2012年1月26日木曜日

読売テレビ特別解説委員・岩田公雄さん 今後の政治と経済語る、ねっと湖東主催

 稲枝・犬上・愛荘の各町商工会による「ねっと湖東」が21日、読売テレビ特別解説委員の岩田公雄さんを招いた新春講演会をハーティーセンター秦荘で開き、岩田さんは「今後の日本の政治経済」をテーマに話した。
 岩田さんは、中国政府が民主化運動を武力で弾圧した天安門事件(1989年)を現地で取材したことを紹介しながら、「その時、いかに民主主義が大事かわかった。中国はGDP(国内総生産)で世界1位になるだろうが、人権においても変化してほしい」と述べ、民主化運動家を逮捕・拘束・拷問している中国政府に変化を求めた。
 今年の日本の政治については、「解散総選挙をせざるを得ないだろう」との見方を示し、その時期については「6月に話し合い解散が行われるのではないか」と予想した。
 日本経済については、企業が海外へ進出する産業の空洞化が叫ばれている中で、世界の電器製品や自動車などの部品の大半が日本製であるとした上で「すべての分野において地盤沈下しているわけではない」と解説。また、GDPや国民一人あたりの所得割合の世界ランクが低下していることを示しながらも、「日本人の技能、勤勉さなどは落ちていないはずで、再び『日はまた昇る』ことを信じている」と語った。
 東日本大震災からの復興については、被災地への復興予算がトータルで約30兆円だとした上で、「冷静に経済活動として見ると、建設・土木の分野への予算がここ数年で続く」と説明した。
 今年は、米国、中国、ロシア、フランス、韓国でトップが交代またはその可能性があるため、「今年は外交面においてもスーパーイヤーで、経済、復興を含めて大事な年であり、ここをどう乗り切るか」「そのためには政治がしっかりしてくれなければ」と求めた。
 講演会には彦根市や各町から計約160人が来場した。

0 件のコメント:

コメントを投稿