2011年4月9日土曜日

井上仏壇店考案ブランド「シャント」 試作品ミラノの見本市出展へ

 彦根仏壇の伝統技術をカフェ雑貨やインテリアに吹き込む井上仏壇店(彦根市芹中町)は、新ブランド「シャント」の試作品を、イタリア・ミラノで12日から6日間開かれる見本市に初出展する。
 出展場所は、ファッションの街ミラノで恒例のインテリア見本市「ミラノサローネ」の隣接会場で、近年は見本市自体よりも賑わうという。
 同社では、漆塗りした木製のマグカップ、コーヒードリッパー、トレイなど39種類の試作品を、昨年10月に東京で開かれた見本市に出展。その時に、イタリア人デザイナーの目に留まり、ミラノ出展の依頼を受けた。
 試作品作りは、地元の漆塗り職人・中嶋誠作さん(54)、石川県の木工会社、東京のデザイナーらと協働。仏壇に使わないピンクやオレンジ、緑などの色の調合や、塗り面積などに試行錯誤を重ねた。
 井上昌一社長(43)は「手探りながらも、デザイン重視で試作品を作り、見本市に出してはニーズや評判と照らし合わせて改良を加えています」とミラノでの反応を楽しみにしている。
 東京ビッグサイトで6月1日から3日間開かれる「インテリアライフスタイル東京」での発売を目指している。

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