2022年4月18日月曜日

少子化の一方でなぜ不登校の子どもは増え続けるのかーてだのふあ春の学習会、写真展・太陽の子展も

 少子化の一方で、なぜ不登校の子どもは増え続けるのかー。彦根市銀座町のNPO法人フリースクール「てだのふあ」は29日午後2時~ビバシティ彦根2階の研修室で春の学習会を開催。また同日から5月8日まで、通所する子どもたちの活動の様子を撮影した「太陽の子」展も開く。
 てだのふあによると、義務教育段階の不登校の児童生徒は全国で約19万人おり、年々増加傾向にある。一方でフリースクールは全国で約500団体あるが、通所しているのは3%ほどだという。
 てだのふあは2020年4月に芹橋2丁目に開所し、小学1年から高校3年までの20人以上が通っている。2周年を記念し学習会と写真展を企画した。学習会はテーマが「子どもの可能性は無限大」。子どもたちが通学を拒否する理由や背景を明らかにしながら、スタッフや保護者がメッセージを伝える。参加無料。定員50人。
 写真展はビバシティ2階のゲームセンター前で開催。自然活動や登山、座禅、茶道、遊び、勉強の様子を撮影した35点が展示される。5月8日までの午前10時~午後9時。
 代表の山下吉和さんは「不登校で悩む保護者に学習会に参加してもらうことで、子育ての孤立を防ぎ、こういう場所があると知るきっかけにもなればいい」と来場を呼びかけている。問い合わせは山下さん☎090(9099)4822。

ひこにゃん16回目の誕生日

 ひこにゃんは13日、16回目の誕生日を迎え、彦根城博物館で行われた記念セレモニーには約350人が来場し祝福した。
 ひこにゃんは愛称が決まった2006年4月13日が誕生日で、特別住民票の生年月日にも記載されている。
 今年は花束や手紙、写真パネル、クッションなどが全国各地から計72点届いた。コロナ禍前はひこにゃんが登場すると、来場者から「おめでとう」などの声援があがっていたが、今年は昨年に続いて飛まつ防止のため沈黙の中でひこにゃんが登場。
 ひこにゃんファンクラブの井伊直岳会長(52)はひこにゃんに花束を渡し「ひこにゃんは彦根城と並ぶ有名で大切な存在になりました。彦根を代表するキャラとして活躍してほしい。これからも温かい声援をお願いしたい」とあいさつ。
 和田裕行市長は「昨年は東京五輪で金メダル2個を獲得した彦根出身の大橋悠依選手がひこにゃんファンということで全国にもアピールできました。今年もますます活躍していただく予定なので、引き続き応援をお願いします」と述べた。
 今期(5月末まで)のひこねお城大使の岡本真弥(ちかね)さん(20)はバースデーケーキをプレゼントし「みんなから愛されるアイドルとして全国、世界に彦根の魅力を伝えてほしい」と激励した。その後、キャッフィーとチャッフィーと一緒に滋賀国体をPRした。
 セレモニー終了後、千葉県流山市から訪れた小学6年生の中谷祐実さん(11)と駿祐君(11)は「すごくかわいかった」と感想を述べ、昨年からひこにゃんファンクラブに入った祐実さんはクッキーやうさぎのぬいぐるみをプレゼントしたほか、「将来は彦根に住みたい」と書いた手紙も渡したと話していた。

2022年4月16日土曜日

米原市上丹生チューリップ畑が見ごろ17日に上丹生チューリップ祭り

 米原市上丹生のチューリップ畑が見ごろを迎えている。17日には「上丹生チューリップ祭り」が開かれる。
 地元住民らが約1500平方㍍の休耕田を2004年にチューリップ畑にして以降、毎年この時期に一般公開している。オーナー制で、今期は市内外から特別枠の69組と一般の募金者25組から計約35万円集まり、昨年11月に球根計1万4755個を植え付けた。
赤、白、ピンク、黄など10種類のチューリップが花を咲かせており、家族連れやカップルらが写真撮影する光景が見られる。近江八幡市から友人と訪れた会社員の田中瑞希さん(24)は「とてもきれいで、近くにある桜と一緒に楽しめるのもいい。日ごろのストレスも発散できる」と笑顔を見せていた。
 17日は午前10時から午後3時まで、和太鼓や大道芸、エレキ演奏、ライブ、ダンスなどのグループが登場する。雨天中止。チューリップ畑の入園無料。販売もしている。駐車場あり。場所は上丹生のいぼとり公園近く。

2022年4月15日金曜日

ウクライナ国旗色も、戸賀川こいのぼり330匹

 彦根市小泉町の戸賀川に10日、地元住民たちがこいのぼり330匹をかけた。今年はロシアの侵攻を受けるウクライナの一日も早い平和を願い、同国の国旗色の黄と青のこいのぼりも設置した。
 地元団体「蛍の棲(す)める川づくり ホタルの会」が戸賀川にホタルを増やすため、市民に川への関心をもってもらおうと2009年から毎年、子どもの日を前に実施。
今年は30本のロープに長さ約50㌢から約80㌢までの大小のこいのぼりを10匹前後ずつ設置。中には子どもたちの手作り品や、ウクライナ国旗色のこいのぼりもあった。
 住民たち9人は小泉町公民館でこいのぼりをロープに付ける作業をした後、川幅約6㍍の戸賀川の約100㍍にわたってこいのぼりを設置した。設置期間は5月5日ごろまで。また今年は川の壁沿いの花壇にチューリップ約200本も植えた。
 同会の赤井康彦会長(49)は「ロシアの侵略や新型コロナのニュースの中、少しでも明るい話題を届けたい。道行く人が少しでもほがらかな気持ちになってもらえれば」と話していた。

2022年4月7日木曜日

全国小中学生障がい福祉ふれあい作文コンクールで彦根市立鳥居本中学校1年の岩崎来羽さん日本知的障害者福祉協会会長賞

 全国小中学生障がい福祉ふれあい作文コンクールで、彦根市立鳥居本中学校1年の岩崎来羽(くれは)さん(13)=鳥居本町=が、日本知的障害者福祉協会会長賞を受賞。17日に校内で表彰式があった。
 子どもたちに障害者の暮らしに関心を持ってもらおうと、同協会が全国の小中学生に作文を募集。8回目の今年度は小学生の部と中学生の部に計1803点の応募があり、文部科学大臣賞と厚生労働大臣賞が1人ずつ、会長賞が2人ずつ選ばれた。
 岩崎さんの作品名は「成長がゆっくりでも」。おばと、発達障害のあるいとこの3歳の男児と共同生活をした際の様子をまとめた内容。
鳥居本中で行われた表彰式で表彰状や記念品を受け取った岩崎さんは「いとこに対して、ゆっくりでも心配しなくてもいいよ、ありのままに生きてほしい、という思いを込めた」と話していた。岩崎さんの作品は同協会のホームページにアップされている。