県立大の建築デザイン学科と生活デザイン学科の学生たちは、震災直後に「木興プロジェクト」を立ち上げ、田の浦地区に漁師たち向けの番屋を建設したり、地元の女性たちと一緒に「ほたてあかり」を作るなど支援活動を行い、昨年には集会所も建設した。
集会所の広さは約66平方しかなく、増築する案が浮上したが、材料や技術が不足していたため、土木工事に精通した会員がいる彦根南RCが材料の手配から支給、技術指導を行うことになり、9月3、4日と9、10日に会員が現地に出向いて県大生と一緒に作業を行い、約132平方㍍に増築した。
竣工式には会員12人を含め、県大生や現地の住民ら計112人が参加。除幕式やもちまきなどが行われ、住民も喜んでいたという。
彦根南RCの奥山二三男会長は「増築工事が完成し、大変喜ばしく思っています。被災者の皆さんのより所として活用され、復興に少しでも役立つことを心から念願しています」と話していた。
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