2013年8月29日木曜日

玄宮園で虫の音を聞く会

 玄宮園で虫の音を聞く会が9月1日から始まる。ライトアップされた園内で、スズムシ、コオロギ、マツムシなど6種類の虫の鳴き声を聞くことができる。彦根観光協会によると、残暑厳しいため、まだピークではないが、夜になると鳴き始めているという。
 受付は午後6時半~同8時半。高校生以上500円、小中生200円だが、同協会のホームページに割引券がある。日中用の入園券は利用できない。平日は鳳翔台で茶席(500円)も。
 30日までのイベントは、土日・祝が午後6時半~呈茶席(500円)と琴の演奏(21日除く)、16日午後7時~彦根雅の会、21日午後7時~主韻会、23日午後7時~東円堂雅楽会、27日午後6時45分~明和雅楽会による雅楽の演奏。問い合わせは同協会☎(23)0001。

彦根梨の出荷・販売始まる

 彦根梨の販売が石寺町の果樹工房(彦根梨販売所)などで始まった。
 彦根梨は、市内の22戸の農家が石寺町の曽根沼干拓地約11㌶で栽培している。先週始めから出荷が始まり、各農家が早朝に収穫。工房ではパート職員らが一つずつ手に取って傷の確認をし、選果機で糖度や熟度を選別した後、袋詰めしている。
 品種は例年の幸水と豊水のほか、「お盆の時期に欲しい」との要望を受けて昨年から収穫している筑水(ちくすい)がある。収穫量は昨年同様の約120㌧を見込む。出荷作業は幸水が9月上旬までで、豊水が9月5日から10月上旬まで行われる。今年は天候に恵まれたため、糖度が高く甘いという。
 価格は1袋600円(幸水=1・4㌔、豊水=1・6㌔)、箱入りは幸水と豊水3200円(5㌔)、幸水・豊水の特別箱セット3400円(3㌔)、筑水・幸水・豊水セット1400円(2㌔)。JA直売所や量販店でも販売している。箱詰めの予約の問い合わせは果樹工房☎(43)4174へ。

2013年8月28日水曜日

ひこねメロン ブランド化へ 川口洋平さん協力農家募集

 彦根市中薮町の川口洋平さん(72)は湖岸沿いの自家農園でメロンを作っており、「ひこねメロン」という愛称を命名。今年からは販売を始め、ほとんどを完売させたが、来年以降は増産させたい考えで、協力農家を募っている。
 川口さんは8年前から、ほかの農家が作っていない農作物を作ろうと、松原町と長曽根南町の計約240平方㍍のビニールハウスでメロン作りを開始。土や肥料の改良などの工夫を重ねながら、完熟の甘いメロンが作れるようになった。プレゼントした友人からは「こんなメロンは食べた事がない」などと喜んでもらっているという。
 今年は緑色と赤色の計約200個を生産。市内の商店や旅館への販売を始めたが、商店では即売し、旅館では好評だったという。川口さんは「(滋賀県内で有名な)守山のメロンよりもおいしいのが作れるはず。彦根梨のようにブランドができれば」と話しており、ビニールハウスを所有している協力農家を募集している。問い合わせは川口さん☎090(8572)9756。

2013年8月25日日曜日

落語家目指す西畑奏音君 東保育園で披露

 日ごろから落語をしている市立城西小1年の西畑奏音君(6)=長曽根町=が22日、安清町の東保育園(二階堂宏子園長)に招かれ、園児の前で落語2作を披露した。
 西畑君は昨年夏に祖父から落語の本を2冊もらって以降、落語にはまり、CDで聞いたりして、これまでに6作を覚えるまで成長。今年夏休みには落語家の桂弥太郎さんと一緒に、市内4小学校を訪れ、初めて校外で落語をした。
 この日、西畑君は二階堂園長の招きで来園し、浴衣姿となって、5歳児27人の前に用意された座布団の上に正座。「おべんとすいと」と「ざしきわらし」のお題をほとんどミスすることなく披露し、園児たちも真剣に聞いていた。西畑君は「緊張もせずに楽しかった。うまくできたと思う。将来は落語家を目指したい」と笑顔で話していた。

時代に合った大学生と企業のあり方を話し合う、湖東・湖北四大学連携フォーラム

 時代のニーズに合った大学生と企業の役割について考える「湖東・湖北四大学連携フォーラム」が20日、文化プラザで開かれ、学生や大学関係者、企業経営者ら計96人が参加した。
 滋賀、京都、奈良にある16の大学・短期大学は平成24年度から、産業界のニーズに対応した人材を育成するための事業を進めており、今回のフォーラムはそのうちの湖東湖北の滋賀大、県立大、聖泉大、長浜バイオ大が連携して企画。
 フォーラムでは、起業家育成をテーマに活動しているNPO法人G―net代表理事の秋元祥治さんが講演。アンケート調査の結果などを用いながら、学生の多くが大企業だけでなく中小企業も就職先の視野に入れていることをあげ、学生が中小企業の情報を得る機会が少ないことを説明。
 その対応策として同団体が実施している、半年間の長期のインターンシッププログラム「ホンキ系インターンシップ」の事例を紹介。「学生は、インターンシップで成長の機会を得ることができ、それを受け入れる企業は、半年間という限定された期間だからこそ、新規事業に挑戦できるというメリットがある。学生にとっても企業にとってもプラスになる取り組みだ」と述べた。
 講演の最後には質疑応答もあり、学生からの「インターンシップに行くにあたりどのような姿勢で取り組むべきか」との質問に、秋元さんは「ギブアンドギブの姿勢が大事。教えてもらうのではなく自分から進んで学び、盗もうという積極的な姿勢で取り組んでほしい」とアドバイスした。
 講演後は、同フォーラムの参加者4~6人が1グループとなり、ワークショップを実施。「魅力ある会社とは何か」という問いを通じて、学生と社会人が意見を交わしながら、今の時代に求められる社会人とはどのような人材か、また、その人材を育ませる環境とはどのようなものか、など白熱した議論が展開された。

福島県富岡町の子どもと家族招く カロムや彦根市内散策など

 彦根市は、東日本大震災で被災した福島県富岡町の子どもと家族を20日から22日まで招いた。 
 市は震災後、同町に支援物資を送ったり、職員を派遣するなど重点的に支援をしてきた。福島第一原発の事故により、避難生活をしている同町の子どもたちに夏休み期間を利用して彦根で和やかな時間を過ごしてもらおうと、同町教委を介して招き、33家族・107人(高校生以下58人・大人49人)と職員4人が参加した。
 初日は市子どもセンターで歓迎セレモニーが開かれ、若葉小6年の熊本真弓さん(11)が「彦根には自慢する所がたくさんある。3日間楽しんでください」とあいさつした後、ひこにゃんが登場。子どもたちはひこにゃんに触れたり、一緒に記念撮影をしたりして喜んでいた。古城太鼓の演奏も体験した。
 その日の夜には多賀町のダイニックアストロパーク天究館で夏の星空を観察、翌21日には若葉小学校の6年生24人と一緒にリバーボートに乗ったり、カロムを体験したりして交流。最終22日には彦根城や玄宮園、彦根城博物館を見学し、帰路についた。
 仙台市に家族5人で避難している山田耕人(たかひと)さん(45)は「富岡にいたころの同級生に会えたらと思って参加した。子どもたちも喜んでおり、参加して良かった」と話していた。またカロムを初めてしたという福島県いわき市に家族4人で避難している小学4年生の渡辺真大(まさひろ)君(9)は「楽しい事ばかり。また機会があれば、参加したい」と語っていた。

2013年8月22日木曜日

「反自然」からの脱却を

 お盆休みを利用し、家族と共に山形県小国町(人口約9000人)を訪れ、周りにほかの家がない大自然に囲まれたログハウス「いのちのアトリエ」=写真=に4泊5日で宿泊してきた。
 いのちのアトリエは、肉や魚、乳製品、砂糖などを一切使わずに、雑穀と野菜・果物など「自然な食材」で作った料理(通称・つぶつぶ料理)の考案者・大谷ゆみこさんの3階建ての自宅。国産の木材を使って昔ながらの工法により、建坪約158平方㍍、延べ床面積約363平方㍍で建てられている。つぶつぶ料理を学ぶ会員の宿泊体験やワーキングステイとしての利用のほか、正月とお盆にはオープンハウスとしても開放している。
 今年のお盆のオープンハウスでは、青森から広島までの10組ほどの家族など、大人26人、子ども17人が共同で宿泊。1日二食でつぶつぶ料理を一緒に食べながら、川遊びや野菜の収穫体験、竹の伐採、流しそうめん、近くの学校で野球・サッカーなどをして楽しみ、夕食後は昔ながらの製法で作られた日本酒や、たかきび焼酎、有機ワインを飲みながら、夜な夜な交流を深めた。また、携帯電話の電波は届かず(使いたい人はWi―Fiを活用していたが)、新聞やテレビも見ない「独立」した生活空間も堪能した。
 小生たちは、大量生産された商品や食材を使った料理を食べ、携帯電話やテレビ、エアコンなどは欠かせない、いわば人工的な「反自然」の生活を当たり前のように送っているが、冷静かつ客観的に見た場合、どちらが元来の人間の生活に近いかは瞭然である。
 オープンハウスに参加した私を含めた男性陣はさまざまな職に就いていたが、小生を除くほとんどが休日などを利用して農業をしていたことには驚きと共に、人間としての「遅れ」も感じた。
 小生は仕事の付き合い上、時には反自然的な生活(酒宴など)を送らざるを得ないが、できる限り抑制しながら、より人間的な日々を求める意識を大切にしていきたい。【山田貴之】

彦根ばやし総おどりの廃止に言及 大会当日の朝に、大久保市長

 彦根市内で夏に行われる主なイベントを締めくくっている「彦根ばやし総おどり大会」について、大久保貴市長が自身のフェイスブックで廃止論を展開したことに波紋が広がっている。
 市長は総おどり大会が開かれた今月8日の午前に、フェイスブックに「各方面からいろんな意見があり、このイベントの在り方を見直す必要があるかもしれません。廃止または他の行事との統合を含めて考えたいと思っています。ひょっとすると今年が最後の総踊りになるかもしれないですね。ご参加いただく方やご覧になる方、十分お楽しみいただきたいと思っています」と掲載した。
 総おどり大会は市主催で昭和39年に始まり、ピーク時には55団体の約6000人の踊り手が出場していたが、51回目の今年は27団体・約1400人に止まるなど低迷。現在、市と共催の立場にある彦根市観光協会でも「マンネリ化」を認めており、昨年の大会終了後には「彦根ばやし総おどり大会検討委員会」(5人)を協会内に立ち上げ、再生を図ろうとしている。
 その最中での市長の廃止論に対し、フェイスブックを見た市民からは「伝統ある総おどりを廃止して良いのか」「踊ろうと意気込んでいる参加者がいる中、なぜ開催日の朝に廃止論を述べたのか理解できない」などの意見があがっている。
 観光協会副会長で検討委員会委員長の木村昌弘さんは「ゼロベースで委員を中心に検討しながら、よりよい総おどりにしていきたい。(市長の意見については)コメントを控えたい」と話している。

2013年8月20日火曜日

荒川静香さん・尾木直樹さん・乙武洋匡さん講師にひこね市民大学講座


  文化プラザは今年度のひこね市民大学講座のチケット販売を開始した。
 1講目の講師は9月23日にプロフィギュアスケーターの荒川静香さん。テーマは「乗り越える力」(仮称)。
 2講目は来年1月19日に教育評論家の尾木直樹さんと作家の乙武洋匡(ひろただ)さん。テーマは「今、日本のこどもたちに何が起きているのか」(仮称)。
 いずれも午後2時~。受講料は大人が2講座セットで3500円・1講目のみ2000円・2講目のみ2500円、学生と会員は2500円・1000円・1500円。申し込みは文化プラザチケットセンター☎(27)5200。

2013年8月19日月曜日

彦根出身の声楽家・中嶋俊晴さんリサイタル、文化プラザで

 彦根市正法寺町出身でオーストリアのウィーン在住の声楽家・中嶋俊晴さん(27)が帰郷。25日午後2時~文化プラザで開く「カウンターテナーリサイタル」への抱負を語った。
 中嶋さんは旭森小、彦根東中卒。幼少期からピアノを学んでいたが、声楽に転向し、高校3年生の時に声楽家の高木充江さん(56)=彦根市上稲葉町=に師事し、2年間レッスンを受けた。京都市立芸術大学音楽学部、東京芸術大学大学院を経て、現在はウィーン国立音楽大学大学院に在籍し研さんを積んでいる。
 バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとしても活動しており、今春にはニューヨークのフィルハーモニーの定期演奏会に出演するなど、国内外での公演に参加。これまでにシューベルト国際歌曲コンクール入賞、山梨国際古楽コンクール審査員奨励賞、仏声楽コンクール入選など数々の賞を受賞している。
 文化プラザでは、チェンバロの野澤知子さん、ピアノの斉藤雅昭さんと一緒に近世から現代の歌を披露。中嶋さんは「1600年代から2000年代までの時代の流れを声で感じてほしい」と話している。
 入場料は2000円、学生と会員1000円。未就学児は入場不可。申し込みは文プラチケットセンター☎(27)5200。

井伊直政像前に2代目のミニ彦根城 渡邊弘俊さん製作

 彦根駅西口の井伊直政像前にある「ミニ彦根城」が9日、リニューアルした。
 彦根辻番所の会会長の渡邊弘俊さん(75)=芹橋2=が平成19年の彦根城築城400年祭の際に、昭和新道沿いの芹橋2丁目の花壇に初代のミニ彦根城を設置。400年祭終了時の同20年3月に直政像前に移し、約5年5カ月間、彦根に訪れる観光客らを楽しませてきた。
 初代のものはすべて廃材でできており、一晩でできた「一夜城」だったため、屋根が崩れたり、土台が腐ったり、傷みが激しく、市民団体からリニューアルの要望があった。渡邊さんは初代で使った木材より上等な板を使って1週間ほどかけて、初代より少し大きめの高さ約55㌢・幅約30㌢・奥行き約25㌢の2代目を制作。1時間ほどかけて入れ替え作業をした。
 渡邊さんは「観光客が足を止めて写真撮影をしている姿を見る。二代目も目について喜んでもらうことができれば」と話している。

劇場版タイムスクープハンターのスタンプラリー、要さんトークショー招待も

 彦根市は、今月31日公開予定の映画「劇場版タイムスクープハンター・安土城最後の一日」とコラボさせたスタンプラリーを、9月1日に彦根城内で実施する。
 同映画は彦根城内などで撮影が行われ、俳優の要潤さんや夏帆さんらが出演している。市は映画ロケ地としての彦根城の魅力を全国に発信するためスタンプラリーなどを企画。参加費無料(入城料は必要)で、午前9時半から午後3時の間に彦根城表門券売所付近でスタンプカードを500枚限定で配布する。スタンプラリーは午前10時から午後3時半まで。城内のロケスポット4カ所に設置されたスタンプを全て集めると、タイムスクープハンター限定グッズをプレゼント。
 さらに、城内にいる時代衣装を着たサムライ20~30人が出すミッションをクリアすると、9月2日午後5時~スタンプカードに記載の市内某所である要さんのトークショーに招待。問い合わせは戦國丸☎(27)5058。
中尾監督が完成報告
 映画「劇場版タイムスクープハンター・安土城最後の一日」の中尾浩之監督がこのほど、映画の完成報告のため彦根市役所を訪れた。
 彦根城内での撮影は昨年10月2日に行われ、市民団体・彦根を映画で盛り上げる会の5人も戦闘シーンで出演している。
 市役所を訪れた中尾監督は「滋賀や彦根の皆さんのおもてなしのおかげで、撮影を乗り切ることができた。テレビシリーズなどで是非また彦根に来たい」と話していた。
 市長は映画で主演の要さんが使っているゴーグルをはめ、「市としても更に盛り上げていきたい。これからも素晴らしい作品を撮り続けてください」とあいさつした。

2013年8月13日火曜日

滋賀県護国神社でみたま祭13日〜

 彦根市尾末町の滋賀県護国神社(山本賢司宮司)は13日から「みたま祭」を営む。
 戊辰戦争の戦死者を弔うために彦根藩が招魂碑を建てたのが同神社の始まり。以来、太平洋戦争までの数々の戦いにおいて命を落とした県内の戦没者の英霊を慰霊すると共に、感謝の誠と平和への祈りを捧げるため、毎年この時期にみたま祭を行っている。
 同神社の境内には約5000灯の提灯(ちょうちん)が飾られ、13日午後6時~点灯式、14日午後6時~献灯協賛者安全祈願祭、15日午前11時半~全国戦没者追悼慰霊祭、祭典後におにぎりと味噌汁の無料提供、午後6時~県下戦没者追悼慰霊祭がある。点灯は午後6時~同10時。
 拝殿では滋賀県遺族会による遺骨収集のパネル展、花道・翠香流の竹中翠香さんと翠香流社中による生け花展、彦根きり絵研究会によるきり絵あんどんの展示がある。このほか、焼き鳥や綿菓子、かき氷などの露店も出る。

彦根の花火大会 水際の警備強化へ、若者の危険行為で中断受け

 1日に松原水泳場周辺で開催された彦根・北びわ湖大花火大会が、若者十数人による行為で約15分間中断した問題を受け、実行委員会は来年以降の花火大会で警備体制を強化する方針だ。
 実行委によると、花火大会中盤の午後8時ごろ、10代から20代の若者の集団が打ち上げ場所から600㍍以内の進入禁止エリアに、サーフボードに乗りながら一列に並んで、打ち上げ場所方向に泳いでいるのを市消防本部の職員が発見。打ち上げを中断させて、彦根署の警備艇がライトで照らしながら注意して岸に戻らせたという。
 15分間の中断後、花火大会は再開し、打ち上げ時間を短縮させるなどの措置で、予定より十数分遅れで終了した。花火大会は今年で64回目だが、船が近づいて数分の中断はあったが、長時間はこれまでなかったという。
 実行委は来年以降、警察と協議した上で水際の警備体制を強化するなどの対策を行う方針。

2013年8月12日月曜日

彦根東高野球部応援の横断幕、パブリックビューイングも

 全国高校野球選手権大会に滋賀県代表として出場している彦根東高を応援するため、市内商店街に横断幕が掲げられたり、初戦のパブリックビューイングを計画したり、市内の団体が応援態勢を整えている=イラストは東高卒業生作。
 銀座と花しょうぶ通りの各商店街には、それぞれ「祝 彦根東高校 祈健闘」と「巻き起こせ赤鬼旋風!」と書かれた横断幕が設置された。
 銀座商店街の銀座芝居小屋では13日の第3試合に予定されている初戦の花巻東高(岩手県)戦でパブリックビューイングを実施。巨大画面を設け、来場者と一緒に観戦する。アルコールなど飲み物やつまみの販売も。試合の順延にも合わせる予定。問い合わせは彦根銀座街商業協同組合☎(22)0466。
4番打者・大沢選手
 彦根東高野球部のレギュラーには稲枝出身の3年生・大沢視人選手=近江兄弟社中=も入っている。ライトを守り、打撃では4番打者としてチームを引っ張る存在だ。

ひこね万灯流し 灯ろう1000個が芹川に

 ひこね万灯流しが6日、芹橋周辺の芹川河川敷で行われ、灯ろう約1000個が流された。万灯流しに合わせて、NPO法人リンクスによる撮り歩き撮影会も開かれた。
 川に灯ろうを流して先祖の霊をなぐさめる夏の恒例行事で、市内の住職が宗安寺(本町)から各商店街を通り、会場までお練りをした後、河川敷の特設会場で法要が営まれた。暗くなった午後7時半ごろから来場者が灯ろうを一つずつ川に流すと、辺りは幻想的な雰囲気に包まれていた。
 会場では子どもたちに光の腕輪プレゼントや抽選会なども行われ、約5000人(主催者発表)が来場した。

チアリーダーも毎日練習 応援団長・吉松元輝君「選手たちの緊張ほぐす」

 甲子園でのアルプス席(応援席)での応援に合わせ、チアリーダー36人と野球部員ら約10人による応援団が結成。初戦に向けて毎日、練習に励んでいる。
 チアリーダーは、東高野球部が甲子園出場を決めた先月29日に学校から生徒にメールで募集の案内があり、翌日に体育館に集まった女子生徒のうち23人がチアリーダーとなり、31日以降の毎日午後4時から2時間、東高体育館で練習している。
 指導役は、東高が4年前の春の選抜大会に出場した際にも指導にあたった滋賀学園中学高校(東近江市)チアリーディング部コーチの村井三幸さん(37)。チアリーダーには同部の部員13人もメンバーに加わり、野球部のレギュラー9人の応援歌、選手交代・代打、ヒット、チャンス、得点のそれぞれの曲に合わせた振り付けを習っている。
 村井さんは「滋賀県代表の学校の選手たちを応援できるのはうれしい。東高生たちは飲み込みが早い」と話していた。
 チアリーダー代表の徳田郁香(ふみか)さん(16)=2年生=は普段はボート部の部員。「野球部に友だちがいて、少しでも力になれたらと思い、参加した。母も東高在校時にチアリーダーをやり、楽しかったとも聞いた。あせらずにがんばって振り付けを覚えたい」と意気込んでいた。
 応援団長を務めるのは東高野球部の吉松元輝(げんき)君(17)=3年生。一番打者の川端将広選手=3年生=の指名で県大会前の6月末に団長に就任した。甲子園に向けての練習は3日から始めた。「選手たちに応援が届かないと意味がない。選手たちの緊張をほぐすためにも応援をがんばりたい」と抱負。4年前の選抜大会で東高の応援団は最優秀賞(夏は表彰が無い)を受賞したが、「あの時のような応援団に近づけるよう引っ張っていきたい」と力を込めていた。

彦根東中と彦根中の野球部員ら激励「東高入って甲子園目指したい」

 彦根東高野球部のレギュラーメンバーのうち彦根の3選手が通っていた中学校の野球部監督と主将ら部員たちが、各選手を激励した。
 武田選手の母校・彦根東中野球部の部員は32人。松宮泰彦監督(44)は「武田選手は東中時代、キャプテンをしていた。礼儀正しく、部員の信頼も厚かった。キ
ャッチャーのほか、4番打者を務め、チームの大黒柱だった」と絶賛。「人一倍、努力をする選手で、その努力が実って夢の舞台に立てたと思う。甲子園でも活躍してほしい」と励ました。
 主将の樋口孝二郎君(13)=2年生=は「みんなの夢の舞台の甲子園で思いっきりプレーしてほしい。僕も甲子園を目指したい」と話していた。
 谷澤選手と田中選手の母校・彦根中学校野球部の部員は30人。伊藤直監督(32)は両選手の2、3年生の時に監督を務めた。谷澤選手について「守備がうまく、打撃は野手の間を抜くことを心がけていた」、田中選手については「当時はエースで野球センスがあった。ボールを捉えるのがうまい」と解説。「2人とも滋賀の代表として、自信をもってプレーし、勝利を目指してほしい」と語った。
 主将の尾畑瑛君(14)=2年生=は「小中学校が同じ先輩ががんばっている姿はすごい。僕も東高に入って甲子園を目指したい」と抱負を述べていた。

2013年8月8日木曜日

彦根東高野球部 彦犬からは武田圭太・谷澤翼・田中良の3選手

 彦根東高野球部のレギュラーには彦犬地区から3年生の3選手が入っている。彦根東中学出身でキャッチャーの武田圭太選手(写真上)=原町、いずれも彦根中学出身でサードの谷澤翼選手(中)=高宮町=とレフトの田中良選手(下)=同=に抱負などを聞いた。  
 武田選手は佐和山小2年の時に野球を始め、その時からキャッチャーだった。エースの平尾拓也投手=3年生=は昨年夏の大会後からバッテリーを組む武田選手について「信頼している。打撃も良い場面で打ってくれる」と称賛。この言葉に対し武田選手は「ショートバウンドをしっかり止める事を心がけていることが信頼を得ているのかも」と答え、平尾投手に対しては「技巧派だから敵から見たら、嫌な投手だと思う。インコースのコントロールとスライダーが良くなれば、勝ち抜くことができる」と分析。甲子園では「強く正確に塁に送球できるようにしたい。打撃ではチームバッティングに徹したい」と話していた。
 同じ彦中出身で高宮小3年生以降の少年野球時代から一緒だという谷澤選手と田中選手は野球の外でも仲が良い。自慢できる所として、谷澤選手は「セーフティーバントと右打ち」、田中選手が「盗塁」と、共に小技と俊足が持ち味。互いの印象について谷澤選手は「田中選手は走塁がうまく、大胆な性格」、田中選手は「小技がすごくうまい。性格はおっとりしている」と真逆の性格のようにも思えるが、甲子園での戦い方は?の質問に谷澤・田中両選手とも「エンドランなどでランナーを送るなど、できることを確実にし、野手で平尾投手を楽にさせてやりたい」と、チームプレーに徹する姿勢を見せている。
 レギュラーの3選手のほかに、控え組には彦犬地区から2年生の川副智哉投手=甲良中=と、外野手で3年生の増田朱芳選手=稲枝中=が入っている。

彦根東高 初戦は岩手の花巻東高

 全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会が5日に行われ、滋賀県代表の彦根東高校は大会6日目の第3試合に岩手県の花巻東高校と対戦する。東高のOBらで組織の東高野球部甲子園出場実行委員会(会長・細江正人金亀会長)では応援バスの手配などに乗り出した=写真は東高に設置された垂れ幕。
 初戦の花巻東高は制球力が武器の細川稔樹投手を中心に豊富な投手陣がいるほか、守備力と機動力で県大会を勝ち抜いてきた。手堅い野球が持ち味の東高と似たチーム。
 実行委では東高内に応援バス用の事務所を設置。バス約50台で応援に駆けつける予定で、事務所には近江トラベルの社員が常駐し対応にあたっている。

吉田敬三写真展&原爆と戦争展 あけぼのパーク多賀で、彦根市役所では広島・長崎展

 企画展「吉田敬三写真展・被爆2世の肖像in Shiga&パネル展・原爆と戦争」が、あけぼのパーク多賀で9月1日まで開かれている。同館開館15周年記念。
 吉田さんは1961年、長崎県大村市生まれの被爆2世のフリー写真家。陸上自衛隊少年工科学校、法政大学を卒業し、出版社勤務を経てフリーの写真家に。カンボジアやアフガニスタンなどで戦場報道を経験。日本社会事業大学を2010年に卒業しており、社会福祉士や介護福祉士などの資格も持つ。
 「(被爆)2世や3世への差別や偏見など誤解を解くと共に、平和のメッセージとなることを信じ」(吉田さん)、2世の人たちの姿を撮影。メッセージと共に各地で企画展を開いている。多賀ではパネル5点と、被爆2世43人の写真40点とメッセージを展示している。
 また同館のホールでは、下関原爆展事務局が戦争体験者に取材して編集した写真入りのパネル約100枚を、「第二次世界大戦の真実」「沖縄戦の真実」「原爆と峠三吉の詩」など6部門に分けて展示している。
 同館館長の西河内靖泰さん(59)=愛荘町=も母親が広島で被爆した二世。西河内さんは「政治的、イデオロギー的な立場を越えて、被爆者の思いや2世・3世たちの迷いを受け止めてもらおうと企画した」と話している。開館は午前10時~午後6時(土日は同5時)。月曜休館。入館無料。問い合わせは多賀町立図書館☎(48)1142。
 吉田敬三さんの講演会が24日午後2時~あけぼのパーク多賀で開かれる。テーマは「被爆2世の肖像」。定員40人。申し込みは同図書館へ。
ヒロシマ・ナガサキ展
 ヒロシマ・ナガサキ原爆展が彦根市役所などで行われている。市が毎年、この時期に開催しているが、29回目の今年も昨年に続き彦根ユネスコ協会との共催。
 市役所1階ロビーでは広島で被爆被害にあった現物10点や若葉小学校にある「被爆アオギリ」、市立図書館では戦時中の彦根の写真7点、市民会館では長崎の被爆後の写真パネル42点や平和市長会議原爆ポスターなどを展示。また修学旅行で広島に行った平田小と沖縄に訪問した鳥居本中の児童生徒による学習報告を市役所と図書館で交互に展示している。
 いずれも入場無料。16日まで。休館は市役所が土日、図書館が月、市民会館が火曜。

2013年8月5日月曜日

彦根シティマラソン出場者募集

 彦根シティマラソンの出場者の募集受付が始まった。
 県立彦根総合運動場陸上競技場をスタート地点に、11月10日午前9時15分(5㌔と10㌔)と同20分(3㌔)にスタート。3つのコースで小学生から大人、車いすの計13部門で、3㌔1500人、5㌔・10㌔計2500人を募集。参加費は1300円~3700円(ペア含む)。
 ゴール後にドリンクと豚汁サービス。オリジナルTシャツプレゼントも。インターネット(http://runnet.jp/)で申し込んだ後、コンビニで払い込みまたはクレジットカード払いをする(締め切りは9月13日)か、募集要項の振り込み用紙に必要事項を記入し、ゆうちょ銀行または郵便局で支払う(同8月30日)。
 募集要項は市役所、支所・出張所など市の施設、市内郵便局などにある。問い合わせは市教委保健体育課内の事務局☎0749(24)7975。

彦根城内8カ所の案内板 滋賀県立大生が製作

 滋賀県立大学の学生が彦根城内8カ所にある案内板を新たに製作した。
 作ったのは環境科学部環境デザイン学科4年生の山田有希さん(23)と高橋朋之さん(22)。元々の案内板は平成元年から同3年にかけて市によって作られ、表門、馬屋前交差点、大手門、大手前券売所、天秤櫓堀切、黒門、天守前広場、西の丸広場に設置された。
 20年以上の経過により、表示が見えにくくなるなど劣化が目立っていたため、市教委文化財課は県立大に製作を依頼。高橋さんらは彦根市都市計画図を基に現地で写真撮影をしたり、さまざまな資料を参考にしたりして完成させた。
 出来映えについて山田さんは「見やすくなったという声を耳にし、作って良かった」と話していた。

2013年8月3日土曜日

彦根北びわ湖大花火大会 1万発打ち上げられる


 彦根北びわ湖大花火大会が1日、松原水泳場近くで行われた。前半を終えた時点で、来場者による遊泳のため一時中断することもあったが、「愛」「勇気」「元気」をテーマに3部構成で、芸術花火やひこにゃん花火、東北匠の技など約1万発が彦根の夜空に打ち上げられた

彦根東高野球部の激励会 彦根市役所で、懸垂幕も設置

 夏の甲子園出場を決めた彦根東高校野球部の激励会が31日、市役所で開かれた。
 激励会には善住喜太郎校長、県大会でベンチ入りした部員20人、村中隆之監督らが参加し、市職員や市議、OBら約200人から大きな拍手と歓声を受けながら入庁。
 善住校長の優勝報告後、村中監督は「悲願ではなく、希望の光だと思い、甲子園出場を目指して戦い、一戦一戦、たくましくなってきた。甲子園初勝利を目指してがんばりたい」とあいさつ。
 大久保貴市長は「1分でも1秒でもほかの選手より長く甲子園の場に立ってもらい、メダルと共にまたお迎えしたい」と話し、激励金を手渡した。
 山中俊亮主将は「彦根市民の皆さんの代表として、恥じないプレーをしてきたい」と抱負を述べた。
 彦根東高校の甲子園出場を祝う懸垂幕が30日、彦根市役所に掲げられた。懸垂幕は縦15㍍×横1・5㍍の大きさで、赤色と黒色で「祝 甲子園出場 彦根東高等学校」と書かれている。
 また市役所玄関と市民会館のベランダ、彦根駅西口前には横断幕も設置された。

2013年8月2日金曜日

彦根東高出身の田原総一朗さん・細野豪志さんら祝福コメント

 夏の甲子園、初出場を決めた彦根東高校野球部。「文武両道」「自学自習」を校是に県内屈指の進学校として知られる東高の卒業生には、政財界で活躍する人もいる。滋賀彦根新聞は、東高出身の著名人や政治家、市内の関係者に野球部への祝福のコメントを依頼。以下で一部を紹介する。
 ジャーナリストで在校時は野球部に所属していた田原総一朗さん「本当に本当におめでとうと言いたい。こんなにうれしい事はなく、とにかくがんばってほしい。時間が合えば、甲子園にも行きたい」。
 民主党前幹事長で衆院議員の細野豪志さん「伝統のある東高も夏の甲子園出場は初めて。はつらつとした姿を全国の皆さんに見せてください」。
 民主党の滋賀選出参院議員・林久美子さん「私の高3の時は決勝で敗れた。今年の選手はよくがんばった。滋賀の誇り。体に気をつけて、いい試合をしてほしい」。
 昭和28年春の選抜大会にキャッチャーで出場した経験がある東高野球部後援会長の中村善一郎さん「よくがんばった。この勢いを甲子園でも発揮してほしい。市民の皆様のご支援もいただきたい」。
 同窓会組織・金亀会会長で彦根選出の県議・細江正人さん「(校舎が改修中のため)グラウンドが大変な中での優勝。かくなる上は大応援団を結成したい。選手たちには普段のような実力を発揮してもらいたい」。
 彦根選出の県議・中沢啓子さん「野球少年たちの目標になるよう、赤鬼魂で思いっきり頑張って、皆の記憶に残る試合をして下さい。是非、応援に行きたい」。
 彦根商工会議所会頭の北村昌造さん「近江高校との彦根対決を見たかったが、東高が優勝しうれしい限り。勝ち進んでもらいたい」。
大久保市長もコメント
 大久保貴市長は「私たち彦根市民にとても大きな喜びで、誇りでもあります。歴史と伝統に輝く彦根東の赤鬼魂で、優勝を目指してがんばってください」とのコメントを発表した。
市民から祝福・激励の言葉募集
 彦根東高野球部の甲子園出場に合わせて、滋賀彦根新聞は読者の皆様からお祝いのコメントを募集します。3040字ほどのコメントと、氏名、年齢、住所、連絡先を弊社まで、メール(shigahikone@nifty.com かファクスで送ってください。頂いた中から選考の上、8月7日(水)の紙面で予定している東高特集で紹介します。

夏の甲子園初出場の彦根東高校 決勝後に校内で壮行会

 29日の高校野球滋賀大会決勝で勝利した彦根東高校野球部員の帰校に合わせて、その日の夕方には校内の体育館で優勝報告会と全国大会出場壮行会が開かれ、生徒や保護者、教職員、OBら約500人が参加した。
 中島清承部長からベンチ入りした選手20人の紹介があった後、主将の山中俊亮選手=3年生=が「滋賀県代表の名に恥じぬよう全力でプレーしたい」と抱負。村中隆之監督は「夏の大会でチームを完成させようと思っていた。ノック用のバットにヒビが入っており、今日(決勝)の練習で割れると思ったが、割れなかった。甲子園で完成させろということだ」とあいさつ。
 生徒会長の早崎佑亮君=2年生=は「今回の成果は日々の厳しい鍛錬の賜物。甲子園でも活躍されることを願っています」と激励。善住喜太郎校長は「東高の生徒は赤鬼の子ども。鬼を指導する先生は甘くない。明日からも容赦しない」と、独特の表現で励ました。
 東高野球部は今後、8月1日に県庁での壮行会、2日に甲子園で練習、5日に抽選会に参加し、8日の開幕式にのぞむ。合間には彦根市役所での壮行会もある。