魚類の捕獲が条例で禁止されている彦根城内の中堀などで、条例施行後も深夜に若者たちが釣りをしていることが、市民から滋賀彦根新聞への報告でわかった。
中堀などには、コイやブラックバスなどが生息しているが、釣り行為が後を絶たなかったため、市は平成21年3月に城内の内堀、中堀、玄宮園の池で釣りなどの捕獲行為を禁止する条例を制定(7月1日施行)。釣り禁止指導員らによる見回りを強化してきた。
しかし近隣住民によると、条例施行以降も20代から30代とみられる若者が土日・祝日の深夜を中心に訪れ、徹夜で釣りをしているという。翌朝には、電線や木などに釣り糸やワームが引っかかったままになっていたり=写真、ごみが散乱していることもある。
グループで訪れる若者たちは、夜遅くまで大声ではしゃいでいるらしく、近隣住民たちも注意はしたいものの、「仕返しが怖くてできない」という。堀近くの駐車場に止められた車は東海地方のナンバーが多いという。
管理する市教委文化財課では、毎朝5時から釣り禁止指導員(約10人)やパトロール員(4人)が交代で見回りをしているが、巡回時間以外の深夜が狙われているため、谷口徹部長は「今後、警察と相談しながら、何らかの対応策を考えたい」と話している。
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