2014年9月11日木曜日

算数オリンピックで長尾賞の小出慶介君、漢検でも準1級

 算数オリンピック大会の1~3年生の部門で、最優秀の「長尾賞」を受賞した彦根市立城南小学校3年生で高宮町の小出慶介君(8)に算数の魅力や将来の夢を聞いた。
 算数オリンピックは小学6年、4・5年、1~3年の3部門で、予選が6月15日に全国各地で、本選が7月20日に東京・大阪・福岡の3会場に分かれて開催され、1~3年の部門には約1200人が出場。長尾賞は31歳で昨年早世した数学者・長尾健太郎さんを称えるために今年創設され、表彰式が先月24日に国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都)で行われた。
 小出君は予選を満点で突破し、本選も2位の得点で、総得点が並んだ京都の児童と一緒に長尾賞を受賞。算数オリンピックでの問題用紙を記者に見せて解きながら「算数の魅力は解けるとすっきりするところがおもしろい。自然に解き方がひらめいてくる」と解説。本棚には100冊以上の本が並んでおり「たくさんの経験が大事だと思います」と述べた。
 インタビューの合間には「無限バスって知っています?」などと記者に問題を出してきて、紙に図面を記しながら答えを教えてくれた。学校でも「小出塾」という勉強会があり、授業後にはほかの児童に教えているといい「塾生は6人います。将来は小学生の先生になりたい」と笑顔で語った。
 父親の竜介さん(37)によると、(慶介君は)園児のころにすでに漢字が読めたと言い、5歳で漢字検定7級を合格し、今年7月には準1級も合格。漢字が読めるようになったことで、算数などの本にはまり、アニメや漫画を見るように、さまざまな分野の本を読むようになったという。竜介さんは「楽しいと思うことを好きなだけやってくれたらいい。色んな事をがんばって、身につけてくれたら」と話していた。(聞き手・山田貴之)

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