2011年9月12日月曜日

彦根仏壇若手グループ「柒+」技生かした製品開発リビング&デザイン展に出品

 彦根仏壇の職人が、仏壇の技を生かした子育て世代向けのインテリア製品の試作品を開発し、14日から17日まで国際見本市会場・インテックス大阪2号館で開かれるリビング&デザイン展に出品する。
 試作品を開発したのは彦根仏壇事業協同組合青年部の4人が結成したグループ「柒+(ななぷらす)」。仏壇七職と七曲り通り、彦根仏壇をステップアップさせていこうという思いから名付けた。
 井上(芹中町)が位牌や写真立てなどを入れてリビングなどに置く「HOUSE」、吉田松蔵商店(新町)が見た目はインテリア製品だが、正面のすき間から大切なものが見える木製の「SLIT」、井尻彫刻所(米原市)が手を合わせた中に仏像(神様)がいるかのような「KOKORO」、大橋木工所(高宮町)が幾重かのアーチの中にLEDライトを置いた「COMFORT」を製作。いずれも木材を基調にし、木地師や宮殿師、彫刻師、漆塗師の技を取り入れている。
 同青年部の企業・店舗は平成21年4月から、県中小企業団体中央会による「感性価値向上支援プロジェクト」の勉強会に参加し、彦根仏壇の新しい可能性を探ってきた。そのうち4人は昨年10月に柒+を結成。「仏壇以外の店においてもらえるような商品」作りを手がけてきた。
 同展には6種類12点の試作品を出展する。商品化の時期は未定。代表の吉田彰浩さん(41)は「30代、40代の住宅空間で、新しい祈りの形になるような斬新な商品を作った。多くの皆さんに知っていただきたい」と話している。

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