2010年2月6日土曜日

「猫を捨てないで」病死やカラス被害も 支援団体が協力呼びかけ 

 猫を捨てないで―。猫の支援活動をしている団体「ジャパン・キャット・ネットワーク」(本部・彦根市内)は、捨て猫が増え、死んだり、病気になる猫も多くなってきたため、飼い主に正しい飼い方を求めている。
 猫は毎年2、3回出産し、1回の出産で3~6匹生まれるとされる。そのため、多くの猫が捨てられ、捨て猫同士が過ごすことでその数がどんどん増えていく。同団体によると、捨てられた猫の中にはカラスなどに食べられたり、病気になったり、車にひかれたりしている例もあるという。
 彦根市内でも湖岸や旧港湾などで、捨て猫とみられる猫の集団が増えているといい、同団体では「いらなくなった猫たちを簡単に捨てないでほしい」と呼びかけている。捨てられた猫へは最低限の措置として避妊治療が必要だが、その費用は1匹で1~2万円かかる。
 春にかけて繁殖期に入るため、同団体では猫への避妊治療は今月中に必要だとしている。ボランティアや賛助会員、里親、寄付金も募集している。
 問い合わせは同団体のホームページ(http://japancatnet.sblog.jp/)へ。
 ※ 「ジャパン・キャット・ネットワーク」=米国人のデービッド・ワイベンガさんとスーザン・ロバートさんが、人と猫が共生できるまちづくりを目指し平成12年に設立。猫に関する相談、「捕獲」・「避妊=去勢」・「放す」(TNR=Trap,Neuter,return)活動、里親探しなどをしている。

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