産後の女性対象講座開講へ、産後ケアインストラクター・上田絢子さん

 県内で唯一、産後ケアインストラクターの資格を取得している豊郷町の上田絢子さん(32)が、出産後の女性向けの講座「産後トータルケア」を今月10日から神野レディスクリニック(彦根市中央町)で始める。
 産後ケアインストラクターは、出産後の女性に対して自分自身で心と体をケアしていけるようサポートする専門家。
 対象は1カ月検診を終えた産後女性のほか、近くに家族や知り合いがおらず、家にひきこもりがちの子育て中の女性。講座内容はバランスボールを使っての運動、セルフケア、コミュニケーションなど。
 赤ちゃんの同行も可だが、立ち歩きができる子どもの場合は要相談。第1期が10日から6月14日まで、第2期が6月21日から7月26日までの、いずれも毎週金曜午前10時~正午の全6回。以降も随時、開講していく予定。講座は同じ内容。受講料は1万4000円だが、神野レディスで出産した者は1000円引き。第3期以降の料金は変更。場所は神野レディス内のJスタジオ。
 上田さんは「産後の主役はどうしても赤ちゃんだけど、母親になった女性自身のケアも大切であることを伝えていきたい」と話している。出張レッスンも受け付けている。問い合わせは上田さん☎080(8528)9368かメール(ayako.sangocare@gmail.com)、「あやこ 産後ケア」で検索を。

ひこねお城大使に小山藤香さんと山崎菜々子さん

 新しいひこねお城大使の選考会があり、中山町の小山藤香さん(20)と開出今町の山崎菜々子さん(18)=写真左=が選ばれた。選任式が今月31日に彦根キャッスルホテルである。
 小山さんはイギリス留学の経験があるといい「外国人観光客が多くなっている彦根で、多くの方とコミュニケーションをとりたい」、山崎さんは「彦根の良い所を伝えると共に、彦根の新しい魅力を見つけたい」と抱負を述べている。

古代から現代の彦根を年表で紹介、新修彦根市史・第12巻完成

 古代から現代までの彦根などを紹介した「新修彦根市史」(第12巻 便覧・年表)が完成し、2日から発売される。歴史や文化を写真や絵図入りで分かりやすく解説した「彦根の入門書」になっている。
 本では、彦根八景やひこにゃんなどの「ようこそ彦根市へ」、合併前の各村についての「彦根市のなりたち」、市内の小中学校を一校ずつ記した「学び」、市内の国・県・市の「文化財」などを説明しているほか、古代から現代までの歴史を年表形式で詳しく掲載。また「もっと調べたい人のために」という項目を設け、それぞれのテーマについての本の見出しや調査場所を列記している。
 本はA4判でカラー、328ページ。3500円。1500部発行し、市内の主な書店、市役所1階・支所・彦根城博物館など市の施設、郵送で販売。問い合わせは市史編さん室☎(27)3544。
彦根市史を読む会
 文化プラザは6月から新修彦根市史を読む会を行う。市史の使い方を学んで、内容を読み込みながら語り合うことで、彦根の歴史を後世に伝えていこうと企画。6月27日の第1講で市史編さん室の職員から使い方を習い、以降は毎月第4木曜(12月休講、来年1月第5木曜)に昭和20年から現代までを市史を使いながら時代ごとに学ぶ。
 来年2月27日までで計8講座。午後7時~。参加費はテキストとして市史付きで1000円(6回以上参加できる者)、1回のみは100円。申し込みは文プラチケットセンター☎(27)5200。

和の輪・文化発表会 滋賀県内初開催、10団体が伝統芸能披露

 日本の伝統芸能を披露する「『和の輪』文化発表会」が28日、文化プラザで開かれた。
 日本の伝統文化の継承を目的に「和の文化を守る会」(本部・京都市)が全国各地で開いており、滋賀県内で初めての開催となった彦根では「守る会」彦根支部が企画。
 第1部では、太鼓、詩吟、大正琴、尺八、民謡、津軽三味線、日本舞踊、筑前琵琶など、彦根や長浜、愛荘からの10団体が演舞・演技を披露。そのうち、筑前琵琶日本橘流旭城会・堀川旭城(彦根市西今町)は7人が演目「井伊大老」を演じた。
 第2部では着物作家の横山優さんの語り、第3部では京都嵯峨野きもの学院彦根校(中央町)による着物・前結び着付けショーも行われた。