2011年2月11日金曜日

ひこにゃん騒動 大阪高裁で審尋、彦根市・原作者の溝埋まらず

 ひこにゃんに似た「よいにゃんこ」の商品の販売をめぐり、彦根市と原作者が対立している問題で、大阪高裁は9日、双方から出された意見書を審議する審尋(しんじん)を行ったが、結論は出なかった。獅山市長は同日の会見で「どちらにしても仮処分だから、訴訟の方向で市議会の了承を得たい」と、本訴の構えを改めて示した。
 大阪地裁は昨年12月24日、絵本以外の商品の販売を止めるよう求めた市の申し立てを却下したうえ、ひこにゃんのぬいぐるみなど立体物の販売を市が許可するのは両者が交わした調停違反だと判断。これに対して市は1月5日、大阪高裁に即時抗告し、19日に理由書、2月4日には主張書面を提出。原作者側もそれらに対する反論文を出した。
 審尋は非公開。市によると、大阪高裁は「調停の経緯などについて双方でさらに論じてほしい」などとし、あと2回ほど審尋が必要との考えを示したという。次回は3月1日に行われる。

0 件のコメント:

コメントを投稿