玄宮園の龍臥(りゅうが)橋で撮影が行われた映画「源氏物語 千年の謎」の上映を記念し、彦根を映画で盛り上げる会が25日、スミス記念堂(本町3)で源氏物語の朗読を聞く会を開いた。
講師は源氏物語の研究家として知られる滋賀YMCA朗読教室講師の今井友子(ともこ)さん(53)。原文を古語で読んだり、映画と原作の違いを紹介しながら、「映画のできは全体的に80点。原作と異なる部分もあるが、最初から最後まで美しいに尽きる。動く絵巻物を見ているようで圧倒された」と絶賛していた。
玄宮園は、「光源氏が藤壺(義理の母)に恋心を抱くシーンで登場する」と解説した上で、同園が唐の6代皇帝・玄宗(げんそう)の離宮が手本となっているとの言い伝えと、玄宗が溺愛した楊貴妃と桐壺帝(源氏の父)の妻・藤壺とが、それぞれ重なりあっていることから「監督はそういう背景を踏まえて、玄宮園を使ったのではないか」と分析した。
聞く会には市民ら約40人が参加し、今井さんの朗読を感慨深げに聞いていた。
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