「ひと目見て、ここだ!と思いました」。兄弟ユニット「Family~おかだ兄弟~」の長男・岡田健太郎さん(33)は昨年6月に、古民家が残る旧水流町(彦根市京町3丁目)に引っ越してきた。
岡田さんは、米原市(旧山東町)出身。彦根東高時代から作詞・作曲活動を始め、卒業後は東京芸大に進学。同大卒業後、帰郷し、平成13年に二男の和宏さん(32)とユニットを結成した。2年後に再び上京し、作品がドラマの挿入歌に採用されるなど活躍した後、「地元の文化を守ることに貢献しよう」と思い、同20年秋に帰郷。今年5月に結婚を予定している佐々木友美さん(23)の通勤の都合で昨年6月から旧水流町に移り住んでいる。
家は昭和初期ごろに建ったとされる4軒長屋の1軒。1階は前の持ち主によって改装されているが、格子窓や裸電球、ちゃぶ台などがあり、趣深い。外見と6畳2間の2階は建設当時のまま。「古い家に住みたい」との思いから市内の古い街並みを半年間探し回り、5月末に見学に訪れ、即決した。
音楽で皆さんと交流したい
「古い家は、現在の材や建築法では出来ない良さがある」「また、ただ単に古いから良いというのではなく、その土地で長年培われてきた事に魅力がある」と話す。
ユニット結成時は県外での活動が多かったが、次第に「滋賀県内の文化を守ることに貢献できないか」との思いが強くなり、「音楽活動を通じて、その地域の良さを滋賀県の人たちにアピールしていきたい」と意気込んでいる。
家を探していた時や彦根に住み始めてから、高宮や芹橋地区、花しょうぶ通りなどの古い街並みのほか、市内の寺社仏閣も巡った。
「彦根には魅力的な街並みが多く残っている。これからもそれぞれの地域で活躍している人たちと交流していきたい」と話している。
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