彦根市は、平成21年度当初予算案を発表。一般会計は歴史まちづくり法関連や緊急経済・雇用対策など新たな事業を盛り込んだため、前年度比4・3%増の349億8000万円に。また8つの特別会計と2つの企業会計を合わせた総額は同1・4%増の704億5647万円になった。
一般会計の歳入は、景気後退の影響から、個人・法人市民税とも大幅に減少し市税全体では10億8054万円の減になった。一方で、地方交付税は税収減に伴う国の補助と、雇用促進の地域雇用創出推進費の新設により、10億7700万円増となり、全体では前年度並みの財源を確保する。
歳出は、人件費を特別職と管理職の給与削減、時間外勤務の縮減、補充抑制による9人の正規職員減などで、計1億1677万円削減する一方で、歴史まちづくり法関連や緊急経済対策など新規事業に加え、旧彦根藩松原下屋敷庭園保存推進事業や福祉関連の扶助費が増加している。
借金にあたる市債は各会計で抑制に努め全体で8億円の発行にとどめ、21年度残高も前年度比30億円減の1096億円になると見込んでいる。
貯金にあたる基金は、今年度21億円を取り崩す予定で、21年度残高見込みは25億円になり、市財政課では「あと数年で枯渇することになり、基金がもつ本来の機能が発揮できなくなる」としている。
彦根市の平成21年度一般会計予算案の総額約350億円を、1万分の1の年収350万円の家計に例えると次の通りになる(単位は万円)。
【収入】 ▽給料(市税、交付税など)=237▽助成金(国・県からの支出金)=49▽銀行からの借金(市債)=25▽定期預金の解約(繰入金)=22▽そのほか(財産収入など)=17。
【支出】 ▽生活費(人件費、扶助費など)=220▽仕送り(繰出金)=51▽ローンの返済(公債費)=46▽家の増改築など(投資的経費)=32▽貯金(積立金)=1。
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