市によると、バルブ業界の中央組織に位置する「日本バルブ工業会」(東京都港区)を中心に、バルブに関する学会の設立を目指す動きがあり、同工業会の彦根支部がある滋賀バルブ協同組合(彦根市岡町)が今年7月14日付けで、県立大学にバルブ学科の設置を求める協力依頼書を市に提出。
これを受けて市は、職員3人が7月18日に県立大学を訪れて学内の事務局に説明。県立大学からは例として▽工学部に機械システム工学科があり、そこでバルブについての科目を設ける▽工学部内に民間企業の寄付で設立されたガラス工学研究センターがあり、同様の手法でバルブに関する研究機関を設置する―ことの提案を受けた。
市商工課の担当者は「市としてもバルブ業界の振興に貢献したいと考えている。学会が正式に立ち上がり、協同組合などからの要請を受ければ、県立大学に協力を依頼したい」としている。
地場産業の課題報告
彦根の三大地場産業(仏壇、バルブ、ファンデーション)の振興を目的にした彦根市経済活性化委員会の2回目の会議が27日に市役所で行われ、各業界が抱える課題が報告された。
市が各業界の企業に訪問した調査報告によると、主な課題として仏壇が後継者問題と営業戦略・販路開拓、バルブが従業員確保と円安問題、ファンデーションが従業員確保・後継者問題があがった。
国や県、市などに望むこととして、仏壇がイベントの開催支援を含む広報や後継者育成支援、バルブが彦根市民の認知度向上のための地場産業教育など、ファンデーションが市による産品優先使用の意見が多かった。次回は10月22日に開かれる。
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