彦根市と犬上郡の話題を中心に、関連する国政や滋賀県政のニュースもお送りします。取材依頼や身近な話題の提供などもお待ちしています。 電話0749-65-0608 FAX0749-62-4483 メール(hikone@shigayukan.com)

2014年10月31日金曜日

サントリー角ハイボール号 近江鉄道で初めて運行

 近江鉄道は24日から「サントリー角ハイボール号」を運行している。
 専用の電車に乗りながら角ハイボールが飲める。これまではビールや地酒のバージョンがあったが、ハイボールは初。料金は角ハイボール、缶チューハイ、ソフトドリンク飲み放題、弁当付きで3300円。角ハイボール用のジョッキ1個プレゼント。車内では缶ビールやつまみの販売も。彦根駅午後6時55分発で八日市駅、尼子駅を経て、同8時53分に彦根駅着。11月15日までの毎週金・土曜日に運行。予約制。申し込みは5日前までに近江鉄道☎(22)3303。

スガダイロートリオのジャズライブ夏川記念会館で

 「スガダイロートリオ」のジャズライブが11月2日午後6時半~彦根市京町の夏川記念会館で開かれる。
 ピアノのスガダイローさんと、バスの東保光さん、ドラムの服部マサツグさんのトリオによるニューアルバム発売記念の「秋の西南ツアー2014」の一環。スガさんは洗足学園(神奈川県川崎市)ジャズコースでジャズピアニスト・山下洋輔さんに師事し、卒業後は米国バークリー音楽大学に留学。2010年には山下さんとのデュオライブを実現させ、以降自身のトリオでの活動を進め、今年7月には山下さんとのピアノデュオ作品を発表。同月にはテレビ朝日系列「題名のない音楽会」にも登場した。
 入場料はワンドリンク付きで指定席が3800円、自由席が3500円(当日3800円)。問い合わせは窯元・泰窯の村長さん☎(27)1822。

行方不明の高齢女性保護した滋賀県立大生に感謝状

 行方不明になっていた彦根市内の女性(78)を保護したとして、彦根署は27日、滋賀県立大学工学部4年生で野瀬町の中村元春さん(21)=愛知県安城市出身=に感謝状を贈った。
 同署によると、台風の影響で風雨が強くなっていた今月13日午後5時半ごろ、中村さんが自宅前の路上を傘を差さずに歩いていた女性を発見。すぐに自分の傘を手に近づき、名前と住所を聞き出し、友人の車に乗せて女性の自宅へ送り届けた。
 女性には認知症の症状があり、その日の午後1時45分に娘(43)が彦根署を訪れて捜索願いを出していた。中村さんは「女性を保護した時、警察に連絡しようと思ったけれど、それで家族との関係が悪くなるかもと思い、自宅に送り届けた」と話し「今度も、もしまた同じ場面に出くわしたら助けたいと思う」と笑顔で語っていた。

2014年10月28日火曜日

佐渡一清さんの洋画「兆」日展で特選

 彦根市銀座町の「金美堂」店主の佐渡一清さん(64)の作品が、国内最大の美術展・日展(日本美術展覧会)の洋画部門で特選を受賞。本紙に喜びを語った。
 佐渡さんは、昭和48年に金沢美術工芸大学油絵科を卒業。店を経営しながら、米原高や彦根翔陽高、彦根総合高などで講師も務めてきた。現在は京都アートスクール彦根駅前校の校長やアトリエがある芹橋1丁目で絵画・造形教室の指導者として活躍。彦根洋画協会会長や青湖会会員のほか、今年5月から全国組織の日洋会の会員に就いている。
 絵画仲間からの進言で平成24年から日展へ出品しており、2年連続で入選。3回目の今年もこれまでと同様、20歳代の女性をモデルにした100号サイズの絵「兆(きざし)」=写真=を出品した。青いTシャツを着た女性が、赤いバラが突き出た柵の前に立ち、黒色のスカートをつまんでいる様子を描いた作品で、佐渡さんは「若い女性の属性がほころびていく形をモチーフに、社会への不安と希望を持ちながらも、将来に挑む自負心を示している人間を表しました」と解説した。
 日展は日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の部門に全国から応募があり、そのうち洋画1996点からは入選640点、特選10点が選ばれた。公益社団法人日展は、佐渡さんの作品の授賞理由として「作家は優れたデッサン力と構成力をもって人物画に正面から取り組んでいる。省略された余白の処理も的確で女性の存在感を強く引き出し、特選にふさわしい秀作である」と絶賛している。
 日展からは今月19日に通知があり、受賞について佐渡さんは「通知がきた時は驚いた。この私が特選をいただいて良いのか、気後れしている」と話していた。
 昨年の書部門の審査方法が問題になったため、今年度は「改組 新 第1回日展」として東京都港区の国立新美術館で開催。期間は10月31日~12月7日で、以降、京都や大阪、名古屋などで巡回展も開催される。

2014年10月25日土曜日

滋賀大生考案おしるこ・ひこわん いと重で発売

 滋賀大学経済学部(彦根市馬場)の学生と卒業生が土産用に考案したおしるこ「ひこわん」が完成し、18、19日に行われたご当地キャラ博in彦根の会場だった夢京橋キャッスルロードのいと重菓舗で発売された。
 考案したのは、酒井瞳さん(28)=横浜市、金牧実花さん(25)=吹田市、学生の片山翔太さん=彦根市=ら若手4人によるグループ「ローカルもち」。「彦根の土産物になるような和菓子作り」を目指し2年前にいと重に協力を依頼し企画をしてきた。
 完成した商品は、堀で白鳥と黒鳥が泳いでいる様子を表したおしるこで、付属のお椀は赤色を基調に、側面が黒鳥の上に彦根城天守、琵琶湖、滋賀大学講堂、ひこにゃんが描かれたデザインになっている。
 代表の酒井さんは「大好きな彦根のまちを盛り上げたいと思って考案した。彦根の土産物になってほしい」と話していた。ラベルには英語表記もされており、海外の観光客向けにも販売していく。
 いと重の藤田武史社長(43)は「熱心に企画をしてくれた学生たちの思いに応えたいと考えて商品を作った。日持ちがし、お椀という形で残るので、いつまでも彦根への思いをはせてもらえる」と話している。1個1080円。いと重の市内各店で販売している。

2014年10月22日水曜日

ご当地キャラ博2014過去最多の9万9000人来場

 ご当地キャラ博in彦根が18、19日の両日、市内で行われ、天気にも恵まれて2日間で過去最多となる計9万9000人(実行委発表)が訪れた。
 夢京橋キャッスルロード、四番町スクエアのほか、今年から花しょうぶ通り商店街にもブースとステージが設けられ、ご当地キャラとのジャンケン大会もあり、盛り上がっていた。
 2日間で計241体のキャラが参加。19日正午ごろには京橋ステージに、千葉県船橋市のふなっしーも登壇し 、会場が満員になるほど賑わっていた。



2014年10月21日火曜日

コンドルズが彦根で公演・グランドスラム

 学ラン姿のダンス集団「コンドルズ」の彦根公演が29日午後7時~文化プラザで開催。NHK教育テレビで「オフロスキー」役として知られる団員の一人の俳優・小林顕作さん(43)が3日、彦根を訪れて抱負を語った。
 コンドルズはダンスのほか、コントや人形劇、映像、楽器演奏などを組み合わせた「ほかには無いジャンル」を披露する男性グループ。平成9年に結成された当時は6人だったが、現在は学校教員や塾講師、IT会社社長ら16人が国内各地のほか、世界30カ国以上で公演をしている。主宰で振付師の近藤良平さんはNHK連続テレビ小説「てっぱん」のオープニングなどの振り付けやTBS系列の「情熱大陸」などに出演している。
 彦根公演ではコンドルズのベスト版「グランドスラム」を披露。コントには彦根ネタも入る予定。小林さんは「青春をテーマにしており、学生時代に戻って頂けるのでは。普段の嫌な事を忘れてもらえるような舞台にしたい」と話していた。
 入場料は4500円。未就学児の託児あり(1000円)。ロビーでは軽食販売がある。南彦根駅間の送迎バスを運行するほか、彦根、稲枝駅の予約型の送迎バスも。問い合わせは文化プラザ☎(27)5200。

2014年10月18日土曜日

ご当地キャラ博in彦根が開幕、ガイドブック発刊 乗り放題バス運行も

 ご当地キャラ博in彦根がきょう18日に開幕。あす19日まで市内の商店街に全国のご当地キャラが集う。
 7回目の今年は両日で42都道府県から計241体が参加する予定。熊本県のくまモン(両日)や千葉県船橋市のふなっしー(19日)など人気キャラも登場する。彦根のキャラはひこにゃんをはじめ17体が参加し、イベントを盛り上げる。
 今年は例年の夢京橋キャッスルロードと四番町スクエアのほか、花しょうぶ通り商店街にもステージを新設。花しょうぶステージではフリーPR形式で行われるため、普段は見られないご当地キャラの組み合わせが観覧できるほか、キャラとのジャンケンに勝ってスタンプを集めるとクリアファイルがもらえるイベントも。銀座商店街では18日午後1時~もちつき大会がある。
 開催時間は午前9時~午後3時。雨天決行。問い合わせは事務局☎0749(22)1130。
 ご当地キャラ博に登場するキャラなどを紹介したガイドブック「ご当地キャラ図鑑」が発刊。市内の商店などで販売されている。
 本のサイズを例年よりも一回り大きくしA5判にした。彦根会場のほか、先月27・28日に福島県白河市で催された「ご当地キャラこども夢フェスタ」に登場した、ご当地キャラとご当地ヒーロー、ご当地萌えキャラの計361体を写真と解説文入りで掲載している。
 また、ひこにゃんの世話役やふなっしーへのインタビュー記事、彦根・白河の応援ショップなども載せている。1冊690円。
 アルプラザ彦根、戦国丸、平和堂銀座店、沙斗羅、太田書店、トラヤ、四番町ダイニング、彦根らぼらとりぃ社、祥福たこ壱、夢京橋あかり館などで販売している。
ASA彦根マップ制作
 ご当地キャラ博の実行委員会は朝日新聞の販売店・ASA彦根の制作協力で、ご当地キャラ博のブースマップを紹介した号外を発刊した。
 ASA彦根のキャラ・あさ彦のブースが設けられる京橋ステージで2日間、配布される。マップでは、キャラごとの各ステージでの登場時間やブースの場所、イベント内容などを載せている。
 彦根駅から会場最寄りのバス停まで乗車できる「キャラ博特別切符」が彦根駅西口のバス乗り場で販売される。湖東圏域公共交通活性化協議会が渋滞緩和策として今回初めて実施。湖国バスの市内1日乗り放題で500円。また、この切符を提示すると彦根城や龍潭寺の入場割引や絵はがき進呈など特典もある。

2014年10月17日金曜日

彦根東高校新聞部が語る「新聞のこれから」

 新聞週間(15日~21日)に合わせて、滋賀彦根新聞社は「新聞のこれから」と題し、彦根東高校の新聞部員による座談会を開催。新聞の魅力や理想の記者像などについて語ってもらった。
 座談会に参加したのは新聞部部長の松田拓磨君(17)、福永純麗さん(16)、竹花一乃さん(16)=以上2年生、土田浩也君(16)=1年生=の4人。進行は本紙の山田貴之編集長が務めた(以下敬称略)。
 ―新聞部に入った理由は
 松田 県内の高校で新聞部があるのは珍しいし、パソコンで文字を打ったり、デザインしたりするのが楽しそうだと思った
 土田 取材をして、知らない社会を知り、知らなかった分野の知識を得ようと思った
 竹花 新聞ってどのようにして作るのかと思う興味と、中学校にはなかった部活に入ってみようと思った
 ―入部した感想は
 福永 最初は地味かなと思ったけれど、色んな事を知ることができるし、普段なら見ることができないものを見ることもできる
 松田 色んな場所に取材に行けるし、色んな人の話を聞くことができ、人の輪が繋がっていくのがおもしろい
 土田 取材を通して色んな人に出会って、一人一人のぜんぜん違う価値観に触れられて、そのたびに新しい自分に更新しているような、すごい体験をしていると思う
 竹花 聞いたこと、体験したことを文章にするので、今まで文章を書くのが苦手だったけれど、長い文章を書けるようになった
 ―印象に残っている取材は
 松田 薄蘇海岸(福島)を訪れた際、東日本大震災当時のがれきや、何もなくなっていた風景には衝撃を受けた
 土田 福島で仮設住宅のアドバイザーの方に取材をしたが、それまでは取材をしたら内容がわかる感じだったが、福島の時は取材ノートを読み返すと、更にまた新しい事がわかった。何回も見て深く分かるというのはあの時が初めてだった
 福永 福島の現地取材に2回行ったが、実際に行って見ると、復興している所としていない場所があって、時間が経っても解決してくれるものとしてくれないものがあるのだと思った
 竹花 被災者の交流会に参加した際、そこで実際に被災された方を取材し、涙を浮かべながら当時の様子とか悔しい思いを聞いた時に、被災した人が近くにいるのだと実感した 
 ―新聞の魅力とは
 松田 学校新聞は学校であった事や生徒のがんばりを皆さんに知ってもらうことが大きい。福島の特集をしているので、色んな人たちのがんばりの様子を知ってもらえている。新聞全体で言うと、色んな事を知れる情報源という存在。新聞を読むことで色んな知識を蓄積できるし、世界や日本の事を知り、見方が広まる
(続きは紙面で)

2014年10月16日木曜日

妊産婦向けゆりかごタクシー湖東で運行開始

 妊産婦を安全に産院まで送る「ゆりかごタクシー」の導入が10日から彦愛犬の1市4町で開始。同日、彦根市役所で出発式が行われた。
 妊産婦からは産科医に「陣痛が始まってもタクシーで病院まで行ってもよいか」「自宅に車がない場合もあるので、タクシーでしか行けない」などの相談が寄せられている。これらのニーズにこたえるため、滋賀県タクシー協会と国土交通省近畿運輸局、NPO法人マイママ・セラピーは今年5月23日に湖東地区「妊産婦さんのタクシー利用に関する検討会」を設立し、今月10日までに計3回協議。昨年10月10日に大津・草津・栗東の各市で県内最初に導入した湖南地区での運行状況や、湖東地区の現状と課題などを話し合ってきた。
 9月26日にはタクシー会社のオペレーターと運転手への実務研修が文化プラザで行われ、電話応対の仕方や妊産婦へのシートベルトの装着方法、吸水マットの機能などについて、彦根・長浜の計7社のタクシー会社の42人(うち運転手28人)が受講。各社がゆりかごタクシーとして認定された。
 主な対象は陣痛・破水が始まった妊産婦だが、それ以外の出産前後での利用も可。登録方法は、県タクシー協会のホームページにアクセスし、メールか登録用紙を使って郵送またはファクスをした後、タクシー会社からの連絡を受けて登録完了。配車を手配する場合は、まず産院へ電話し許可を得た後でタクシー会社に連絡し、タクシーに乗って産院へ向かう。
 市役所での出発式には約50人が参加。検討会委員長で県産科婦人科医会の高橋健太郎会長が「安全、安心だけでなく、お母さん(妊産婦)に納得してもらえるように、その手助けをしていきたい」とあいさつ。ひこにゃんらがゆりかごタクシーマークを贈呈した後、実際に妊婦がタクシーに乗って出発した。問い合わせは県タクシー協会☎077(585)8261。

2014年10月14日火曜日

ベルロードでベルバル・バザール

 割引・特典が受けられるチケットを手にベルロード(彦根巡礼街道商店街)で飲食・買い物ができるイベント「ベルバル・バザール ハロウィンフェス」が19、20日の両日行われる。
 「バル」はワンドリンク・ワンフードをキャッチフレーズにした飲み歩き・食べ歩きのスペインの食文化イベント。国内外でブームになっており、彦根では昨年6月に彦根駅前で、同10月にベルロードで開かれた。
 ベルロードで2回目となる今回は計38店舗が協賛し、チケットで飲食サービスや商品割引などのサービスが受けられる。またハロウィンの仮装をして飲食店を利用すると抽選券がもらえ、1万円が当たる抽選会に応募できる。
 チケットは1枚600円券が5枚つづりで2500円。使い切れなかった券は「あとバル・バザール」として21日から24日までに金券として使える。販売先はフレンドマート大薮店、パリヤ、イエローハット彦根店、協賛店で。問い合わせは事務局☎(24)2928。

2014年10月11日土曜日

彦根仏壇と黒壁ガラス、信楽焼のコラボ商品開発、柒+

 彦根仏壇と黒壁ガラス、信楽焼の職人の技をコラボさせた商品が完成し、11日から東京都内の施設「2k540」に展示される。
 企画したのは、彦根仏壇事業協同組合に所属する井上仏壇店(芹中)、大橋木工所(高宮)、吉田松蔵商店(新)、伊藤仏壇(芹川)、つぼ忠(里根)、井尻彫刻所(米原市)の6店による若手グループ「柒+(ナナプラス)」。
 2年前には滋賀県立大学と成安造形大学の学生たちのデザインを基に商品を作り、東京都内の別の展示会に出展。今回は「新しい祈り」をテーマに彦根仏壇七職の職人のほか、黒壁ガラスの作家や信楽焼の陶芸家の技を組み合わせた8商品を開発した。
 そのうち井上仏壇店の「瞑想 meiso」はガラス製の位はいを中心に金属と天然漆を塗った木材を囲んでいる。伊藤仏壇の手箱仏壇「こころの包み」は漆塗りの祭壇にガラス製の位はいと花立て、火立て、香立てを並べて持ち運びができるようにしている。展示期間は14日までだが、来月15日に七曲り通りで開催するフェスタなどでも展示していく。
 代表の井尻一茂さん(43)は「新しい祈りの形を身近に置くことで、心豊かな暮らしを過ごして頂くことができるのでは」と話している。問い合わせは事務局の吉田松蔵商店☎(23)8322。

2014年10月6日月曜日

彦根城フェス開幕 開国記念館で名城の模型展

 彦根城フェスが1日開幕し、開国記念館前でオープニングセレモニーが開かれ、約200人が参加した。
 セレモニーには、ひこにゃんをまねた帽子をかぶった彦根幼稚園の園児約80人、甲冑を着た米国人、ひこにゃんらが階段に整列。大久保市長が「2カ月間、彦根城はテーマパークになる。
 彦根城や彦根の事を知って頂き、『また来たいな』と思って頂けるイベントをして盛り上げていきたい」とあいさつし、開幕宣言とテープカットが行われた。その後、園児と米国人は金亀児童公園に移動し、一緒にひこにゃん音頭が披露された。
 開国記念館では彦根城博物館のポケットミュージアムのほか、「模型で巡る日本の名城」が開催。模型サークルのびわ湖モデラーズクラブ(事務局・長浜市)の会員19人が作った九州から東北までの21カ所の名城の350分の1から500分の1までの模型を展示している。
 そのうち佐和山城は会員全員が約3カ月かけて製作し、天守やほかの櫓を再現。安土城は米原市の鈴木清見さん(58)がプラモデルと森林用として海草のライケンを使って作り、作品の横には鈴木さん作の馬に乗った織田信長も置かれている。ほかに彦根城をはじめとした国宝四城、名古屋城、熊本城、大阪城、江戸城、広島城などの模型もある。11月30日まで。

2014年10月4日土曜日

彦根市史問題で市と執筆者が合意も発刊は年明けへ

 新修彦根市史・通史編現代の発刊を巡って彦根市と執筆者が対立している問題で、両者が1日に6回目の民事調停を行い、すべての修正点において合意した。しかし今後、調停を終了させる手続きや議会での採決により、市監査委員が勧告した年内刊行は厳しく、来年にずれ込みそうだ。
 市と執筆者は、先月5日の5回目の調停で市が提示した修正部分の字句46カ所、内容68カ所のうち、編集方針などの「凡例(はんれい)文」を除く部分で合意。凡例文は、①平成22年1月末に市史編集委員会から市に提出された原稿について、市と執筆者が協議を重ねて、歴史的事実の誤りなどがないように努力した②本書の内容は各執筆者の研究成果をもとに示した一つの見解であり、異なる見解を排するものではない③本書の執筆内容は巻末の一覧通りであり、内容上の責任は各執筆者が負う―という内容。執筆者側は前回の調停時点で、②について「通史編のほかの巻には無い記述を入れるのは不自然」、③について「市側の要望で修正しているのに市がまったく責任を負わないのはおかしい」と指摘していた。
 これに対し市側は先月24日までに、②を削除することと③「本書」を「本巻」に修正するのみで残すことにし、また大久保市長の巻頭言を原文のままで掲載する案を執筆者側に提示。執筆者側も同意した。
 1日の調停が最後だと思われたが、市が調停手続きを終了させて市議会へ諮りたい意向を示したため、正式な合意には至らなかった。今後は和解案を議会に諮り、11月28日(予定)に最後の調停を行い、補正予算(500~600万円)を市議会で可決した後に印刷に入る。このため、年内発行は厳しい公算で、早くても来年1月になりそうだ。
 執筆者側代表の上野輝将・元神戸女学院大教授は「まだどうなるのか、という不安が残っている」とした上で「市民の皆さんも発刊を心待ちにされているのでは。読書会をやって、批判や感想を頂くことを心待ちにしている」と話していた。

2014年10月2日木曜日

彦根城フェス1日開幕 ひこね甲冑祭 綱引き・フラッシュモブの参加募集

 彦根城フェスが1日に開幕。11月30日までの間、彦根城内などでさまざまなイベントが開催される。
 主なイベントとして、開国記念館では期間中に模型で巡る日本の名城、今月19日に森山良子Withオーケストラアンサンブル金沢inひこね、同25日に大手前保存用地で気球に乗るなど「ぼくらのこころを熱くするひこねの魅力体験」、11月8・9日に城内や市内商店街で「赤に備えよ」、同16日に佐和山会館で講演会「近江の要 佐和山城から見る湖国の山城」、同23日に佐和山城跡フィールドワーク、同29日に城郭遺産エクスカーションバスツアーと商店街でひこね甲冑祭などがある。
 きょう1日午前8時半~は開国記念館でオープニングセレモニーがあり、テープカット、甲冑姿の市内在住米国人やひこにゃんのフォトセッション。フォトセッション後には金亀児童公園でひこにゃん音頭の披露も。
 11月29日に開催されるひこね甲冑祭の実行委員会は、甲冑姿など時代衣装で市内を散策する参加者と、関連イベントの「綱引き」と「フラッシュモブ」の出場者を募集している。
 甲冑または着物・甚平など和装で、本陣の四番町スクエアか、夢京橋キャッスルロード、花しょうぶ通り商店街、芹橋2丁目の辻番所の各陣に参加。各陣で手形を提示すると振る舞いや3商店街で特典、オリジナルファイル進呈などがある。開催時間は午前10時~午後3時。参加無料。甲冑の貸し出しあり(20人)。申し込みは今月31日までに事務局☎(27)7755だが、応募多数時は締め切り前も。
 「綱引き」は、花しょうぶで三成(西)軍の予選、四番町で直政(東)軍の予選があり、大手門橋で決勝戦がある。各軍の参加者でチームを作り、トーナメント方式で戦って30人ずつに絞る。参加費1000円。Tシャツ進呈。小学生以下は保護者同伴で。申し込みは11月25日必着で「戦国丸」☎(27)5058。
 「フラッシュモブ」は歩行者を装って公共の場で突然パフォーマンスをして、達成後に解散する動作の総称。年齢不問だが、小学生以下は保護者同伴。11月13日午後6時半~と24日午後1時~文化プラザでワークショップがある。参加費1000円。本番のステージは午前11時半~と午後0時半~。定員50人。申し込みは文化プラザ☎(26)8601。
 実行委員会ではボランティアも募集。綱引きでの誘導、各陣での進行、甲冑姿になって小学生以下とじゃんけんなど。16歳以上。弁当あり。スタッフTシャツ進呈。説明会が11月15日午後3時~四番町ダイニング3階であり。申し込みは今月31日までに事務局へ。
開国記念館でポケット博物館
 彦根城博物館が1日から臨時休館するため、開国記念館で1日から「彦根城博物館ポケットミュージアム―大名文化への誘い」が開催される。
 同博物館の概要として、木造棟や能舞台、庭園を写真パネルと解説文入りで紹介しているほか、井伊家伝来の名宝などのパネル、彦根屏風や月次茶木のレプリカ、関ヶ原合戦図のタペストリーなどを展示する。
 期間は同博物館の臨時期間中の約8カ月間、午前8時半~午後5時。入場無料。