終戦の日を中学1年生の時に迎えた境野さんは、「小学6年生までは昔の教育、戦後は戦勝国の教育が行われた」と表現したうえで「戦後は『恩』の教育をつぶした。心(恩)の教育は命の教育であり、何の力で生きているかを教えなければいけない」と話した。
日本については「2000年、3000年前から太陽があるから生きていけることをみんなで自覚し、日本の思想性をみんなで考えた。他国の民主主義や共産主義はリンカーンやマルクスら個人が考えた」と説明。国旗の日の丸についてもふれ「命の本は太陽であり、私たちの民族は太陽を大事にした国だ」と述べた。
また「欧米人は自然を利用するが、日本人は自然に感謝し、合掌してきた。日本人の愛国心は日本の自然を愛すること。見えないものに感謝するのが私たちの民族の強みだ」と解説。「戦後は日本人としてどう生きるかを教育しなかった。戦争に負けて日本を捨てざるを得なかった。だから、他国が日本に対して崇敬の念を抱いている一方で、今の日本人は無自覚になっている」と指摘した。
最後に、テロや紛争が相次ぐ世界への日本の役割について「日本は欧米から物質文明を学び習得した。この混迷の世を救えるのは日本の心だ。日本の心を世界に説いていくことが必要になっている」と熱く語った。
境野さんの講演は彦根南ロータリークラブが主催した、滋賀県内の21のロータリークラブが一堂に集まるインターミーティングの中で開催。県内から約500人が来場した。
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