2023年5月8日月曜日

彦根で密かなブーム、フィンランド発祥のスポーツ・モルック(元日号で掲載分)

 彦根市内で密かなブームになりつつあるフィンランド発祥のスポーツがある。それは「モルック」と呼ばれる競技で、昨年12月には彦根モルッククラブ主催で第1回モルックびわこCUP2022が多賀B&G海洋センターで開催。県内外から20チームが出場し、白熱した戦いが繰り広げられた。
 
先に50点で勝利
芸人代表で人気に
 
 使用する道具は、長さ約
22
㌢・直径約5・5㌢の円柱形の棒「モルック」と、1から12までの番号が書かれた12本のピン「スキットル」、投げる位置に置く「モルッカーリ」のいずれも木製の3種類。
 競技方法は、モルッカーリから3・5㍍先にスキットルを所定の位置に置き、モルックを投げて倒していく。1本倒れた場合は書かれた数字が、複数本倒れた場合はその本数が点数となり、先に計50点を獲得したチームが勝利となる。51点以上になった場合は25点からやり直しとなる。
 投げ方は、基本的な下手投げ、スキットルの手前から転がすイメージのラハティ投げ、軽くバックスピンをかける裏投げ、モルックを縦に持って投げる縦投げがある。
 お笑い芸人「さらば青春の光」の森田哲矢さんらが昨年、モルックの日本代表として世界大会へ出場するなど話題になり、全国各地でブームになっている。
 
彦根モルッククラブ活動
原代表「脳の活性化にも」
 
 彦根モルッククラブは市スポーツ推進員を務め、銀座町でトレーニングジムを経営している原啓一郎さん(30)=日夏町=が中心になって昨年6月に結成。毎週土曜日午前7時から同9時まで中央町の外馬場公園に集まり、モルックの練習をしている。メンバーは彦根、米原、長浜、東近江などの幼児から50代までの23人だが、メンバー以外の参加も自由。荒神山公園など市内外のほかの場所でも練習している。
 昨年11月末には千葉県君津市で開催された第2回モルックアジア大会にも出場した。2024年秋には国内で初となるモルック世界大会が北海道函館市で開催される予定で、日本代表として同大会への出場も目指している。
 モルックの魅力について、原さんは「モルックは年齢や性別に関係なくできる簡単なスポーツだが、計算したり、戦術を立てたりする必要があり、頭も使うため、脳の活性化にもつながるスポーツ」と幅広い年齢層でのプレーを勧める。問い合わせは原さん☎080(5751)6034。
 
(写真=優勝した「ビワモル!」の2人)
多賀で「びわこCUP」
彦根の「ビワモル!」優勝
 第1回モルックびわこCUP2022が多賀B&G海洋センターで昨年12月に開催。彦根モルッククラブなど滋賀の13チームを中心に、京都、大阪、兵庫、愛知、福井の5府県からを加えて計20チームが対戦した。
 4チームごとに予選を戦い、上位2チームで優勝決定戦と3位決定戦を実施。この結果、彦根市の野瀬文徳さん(36)と橋山雄記さん(36)の同級生のチーム「ビワモル!」が優勝。4位にも彦根の「伊織軍団」が入った。

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