2015年5月21日木曜日

アレルギーの園児 牛乳飲まされてしまい救急車で運ばれる彦根市立の幼稚園

 彦根市立の幼稚園で牛乳アレルギーのある園児(3)に牛乳を飲ませてしまい、その園児にアレルギー反応が出て救急車で運ばれるという事故が、先週13日に発生していたことがわかった。
 同園と市によると、13日午前11時ごろ、園児のいるクラス全員に牛乳が配布され、牛乳を飲んだ園児が配布した20歳台の職員に「すっぱい」と伝え、それを聞いた職員が園児に牛乳アレルギーがあることを思い出し、アレルギー反応を抑える薬「エピペン」を注射し、救急車を要請。その後、園児は体に発疹が出て、救急車で運ばれた彦根市立病院でアレルギー反応を抑える投薬治療を受け、入院した後、翌日には退院し、15日には通常通り登園したという。
 この園児は今年4月から入園したが、牛乳を配布した職員をはじめ、全職員が園児に牛乳アレルギーがあることを知っていた。同園の園長(56)は「ばたばたした時間帯だったため、間違えて牛乳を渡してしまったようだ。子どもの命に関わる大変なことをしたと真摯に受け止めて、今後は二度とこのようなことが起こらないよう、細心の注意を図っていきたい」と話している。
 同園から13日午後に報告を受けた市幼児課は18日に市立の幼稚園10園と保育園3園に事故を報告した上で注意喚起を行った。本紙の指摘後には市内の私立の幼稚園2園と保育園22園にも同様の注意喚起を行った。

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