市史の発刊を巡っては、市監査委員の勧告に基づき年内刊行を求める執筆者側と、166カ所の修正点を指摘している市側とで対立。今月25日にも4回目の民事調停が行われる。
監査請求書を提出した後に会見した獅山氏は、市側の精査で166カ所、誤字脱字を含めると1643カ所の修正点があったことをあげ「この事実は委託業務径約に定める『信義に従って誠実に履行する』べき責務が欠けていたことを証明している」と指摘。「彦根市に対して重大な瑕疵(かし)がある不完全な履行を行い、完全な履行をする適格性がない」として、委託業務契約の解除と、執筆料541万2000円と印刷所への225万7000円の支払いを求めるべきだ―としている。
また、誤字脱字の多いことやその後の執筆者らの言動が適格性を欠いており「故意または過失により損害を与えたことは明白」とし、同額の損害賠償請求を行うべき―とも求めている。
獅山氏は「学者の倫理、良心の問題だ。あれだけの誤りを指摘されながら年内に刊行するべきとバカなことを言っているが、とんでもない。絶対に直さない学者もいるから、きっちりと法廷で決着をつけることになる」と訴訟の構えも見せている。
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