吉田さんは1961年、長崎県大村市生まれの被爆2世のフリー写真家。陸上自衛隊少年工科学校、法政大学を卒業し、出版社勤務を経てフリーの写真家に。カンボジアやアフガニスタンなどで戦場報道を経験。日本社会事業大学を2010年に卒業しており、社会福祉士や介護福祉士などの資格も持つ。
「(被爆)2世や3世への差別や偏見など誤解を解くと共に、平和のメッセージとなることを信じ」(吉田さん)、2世の人たちの姿を撮影。メッセージと共に各地で企画展を開いている。多賀ではパネル5点と、被爆2世43人の写真40点とメッセージを展示している。
また同館のホールでは、下関原爆展事務局が戦争体験者に取材して編集した写真入りのパネル約100枚を、「第二次世界大戦の真実」「沖縄戦の真実」「原爆と峠三吉の詩」など6部門に分けて展示している。
同館館長の西河内靖泰さん(59)=愛荘町=も母親が広島で被爆した二世。西河内さんは「政治的、イデオロギー的な立場を越えて、被爆者の思いや2世・3世たちの迷いを受け止めてもらおうと企画した」と話している。開館は午前10時~午後6時(土日は同5時)。月曜休館。入館無料。問い合わせは多賀町立図書館☎(48)1142。
吉田敬三さんの講演会が24日午後2時~あけぼのパーク多賀で開かれる。テーマは「被爆2世の肖像」。定員40人。申し込みは同図書館へ。
ヒロシマ・ナガサキ展
ヒロシマ・ナガサキ原爆展が彦根市役所などで行われている。市が毎年、この時期に開催しているが、29回目の今年も昨年に続き彦根ユネスコ協会との共催。
市役所1階ロビーでは広島で被爆被害にあった現物10点や若葉小学校にある「被爆アオギリ」、市立図書館では戦時中の彦根の写真7点、市民会館では長崎の被爆後の写真パネル42点や平和市長会議原爆ポスターなどを展示。また修学旅行で広島に行った平田小と沖縄に訪問した鳥居本中の児童生徒による学習報告を市役所と図書館で交互に展示している。
いずれも入場無料。16日まで。休館は市役所が土日、図書館が月、市民会館が火曜。
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