2019年5月17日金曜日

宗安寺で江戸時代に描かれた地獄絵(十王図)を公開

 彦根市本町の宗安寺(竹内眞道住職)は19日まで、江戸時代に描かれた地獄絵(十王図)を公開している。
 経典の「十王経」によると、人は亡くなると冥界の十大王に、生前の罪についての裁断を受け、遺族の追善供養によって良き審判が下され、善処に生まれるとされる。
 地獄絵は寛文7年(1667年)に、宗安寺第7代の縦誉(じゅうよ)上人が、亡くなった弟子の昇誉無極上人の菩提を弔う
ために描かせたとされ、縦179㌢×横46㌢の掛け軸型の10幅の絵。初七日から3回忌までの十王と本体の仏がそれぞれ描かれており、57日の絵には閻魔(えんま)王と地獄菩薩、100ケ日には平等王と観音菩薩が登場しており、亡き人が鬼に舌を抜かれたり、火あぶりさせられたりしている様子の絵も見られる。
 竹内住職は「縦誉上人が檀家に悪い行いをしないよう戒めるためにこの絵を描かせたのだろう」と話している。観覧料は大人200円、子ども無料。午前9時~午後5時。問い合わせは宗安寺(22)0801。

 井伊家と縁がある社寺を巡りながら秘仏の観覧などができる「井伊家ゆかりの神様・ほとけ様十六巡り」が、今月19日までの土日に行われている。
 彦根観光協会が井伊家ゆかりの社寺などのPRの一環で企画。協賛の社寺などは大師寺、千代神社、済福寺、宗安寺、北野神社、埋木舎、滋賀県護国神社、長寿院、龍潭寺、多賀大社、慈眼院、青岸寺、圓常寺、西明寺、金剛輪寺、百済寺。各社寺では直弼ゆかりの茶室公開や拝殿でヨガ体験、写経体験などができる。体験内容は彦根観光協会のホームページで確認可。
 このほか通年として、ひこにゃんをプリントした朱印帳を各社寺や彦根観光協会、市観光案内所、彦根観光センターで1200円で販売。各社寺では300円で朱印が受けられる。朱印帳の提示で屋形船の乗船料や飲食代の割引などの特典も。

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