彦根市芹橋地区のまちづくりに取り組んでいる有志団体「彦根 辻番所の会」(渡邊弘俊代表)がこのほど、同地区の足軽屋敷を紹介したパンフレット「善利(せり)組 足軽屋敷」=写真=を作成。市内の観光案内所などに置いている。
江戸時代、彦根藩の足軽で最大規模だった善利組は、東西約750㍍、南北約300㍍のエリアに、幕末期には約700戸の屋敷があった。現在では約30戸まで減少したが、何軒かはほぼ当時のままで残っており、昔の面影を見ることができる。
パンフでは、古図と今の芹橋2丁目のマップと共に、市指定文化財(一軒予定)の辻番所、太田邸、中居邸、服部邸、林邸、吉居邸(今年度中にも指定予定)を写真入りで解説。また「どんつき」や「くいちがい」、「見越しの松」、「芹川けやき並木」も説明している。
パンフはA4判の四つ折り、カラー。4000部を作成し、彦根観光協会、市観光案内所(いらっしゃいませ館)、四番町スクエア内の街なかプラザ、俳遊館に置いている。
なお彦根藩の足軽は、中藪組が慶長11年(1606)に設置されたのが最初。以降、「善利組」、「切通(きりとおし)上組」、「切通下組」、「大雲寺組」、「北組」、「中組」が外堀の外側に構成され、彦根城と城下町の守備役を務めていた。
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