2022年10月2日日曜日

公共交通の課題を探るため県議が利用者の意見を聞く県民参画委員会、彦根翔西館高で

 県内の公共交通の課題を探るため、県議が利用者の意見を聞く「県民参画委員会」が先月、彦根翔西館高校であり、近江鉄道線やバスなどで通学する生徒たちが利用状況を解説した。
 県議会公共交通・国スポ・障スポ大会対策特別委員会の行政調査の一環で実施。委員の県議10人が翔西館高を訪れ、樋口康之校長や2年生5人と意見交換をした。
 会議では樋口校長から、全校生徒のうち自転車通学が47・6%の452人、JRの利用が28・8%の274人、近江鉄道線の利用が22・8%の217人などとの状況を説明。
 生徒からは「近江八幡市からJRと近江鉄道線で通学しているが、帰宅時に近江鉄道線が1時間に1本しかないため不便」「バスも利用しているが、近江鉄道との乗り換え時間が合っていない。連携してもらい、みんなが利用しやすくなることが重要だ」などの問題を指摘した。
 近江鉄道線に対しては、生徒から「駅で停車している時間が長いので、夜は車内に虫が入る。虫の死がいも多い」「揺れが大きいので、荷物が多くいすに座れない時は大変」「後ろのドアが開かない時があり、気づかずに降り損ねた時がある」などの意見があった一方、「席が向かい合わせのため、乗り合わせたほかの生徒と友だちになれる」「比較的、座れるし、譲り合いもしやすい」などの声もあった。
 会議後、永源寺町から通っている生徒の一人の北川妃依さん(16)は「私もバスを利用するが、近江鉄道線とのダイヤの調整はいると思う。(近江鉄道の)電車内で音楽を演奏または流すなど、楽しめる取り組みがあってもいい」と話していた。

 

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