2019年12月24日火曜日

聖泉大学女子サッカー部が全日本大学女子サッカー選手権大会インカレ初出場

  彦根市肥田町の聖泉大学女子サッカー部が関西女子学生サッカーの秋季リーグ戦で4位となり、全日本大学女子サッカー選手権大会(インカレ)に初出場する。24日に1回戦で長崎市の活水女子大学(九州2位)と対戦する。
 聖泉大女子サッカー部は2008年創部。関西学生女子サッカー連盟に所属しており、10年に関西学生1部リーグに昇格。近年は着実にチーム力を上げており、昨年度の皇后杯全日本女子選手権に滋賀県勢として初めて出場した。
今年度の部員は1年から4年までの20人。8チームで行われた秋季リーグでは3位から6位までが勝ち点3の差で競合する中、迎えた最終戦でリーグ2位の強豪の武庫川女子大(兵庫)と戦い、0対0の引き分けで勝ち点1を積み上げた。全7試合中5試合が無失点のディフェンス力が特徴のチームで、5位の追手門学院大とは勝ち点が同じだったものの、得失点差でインカレの出場権が与えられる4位に食い込んだ。
 チーム力が向上している要因として、2013年から指揮をとる後藤剣監督は5年ほど前から取り入れている「加圧トレーニング」をあげた。足にベルトを巻いて血流を抑制しながら走る練習を繰り返すことで体力が格段に向上するといい、後藤監督は「前後半45分ずつを戦っても走り負けないチームになり、フィジカル面ではリーグトップクラスだ」と太鼓判を押す。実際に4年間取り組んできた4年生の辻幸由季主将(21)=甲賀市=も「短距離も長距離も得意ではなかったですが、瞬発力や持久力がついた」と述べた。
 また昨年から「メンタルケア」も重点的に取り組んでおり、全選手に性格診断を行い、その結果に基づいて選手同士で接し方を把握。後藤監督は「各選手に合った問いかけを心がけており、スムーズな練習にもつながっている」と解説した。身体面と精神面の相乗効果がチーム力の向上につながっており、辻主将は「学年関係なく、仲のいいチーム。自分たちで目標を立ててチーム全体で戦う姿勢に成長を感じる」と自信を見せた。インカレに向けて、後藤監督は「一戦一戦の試合を大切に戦ってほしい」と話していた。

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