店主は中藪町の林豊さん(35)。8年ほど前に知人の紹介で訪れた岐阜市内の「茶屋赤鰐(わに)」のかき氷の味に感動。以来、東北や関東など全国各地の50店以上の有名店でかき氷を食し、店によって氷の質感やシロップへのこだわりなどに違いがあることを知った。約5年前に業務用のかき氷機を購入。試行錯誤を繰り返すうちに、氷の温度や削る刃の調節、シロップの種類などで食感や味に違いができることを把握したという。
林さんが作るかき氷は、氷を薄く細かく削ってふわふわにした上で、季節に合った食材を使用するなど素材にこだわったシロップをかけるのが特徴。家族や友人、知人に食べてもらい、彦根ゆかたまつりに出店するなどして「自信を深めて、自分なりのかき氷を作れるようになった」ことから出店を決意。国の重要伝統的建造物群保存地区の花しょうぶ通りで物件を探し、旧常和園の1階部分を改装し、昭和時代のかき氷機や浮世絵など昔懐かしい物も展示した。
店名の「百笑」は、林さんが好きな愛知県安城市の木工作家・森兵衛の作品(百笑(どよめき))からと、「来ていただいた方に笑顔になってほしい」との思いから命名。林さんは「レトロな雰囲気の中で、粋な食べ物のかき氷を食べて欲しい。冬場でも楽しんでもらえるよう、季節に合った商品を提供したい」と話している。営業時間は午前11時~午後6時。定休日は火曜。住所は彦根市河原3丁目4番25号。
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