人材派遣会社・アバンセコーポレーション(本社・愛知県一宮市)は17日から、日系ブラジル人らの再就職のために、県下で初めて彦根教室(東沼波町)で職業訓練を始める。
経済不況が続く中、国は派遣切りやリストラで職を無くした日系ブラジル人らを対象に帰国支援事業を今年3月までしてきたが、この事業を使って帰国した日系ブラジル人は10%未満だという。帰国しても仕事がないことや日本で生まれた子どもがいるため、日本での定住を決めた外国人が多いという。
同社は日系ブラジル人らの再就職を支援するため、厚労省の「緊急人材育成・就職支援基金」を活用し、失業給付の受給が終了・または受給できない日系ブラジル人と日系ペルー人を対象に職業訓練を実施。彦根ではまず2カ月間、日本語や習慣などを学んだ後、4カ月間、服飾・飾り物商品加工業の「イグチ」(東沼波町)の協力を得て実習を行う。
受講する日系外国人は30人で、訓練期間中は月10万円がハローワークを通じて支給される。同社では「これまで日系人が就業できなかった業種に就けるようになれれば」としている。
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