2016年7月4日月曜日

新聞記者のイメージは? 彦根市男女共同参画センター・ウィズのおとこ塾で裏話

小生は25日、彦根市男女共同参画センター・ウィズが主催する「おとこ塾」の講師に招かれ、「新聞記者の裏話」をテーマに講演した。
 前半は読売、朝日、日経、毎日、産経、中日の6紙の憲法に関する社説を受講者の皆さんに読んでもらった後、ホワイトボードを使いながら各紙または各政党が改正、中立、護憲のどの位置にあるのかを説明した=写真。
 後半は「記者のイメージ」と「新聞が生き残るためには」を受講者と一緒に考えた。記者のイメージについて受講者からは「特ダネを追っている」「知識人」「使命感を持っている」と好評価があった一方、「感情を害したら悪く書かれる」「上から目線」「わりと強引」「同業他社よりも早く報じたがる」「厚かましい」などの意見もあった。
 意見のうち悪い印象に対し、小生は「どの意見も正解。新聞記者は頭を下げることが少なく、優越感に浸りがちになるため、少し勘違いしてしまって、厚かましく、上から目線になりがちになる」と説明。ほかにも、相当な負けず嫌い、プライドが高いなどの共通の資質があるとも紹介した。
 「新聞が生き残るためには」について受講者からは、「子ども、高齢者など特化した内容を特集化しては」「難しい言葉、カタカナ言葉が多いので、子ども新聞のように読みやすくしては」「迎合した記事が多いので、同じテーマでも違う角度で報じては」などの意見が出た。
 小生はいずれの意見にも賛同した上で「現代の新聞の多くは広報紙化している。新聞は世の中をリードしていく『社会の木鐸』的な存在、または『影の議員』的な役割で行政をチェックしていく存在であるべき」「観光や福祉、環境などに特化した記事を増やしていくのも大事になる」と解説した。
 人口減少やインターネットの普及で、今後も紙媒体としての新聞は減少していくとみられるが、今回の講座の講師を務めて、現代の潮流に特化した記事を読みやすい文字で連載・特集することの重要性、影の議員・社会の木鐸的な役割で世の中をリードしていく必要性を改めて認識することができ、それらに沿った新聞ならば読者も増えていくと感じた今日この頃だ。      【山田貴之】

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