「この街の活性化へ役立ちたい」
入社15年間、彦根支店で勤務経験
松岡さんは近ツーに入社した1993年から15年間、彦根支店で勤務。その後、大阪や京都での勤務を経て、2018年に滋賀支店長(大津市)に就任し、今年4月に国宝・彦根城運営管理センター統括マネージャーに着任した。
6年前まで彦根市内に住んでいたといい「彦根に対する思い入れがある。市民の皆さんにとって彦根城がどのような存在か、ひこにゃんをどれほど大切に思っているかを知っている」と解説。「私もこの街が好きで、何とか活性化のお役に立ちたいと強く思っている」と熱く語った。
宿泊客増に伴う滞在型観光や外国人観光客(インバウンド)の増加が課題にある。このことについて松岡さんは「彦根の皆さんはシャイな方が多いが、市民が彦根の魅力を再認識し、自らが自然とその魅力を発信するなど、参画意識が高まればいい方向日変わっていく。そのきっかけ作りのためにできることをやりたい」と説明。「彦根市(行政)も民間の発想を求めている。市職員の皆さんをはじめ、彦根観光協会、近江ツーリズムボード、彦根商工会議所など彦根の観光のために一生懸命にやっている方たちと一緒に進めていきたい」と抱負を述べた。
「夜間開放」の実証実験検討
with・afterコロナ戦略
新型コロナウイルスの影響で観光分野は大打撃を受けているが、全国各地の観光都市では「withコロナ」と「afterコロナ」に向けて動き始めている。松岡さんは「まずはお客さまと彦根城で働くスタッフの安全確保が大事で、感染防止対策に万全を期したい」とした上で、自主事業として「彦根城の夜間登城」の実証実験の構想を明言。今年秋の休前日の午後6時から同9時まで表門から天守前まで登城できるようにし、感染予防としてオンライン予約の導入で入場を制限しながら開催する方針も示した。
afterコロナの構想について、松岡さんは「この苦しい経験をコロナ後の観光戦略の糧にしたい。市民の皆さんが参画できて、新しい形の観光を全国に示す。そして世界中からお客さんに来てもらい、さすが世界遺産(を目指す)の街だと思われる彦根であってほしい」と語った。
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