東京都渋谷区に工房を構えるバイオリン修復家・中澤宗幸さんが、震災が風化されずに支援が継続されることを願い、国内外のバイオリニスト1000人が流木製のバイオリンを各地で演奏するプロジェクトを提唱。中澤さんが流木を使って製作したバイオリンの表板と裏板をつなぐ魂柱には岩手県陸前高田市の奇跡の一本松の部材も使われているという。
震災翌年の3月11日から始まり、現在はバイオリン4丁、ヴィオラ2丁、チェロ1丁が製作。これまでに400人以上が演奏しているという。東日本大震災復興を応援する滋賀有志の会はプロジェクトに賛同し、バイオリニストやピアニスト、声楽家計6人や子どもの合唱団を招いたコンサートを企画。流木製のバイオリンは1丁使われる。
当日、第1部では彦根JOYジュニアオーケストラによるパッフェルベルの「カノン」、プロジェクトを運営する命をつなぐ木霊の会の又川俊三会長による講演「『震災直後』と『今』」、バイオリンとピアノによる「愛のあいさつ」など。第2部では彦根児童合唱団・いなえ少年少女合唱団・彦根JOYオーケストラの唱歌メドレー、「いのちのうた」「そこにあなたがいてくださることは」などの後、来場者を加えた全員で「花は咲く」を歌う。
実行委員長の日下英治さんは「『バイオリン』の音色と共に、被災地の方々へ心を寄せつつ、天災に備えるきっかけにもして頂きたい」と話している。入場料は大学生以上1000円、小中高生500円、乳幼児100円、収益金は陸前高田の復興に活用。チケットは文化プラザ、ビバシティ・アルプラザ彦根で販売。問い合わせは日下さん☎(27)1398。
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