派遣されていた職員のうち、被災宅地危険度判定士の鎌足慶樹さん(32)と石田拓馬さん(29)は先月28日から5月2日まで阿蘇郡西原村で、被災建築物応急危険度判定士の善利裕介さん(35)は先月28日から5月2日まで熊本市南区城南町で、保健師の棚瀬恵理子さん(55)は3日から8日まで阿蘇郡南阿蘇村で活動。
鎌足さんと石田さんは3日間かけて84軒の宅地を調査。石積みのよう壁が崩壊した場所が多く見られたといい、危険な家屋には赤いカードを貼った。壊れた家屋に住んでいる住民もおり「戸惑いながらの作業だった」と振り返っていた。
棚瀬さんは訪問した64軒のうち33軒で住民と会い、健康状態などを確認。わき水を飲んでいる住民には地震で水質が変わっている場合もあるため、注意を呼びかけた。南阿蘇村は土砂災害や橋の崩落被害があった地区。住民が車で移動する際には地震前よりも3倍近い時間がかかるため、疲れた様子だったという。
報告を受けて大久保貴市長は「市民を代表して感謝を述べたい。被災地のお役に立てて良かった。彦根の防災にも役立ててほしい」と話した。
派遣される職員は罹災証明書を発行するための家屋被害認定支援業務を担当する鈴木達也さん(29)と大西嘉雄さん(35)。被害が大きかった被災地の一つの益城町に鈴木さんが14日から20日まで、大西さんが21日から27日まで訪問する。
鈴木さんは「人手は足りないと思うので、被災地のお役に立てられるよう精一杯がんばりたい」、大西さんは「身が引き締まる思いでいる。責任を持って責務を全うしたい」と話し、市長からヘルメットなどを受け取っていた=写真。
0 件のコメント:
コメントを投稿