みんなの党の渡辺喜美代表が14日、長浜市内などで記者会見を行い、次の衆院選で彦根市や長浜市など滋賀2区に、元環境庁技官の世一(よいち)良幸氏(52)を擁立すると正式に発表した。世一氏も会見に同行し出馬への決意を述べた。
会見で世一氏は環境分野に関心をもったきっかけについて、高度経済成長期の小学生時代に、芝生が駐車場となり、農薬がヘリコプターからまかれている様子などを目にしたことが最初だったとし「環境庁ではやりがいのある仕事をやらせていただいた」と話した。
一方で、庁内の仕事が色んな省庁にまたがっていたため「霞ヶ関の限界を感じた」と、平成22年3月末で退職した経緯を説明。政権交代時は「民主党に期待していた」としながらも、同党の政権が官僚の天下りを容認し、(縦割り行政を無くすための)国家戦略局をやめたことをあげ「官僚べったりの政権になり、民主党に任せては未来は開けないと感じた」と解説。官僚機構の改革を訴えるみんなの党の公募に応じたことを明らかにした。
実現したい主な政策としては、▽省益優先の霞ヶ関改革▽歳入庁の設置など社会保障制度の抜本改革▽就職、結婚、出産など若者が希望をもてる社会の実現―をあげた。
大阪維新の会と代表の橋下徹・大阪市長に対しては、「橋下さんは言葉が明瞭で好感がもてる政治家で期待している。ブレーン(側近)や政策もみんなの党と共通している」と述べた。
渡辺代表「2区以外も模索」
渡辺代表は、滋賀県内の2区以外でも「擁立を模索する」と話した上で、「みんなの党と大阪維新の会で300選挙区すべてに候補者を立てたい」と意気込みを語った。
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