2017年1月27日金曜日

母親たちに内職をしてもらいながら交流の場を提供する斬新な子育て支援を行う会社・BCOM(ビカム)設立

 伊藤仏壇(彦根市芹川町)の仏事コーディネーター・伊藤義孝さん(33)が、子育て中の母親たちに内職をしてもらいながら交流の場を提供するなど、斬新な子育て支援を行う会社「BCOM(ビカム)」を設立。その活動に母親たちをはじめ、企業なども注目し始めている。
 伊藤さんは2歳、4歳、6歳の子どもがいるが、草津市出身の妻・未来さん(35)が子育ての最初のころに土地勘がなく、頼れる友人がいなかったため悩む姿を見て、「仕事が忙しくてサポートできない自分にもどかしさを感じていた」という。
 この経験から、子育て中の母親が社会復帰するまでの期間のサポートが必要だと思い、▽親子向けの「イベント」▽簡単な内職をして給与を支払う「仕事」▽市内の「お得情報」―を提供する取り組みを考案。「土台をしっかりして継続する必要がある」として、昨年11月21日に株式会社として設立した。社名のBCOMは「Business Coming to Mom」の略で「ママに仕事が舞い込んできますように」という意味。
 伊藤仏壇の店舗3階の約165平方㍍に、キッズスペース、カフェスペース、内職の作業場を整備。絵本シアターやお金の使い方講座などのイベント、シール貼りや簡単な物作りなどの内職の場を定期的に設けている。ほかに親子連れで行ける飲食店などでの特典情報をラインで提供するサービスもしている。ビカムの公式のラインに登録すると、イベント、仕事、お得情報が配信される仕組みで、現在110人の母親が登録している。
 伊藤さんは「ママ同士でイベントへの参加や内職で交流しながら、子育ての悩みの解決にもつなげてほしい。色んな地域でこの取り組みが広まっていけばと思う」と話している。企業からの内職や協賛できる店舗も募集している。問い合わせはビカム☎(22)4546。

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