彦根市長選は、4月26日投票を迎える。新市長が誕生するのか、現職が3回目の当選を果たすのか、注目される。候補者は、いずれも無所属で、元県議の大久保貴(45)=三津屋、元市議の辻橋正一(61)=中薮、現職の獅山向洋(68)=城町1、輸入販売会社役員の和田裕行(38)=高宮、元市議の伊藤善規(61)=佐和=の5人(敬称略)。
大久保陣営は、「病院再生」を第一にあげ「必ず再生してみせる」と訴えている。中学校給食の実現など子育て支援も重視。山内勉選対本部長は「最も早くから活動してきた。病院の再生と中学校給食の実現を最後まで粘り強く訴えていきたい」と話す。
辻橋陣営は、自転車隊を結成し、自動車が通れない路地裏を回った。「市長が代われば、彦根が変わる」と唱え、「市立病院の再建にまず取り組む」ときっぱり。夏川享介選対本部長は「日に日に手応えを感じ始めている。陣営のメンバー総動員でできる活動をすべてやる」と意気込んでいる。
獅山陣営は、自民党の県議や市議らと連携し、堅実な選挙戦を展開。告示後にはビラを2日間続けて新聞に折り込み、芹谷ダム建設の必要性と4年間の実績をアピールした。小林武選対本部長は「最後まで陣営を引き締め、支持を広げたい」と語る。
和田陣営は、行財政改革を主眼に子育て支援にも重点を置き、「税収がない今こそ、民間経営的な支出削減と自主財源で財政を回復させ、医療や教育、地域社会を発展させたい」と演説。宮元純一事務局長は「前回、投票してもらえなかった人たちの支持を感じる。陣営も盛り上がっている」と話す。
伊藤陣営は、芹谷ダムの復活のほか、「市長自らが教育現場に入り、子どもたちに『しつけ教育』を行う」と唱えた。事務局担当の北村学さんは「苦しい戦いだが、ほかの陣営にはない具体的な政策を訴え、浸透しつつある」と述べた。
有権者数は8万6949人(18日発表)。当日の投票時間は午前7時~午後8時。
期日前投票は25日まで市役所4階の市選管と稲枝支所で行われている。時間は午前8時半~午後8時(稲枝支所は同5時)。
なお市長選の投票率は、前回が47・19%。平成に入って最低は13年の47・16%、最高は元年の62・83%。
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