2011年10月31日月曜日

滋賀県立大学・肥川修士さんデザイン ふなずしのパッケージ ペントアワードで銀賞

 滋賀県立大学(彦根市八坂町)人間文化学部4回生・肥川修士さん(22)デザインのふなずしのパッケージが、さきごろ米国ニューヨークで行われた国際的なコンペティション(競技会)でシルバー(銀)賞を受賞した。パッケージ化された商品は木村水産(彦根市後三条町)の店舗で販売している。
 同社では平成21年に、しが新事業応援ファンド助成金を活用してパッケージのデザインを同学部デザイン学科の南政宏研究室に依頼。学生5人の中から肥川さんのデザインに決め、翌年11月に商品化した。
 パッケージのデザインは全体的に魚をイメージし、おなかの部分をうろこ状にしてふなずしが見えるようにし、持つ箇所を尾ひれのようにしている。紙製で高さ24㌢×横12㌢。今年春にはパッケージデザインの世界的な大会「ペントアワード」に応募。日本の大手企業を含め世界各国からの1000点以上の中で入賞にあたる約60点に選ばれた。シルバー賞はダイヤモンド、プラチナ、ゴールドに次ぐ賞。
 肥川さんは7月ごろに第一報を受け、9月29日にニューヨークのタイムズスクエアでの授賞式に出席。食品部門での受賞と思っていたらしく、ラグジュアリー(高級品)部門で呼ばれた時は「少し気を抜いていたので驚いたけど、ステージに上がった時はうれしかった」と話していた。
 肥川さんデザインのふなずしは、「あゆの店きむら」の各店や県内の土産売り場などで販売。1000円~1500円。

2011年10月30日日曜日

彦根のまちづくりの方策を市民代表が語る

 滋賀彦根新聞社は新聞週間の期間中、彦根のまちづくりに貢献している市民の代表4人を招いて「彦根のまちづくり」をテーマに、銀座町のNPO法人五環生活の事務所で座談会を行った。
 参加していただいた市民代表は、彦根辻番所の会の渡邊弘俊さん(74)、HIKONEキレイキャンペーン隊の馬場和子さん(53)、映画で彦根を盛り上げる会の目加田宗彦さん(43)、ひこね自転車生活をすすめる会の竹内洋行さん(40)。
 座談会では、より良いまちにするための方策や次世代への教育の仕方などについて、さまざまな意見があがった。
 コーディネーターは本紙編集長の山田貴之、カメラ・動画撮影は井関豊が担当した。
皆さんの活動内容を教えてください
 渡邊 芹橋地区の町並みの保存や防災・住環境を含めたまちづくりを進めている。彦根辻番所の会は2年半の間、毎月、講演会や勉強会をしている。まちづくりは行政との関係もあるため、自治会の中にまちづくり部会をつくって、行政とのつながりも深くしている
 竹内 車の代わりに自転車を使ってもらおうと、サイクリングなど色々な情報発信をしている。まちづくりとしてはかなりピンポイントな活動になっているが
 目加田 彦根はこれまでにも映画のロケーションで使われているし、城や足軽屋敷のほか、昔の商店街も残っており、映画のロケにはいい場所なので、それで盛り上げられないかと考えている
 馬場 彦根に来ていただいた方に気持ちよく過ごしてもらうため、おもてなしを形に出そうと、毎月第2・第4日曜に旧港湾の清掃や、イベント会場でゴミブースを作って分別の啓発もしている
 彦根のまちづくりの方向性について教えてください
 渡邊 世界遺産の問題では、彦根城のみで目指すのか、城下町を含めるのかになっているが、彦根城だけとなると、城下のまちづくりはおろそかになるのではないか。それはないとは思うが、城下町を今後、どういう形にしていくのか、はっきりしてほしい。見えるような形で市民に伝えていくと、市民からも協力してもらえるのでは。一方で、花しょうぶ通り商店街はうまくいっている例だが、商店街として考えると、元気になっているのか・・・、大変だと思う
 竹内 何をもって成功かということ。商店街とかを巻き込んで取り組んでいるのは決して、商売を盛り上げようとしているだけではなく、自分たちの住んでいるまちに誇りをもって、今ある資産を紹介しようとしている
 馬場 花しょうぶを見ていると、最終的には人。花しょうぶがうまくいっているのは、自分たちのまちを何とかしていこうという、若いパワーのある人がいたこと。なかなか彦根の人は一歩を踏み出しにくい部分がある。気にはなるが、家を一歩出ることをちゅうちょしている。今までの歴史的な彦根藩下からの影響があると思うが、せっかく今、市内に3つの大学があるのだから、じょうずに取り込んだらいい
 ——大学の活用は重要な指摘だと思います (続きは本紙10月29日付けにて)


2011年10月29日土曜日

辻井いつ子さん 息子への教育は「ピアニストよりも感性磨くこと重視」、国際ソロプチミスト彦根主催

 盲目のピアニスト・辻井伸行さんを息子にもつ辻井いつ子さんが25日、「子どもの才能の見つけ方、伸ばし方」をテーマに文化プラザで講演し、褒めることや感性を磨くことの大切さをアドバイスした。
 辻井さんは息子が2歳3ヶ月のころには、おもちゃのピアノを弾くようになったが、音に敏感だったため嫌な音を聞くと泣き止まなかったとし「子育ては思っていた以上に大変で毎日がたたかいだった」と振り返った。
 5歳のころからは本格的にピアノの練習に打ち込み、小学1年の時にコンクールで優勝。「ピアノに夢中になっている姿は楽しそうで、学校の勉強をやりなさいとは言えなかった」「子どもが何かに打ち込むことはすばらしいと思う」と話した。
 5年生のコンクールの時に、厳しい言動をするほかの子の母親を見て息子が「僕のお母さんはピアノを弾けなくてよかった」と話していたエピソードを紹介しながら「子どもは親に無条件にほめてもらいたいんだと思う」「褒めることは人間にとってやる気を起こさせる。学校の成績が悪くても、そこまでのプロセスで努力があれば、そこを褒めていた」と語った。
 ピアノのほかにも、息子がやりたいと言ったスキーや乗馬、登山などにも挑戦させたといい、「ピアニストよりも人間としての感性を磨き、心豊かに育ってくれることが大切」「リスクがあっても新しいことに挑戦する喜びは人間の感性を育てると思う」と述べた。
 20歳の時にヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したことには、「子どもはすごい可能性を秘めている。親の固定観念で伸びるものも伸びなくなる」「子どもがうれしそうにしていることを続けさせたのは、可能性と才能を信じていたからだ」と解説した。
 講演会は国際ソロプチミスト彦根が主催し、約300人が来場した。

2011年10月28日金曜日

徳川将軍家と井伊家 家康画像や黄金の太刀など 彦根城博物館で企画展

 彦根城博物館は28日から市制75周年と同館開館25周年を記念し、徳川家と井伊家との関係を紹介した企画展「武門の絆―徳川将軍家と井伊家―」を開く。
 後の彦根藩で初代藩主となる井伊直政は徳川家に仕え、二代・直孝時代を含め、井伊の赤備えと称される精鋭部隊で、関ヶ原の合戦(1600)や大坂冬・夏の陣(1614~15)などで活躍。江戸幕府成立後、井伊家歴代の藩主は譜代大名の重臣集団「溜詰(たまりづめ)大名」の一員として将軍を補佐。大老職にも就くなど、徳川将軍と井伊家当主との信頼は厚かった。
 企画展では徳川記念財団からの協力を得て、江戸幕府での井伊家の地位と役割、将軍家との関係を、政治、儀礼、文化の面から紹介。主な展示品は、徳川家康の没後33年目の命日(1648年4月17日)に将軍らが拝礼した画像「東照宮御影(みえい)」、家康が関ヶ原の合戦時に着用し大坂の陣の際にも近くに置いたという「歯朶(しだ)具足」、八代・吉宗が作らせ後の将軍も所用した黄金作りの太刀拵(こしらえ)、幕府から外国への文書に押した銅印「日本政府之印」、二代・秀忠が関ヶ原の合戦前に直政らから受け取った書状への返事など。
 計101点のうち、家康から井伊家が拝領した唐の頭(かぶとの飾り)、軍配、うちわの「三種の神器」の目録など20点が初公開。開館は午前8時半~午後5時、11月27日まで。ギャラリートークは29日午後2時~。また11月5日午後2時~の講演会&ギャラリートークでは、同館学芸員が古文書を読み解きながら徳川家と井伊家の絆を解説する。資料代100円。
徳川一八代当主の講演も
 彦根城博物館は11月12日午後2時~館内の能舞台で「徳川将軍家の伝統を継承して」をテーマに講演会を開く。
 講師は徳川家一八代当主で徳川記念財団理事長の徳川恒孝(つねなり)さん。受講料500円。先着60人。申し込みは往復はがきで4日消印有効。問い合わせは同館☎(22)6100。

2011年10月26日水曜日

ゆるキャラまつりin彦根 経済波及効果は前年同額・4億3000万円

 ゆるキャラまつりin彦根実行委員会は24日、まつりの経済波及効果が前年同額の約4億3000万円だったと発表した。
 滋賀大学産業共同研究センターが平成19年度から22年度まで行った、市の観光に関する経済効果測定調査の結果を参考に算出。4年間の平均では、宿泊客の一人あたりの消費額が2万3239円、日帰り客が4912円だった。
 この金額に、まつり前日(21日)と22日の合計の宿泊数2400人と、22・23日の日帰り客数7万6400人をかけて、経済波及効果を算出した。過去は平成20年が約2億円、21年が約4億5000万円、22年が約4億3000万円だった。




平成23年10月26日(水) 滋賀彦根新聞PDF


2011年10月22日土曜日

ゆるキャラまつりin彦根開幕、ゆるキャラたち手をつないで被災地へ元気を

 ゆるキャラまつりin彦根~キグるミさみっと2011~が22日開幕した。降雨が心配されたが、開会式の午前9時前に雨もやみ、初日から大勢の観光客で賑わった。あす23日も開催される。
 両日で国内外から過去最多の200体以上のゆるキャラが彦根を訪問。夢京橋キャッスルロードと四番町スクエアの2つの駐車場の計3カ所に分かれ、各キャラのブースが設置。各カ所にはステージも設けられ、各キャラが10分間ずつ登壇して、地元の名産や観光地をPRしている。
 22日の開会式には、東日本大震災で被災した宮城県仙台市のむすび丸をひこにゃんがエスコートする形で登壇。彦根のキャラ5体も加わり、開幕を祝っていた。
 ステージ前には多くの観光客が詰めかけ、ゆるキャラたちも記念撮影に応じていた。開会式の最後には、被災地へ元気を発信しようと、その日に登場するゆるキャラたちが手と手を取り合う場面もあった。ゆるキャラまつりの開催時間は午前9時~午後3時。雨天決行。なお、花しょうぶ通り商店街では23日午前11時~「陣取り合戦スタンプラリー」がある。通りに各地の戦国武将のスタンプポイントが設置。ゆるキャラ10体以上が交代で各ポイントに立ち、参加者は各キャラや武将などについてのクイズに答え、優秀者にはプレゼントも。甲冑姿の戦国武将も登場予定。午後2時まで。受付は午前10時半~。


ゆるキャラグランプリ ネットで投票受付

 全国のゆるキャラをインターネット投票で決める「ゆるキャラグランプリ」の投票説明ブースが、ゆるキャラまつりの会場の四番町スクエア(街なかプラザ)に設置される。
 彦根市平田町のゆるキャラさみっと協会が主催しての2回目で、立候補したキャラは20日時点で299体。昨年、参加したひこにゃんは「昨年はゆるキャラまつりの一環だったが、今年は関連がないとのこと。ゆるキャラまつりのホスト役でもある」との理由で参加していない。9月15日から投票が始まり、20日時点のトップは熊本県の「くまモン」。
 投票は同協会のサイトからで、1日1回可能。締め切りは11月26日までで、翌日のゆるキャラさみっとin羽生で表彰式がある。投票者の中から抽選で20人にゆるキャラグッズプレゼント。四番町では携帯電話などでの投票の仕方を教える。

ゑびすくん神社 銀座・旧ノムラ文具店に

 銀座商店街の旧ノムラ文具店には22・23日、同商店街のキャラにちなんだゑびすくん神社が登場する。
 十八番フルーツの店主・田中和之さん(58)を中心にした商店主ら8人が、段ボールを使ってゑびすくんや社殿、鳥居、さい銭箱、絵馬を製作。絵馬は小が300円、大が500円で販売され、購入者にはゑびすくんグッズを進呈。売上金は東日本大震災の被災地へ送る。絵馬などは蛭子(えびす)神社(橋向町)で祈とうを受けている。

2011年10月21日金曜日

ゆるキャラまつりin彦根~キグるミさみっと2011~開幕へ

 ゆるキャラまつりin彦根~キグるミさみっと2011~が、22・23日の両日、市内商店街で行われる。全国から過去最多の209体のゆるキャラが登場する予定。
 夢京橋キャッスルロードと四番町スクエアの2つの駐車場の計3カ所に分かれ、各キャラのブースが設置。各カ所にはステージも設けられ、各キャラが10分間ずつ登壇して、地元の名産や観光地をPRする。
 22日午前9時~の開会式では、東日本大震災で「絆(きずな)」が大切だということが再認識させられたとして、22日に登場するすべてのゆるキャラが各ブース前に並んで手を取り合う。実行委員会では「ゆるキャラたちの手と手を取り合う姿を通して元気を発信したい」としている。
 ひこにゃんは、東日本大震災で被災した地域のゆるキャラ(両日で4体)のナビゲート役で登場するほか、開会式と閉会式にも出席する。
 両日とも午前9時~午後3時。雨天決行だが、彦根地方気象台によると、22日は曇り時々雨で降水確率70%、23日は曇りで40%と予報している(20日時点)。
銀座と花しょうぶでも
 ほかの商店街での関連イベントとしては、銀座町の平和堂駐車場で22日午後1時~ゆるキャラたちともちつき大会がある。10体のゆるキャラが、来場者と一緒にもちつきをする。きなこもちの振る舞いも。
 花しょうぶ通り商店街では23日午前11時~「陣取り合戦スタンプラリー」がある。通りに各地の戦国武将のスタンプポイントが設置。ゆるキャラ10体以上が交代で各ポイントに立ち、参加者は各キャラや武将などについてのクイズに答え、優秀者にはプレゼントも。甲冑姿の戦国武将も登場予定。午後2時まで。受付は午前10時半~。

障害児の社会への「はばたき」に 生活体験教室始まる、ぽぽハウス

 障害のある子どもたちにさまざまな生活の経験をさせるため、彦根市小泉町のNPOぽぽハウスは15日から、市内の小学5・6年生と中学生の障害児を対象にした体験教室を開いている。
 ぽぽハウスは昨年3月に小学生高学年以上の障害児向けのデイサービス施設「はばたき」を開設。障害児が社会に出た時に健常者と同じ生活ができるよう、買い物の仕方や電車の乗り方、トイレの使い方などを教えている。
 今回は企業での体験教室やさまざまな人との触れ合いで、子どもたちの成長を確かめると共に、障害児への理解を広めようと企画。「はばたけ!チャレンジャー」と題した来年2月5日までの7回の教室には8人の障害児が参加。滋賀県立大学人間看護学部の学生5人もスタッフとして加わっている。
 最初の15日には聖泉大学よさこい部の学生たちを招いてのよさこい体験などで交流を深めた。11月5日の2回目以降は、ビバシティでの買い物、大阪ガスディリパ彦根(大東町)でのピザ作り、電車に乗ってのお出かけなどが行われる。
 コーディネーターの尾田保子さん(50)は「子どもたちにはいろいろな体験をしてもらって、障害のある子どもが社会の中でもたくましく生きていくためのモデルケースになればと思う」と話している。

2011年10月20日木曜日

家訓作りで家族の絆深める 彦根青年会議所

 子どもの郷土愛の育成と家族の絆(きずな)を深めるためのイベント「いいね!わがまち、わが家族!~キズナでつなごうひこねの未来~」が16日、彦根市古沢町の清凉寺などで行われた。
 彦根青年会議所が企画し、市内の小学3年生以上と保護者28組が参加。住職の法話を聞いた後、子どもたちは座禅体験、佐和山登山、山頂での彦根の歴史話の聴講、親への感謝のメッセージを手に写真撮影、下山後にはんこ作りをした。その間、親は日本青年会議所・徳溢れる心醸成会議のメンバー4人から家訓づくりを学び、色紙に家訓を書いた。
 合流後は、家訓に子どもがはんこを押し、掛け軸型にし、1組ずつで披露。原町の井上雅視さん(36)・美紀さん(39)は「明日やろうは馬鹿やろう」との家訓を作成し、子どもの凜さん(11)・敢太君(9)は「わかった」と笑顔で応えていた。

2011年10月19日水曜日

ゆるキャラまつりin彦根 ガイドブック大人気

 22、23日に彦根市内で行われるゆるキャラまつりのガイドブックの販売が好調だ。彦根商店街連盟では「当日までに売り切れるかも」と、うれしい悲鳴をあげている。
 ひこにゃんなど彦根の17体を含めて登場する211体を写真と紹介文、登場日、こぼれ話などを個別で掲載。会場マップやゆるキャラグッズの販売店、飲食店なども紹介している。
 A5サイズ、144ページで500円。5000冊発行し、滋賀・京都の書店、県内セブンイレブンのほか、市内の協賛店(ゆるキャラさみっと協会のホームページに掲載)で販売している。
 市内の書店などからは連日、追加注文が入っており、市内では売り切れる可能性もある。

2011年10月18日火曜日

びわ湖環境ビジネスメッセ 過去最大の出展規模、長浜ドームで19日〜

 恒例の「びわ湖環境ビジネスメッセ」が19日から3日間、長浜ドームで開かれる。14回目の今年は、会場収容能力の上限に達する過去最大の出展規模となった。
 県内の経済団体や自治体など21団体で組織する実行委員会が主催し、今年は308の企業・団体が参加。エネルギー関係の出展が全体の2割を占め、中でも「太陽光発電」や「LED照明」が目立ち、「小型風力発電システム」の新規出展もある。このほか、震災復興支援企画として福島県内の企業・団体5者が出展する。
 実行委は「震災からの復興を牽引すべく、新エネルギー、省エネルギーをはじめとする環境ビジネスに取り組む企業の出展意欲が非常に強い」としている。時間は午前10時~午後5時、最終21日のみ午後4時。入場無料。JR米原駅、長浜駅から無料のシャトルバス。

車窓に貼る被災地へのメッセージ 協賛の企業・団体・個人募る、近江鉄道

 近江鉄道は、企業や団体、個人が東日本大震災の被災地へのメッセージを書いたステッカーを車窓に貼った支援列車「ほほえみ号」=写真=を運行。協賛者も随時、募集している。
 ステッカーは縦10×30㌢で、縦8・5㌢分がメッセージ部分になっている。両面シールとなっているため、車体の内外から見ることができる。1枚3150円。第1期が1130日まで、第2期が12月1日~来年2月29日だが、1期目の申し込み者でも2期に空きがあれば継続できる。材料費以外の収益金はすべて日本赤十字社を通じて被災地に送るという。
 216枠を用意。メッセージはメールやファクスなどで同社に伝える。政治活動や意見広告、人材募集などは不可。問い合わせは同社広告センター☎(22)3444

 

2011年10月17日月曜日

地震・津波・台風から復活した復興ピアノ 石巻から寺村邦子さん宅へ

 東日本大震災で宮城県石巻市沿岸の海に沈んだピアノを、彦根市尾末町のピアノ演奏家・寺村邦子さん(56)が譲り受けていたことがわかった。来月には市内でそのピアノを一般公開する。
 寺村さんは震災後の4月初めに、テレビで石巻の海に家具や家電が沈んでいる映像を見、その中にはピアノもあった。ピアノをこよなく愛する寺村さんは「1台でもいいから救いたい」との思いにかられ、被災地の楽器店に片っ端から電話をかけた。
 そのうち、石巻で楽器店を経営する井上晃雄さん(82)と連絡がつき、寺村さん主催で今年6月26日に181種類の楽器でギネス記録を更新したイベントに参加しようと思っていたことや、寺村さんの祖父が植えた彦根城内の桜のパズルを持っていたことから意気投合。「復興第1号のピアノは県外に出した方が良い」との思いで、寺村さんに届けることになった。
 井上さんの店も津波被害にあい、ピアノを初め、50種類前後の珍しい民俗楽器が流された。ピアノはその後、ボランティアなどの手によって海から引き上げられ、修理後の8月1日には復興と鎮魂を願って石巻市内で開かれた祭典に登場。その後も井上さんらによって弦の張り替えや防腐剤を塗る作業が行われたが、9月末の台風15号で一部が浸水する被害にもあい、再修理を経た10月4日に石巻を出立し、5日後の9日に寺村さん宅に届いた。送料や修理費は寺村さんが負担した。
 最初にピアノを見た時、寺村さんは感動して涙が出たという。ピアノには傷跡も残っており、「あの震災のショックは決して忘れてはいけない。いつまでも大切に使っていきたい」と話している。
 ピアノの公開は1113日午後1時半~スミス記念堂で。自由に触ったり、弾くことができる。

 

2011年10月16日日曜日

リーフレット「彦根周遊サイクルラリーコース」発刊

 彦根市教委は、彦根城周辺から中山道までの市北部をサイクリングしながら名所や穴場を巡ることができるリーフレット「彦根周遊サイクルラリーコース」を発刊した。
 ひこね自転車生活をすすめる会(竹内洋行代表)が、毎年の元気フェスタで開いているサイクリングのコースを参考に、市民体育センター(松原町)をスタート・ゴール地点とし約17㌔㍍のコースを設定した。
 コース沿いにある、佐和山城大手、中山道標識、湖東焼窯跡石碑、高宮口御門跡、彦根城馬屋、伝馬町高札場跡など24カ所をクイズ形式で紹介しており、問題を解きながらサイクリングができる。
 リーフレットはB4判の二つ折り。5000部発行し、各公民館、支所・出張所、観光案内所、子どもセンター、文化プラザなどに置いている。市教委保健体育課は「日ごろ見落としがちの石碑なども掲載していて、観光客のほか、市民の皆さんも楽しんでもらえる内容になっている」としている。


2011年10月15日土曜日

児童虐待防止推進でキャラバン隊 県内全市町訪問 オレンジリボン渡す

 11月の児童虐待防止推進月間を前に、県のキャラバン隊が11日、彦根市役所を訪問した。
 県要保護児童対策連絡協議会では平成21年に、児童虐待の防止を目的に県や支援団体、施設の職員でキャラバン隊を結成。以降、毎年10月に隊員が県内全市町を訪れている。
 今年は7日に大津市を出発。11日には隊員19人のほか、県のキャラクター・キャッフィーとお江三姉妹のゆるキャラが長浜と米原を訪れた後、彦根入り。市役所本庁前で同協議会副会長でキャラバン隊の山本洋隊長が児童虐待の防止を呼びかけたメッセージを読み上げ、啓発用のオレンジリボン1500個を市長に手渡した。ひこにゃんや東山保育園と東保育園の園児計約100人も隊員らを出迎えた=写真

 

伊藤仏壇のゆるキャラ・一念さん、ゆるキャラまつりでデビュー

 彦根市芹川町の伊藤仏壇が、同社のキャラクター「一念さん」の着ぐるみを完成させた。2223日に市内で開かれるゆるキャラまつりで公式デビューする。
 一念さんは今春、同社の以前からのキャラ・彦根の小坊主さんから改名。着ぐるみはこれまで、同社の展示会など社内催事のみに登場していた。
 一念さんは坊主頭で身に袈裟(けさ)をまとった身長160㌢の7歳の男子との設定。7日には、公式デビューを控えて夢京橋キャッスルロードの姉妹店・キャッスルいとーに登場し=写真、市民や観光客からの記念撮影にも応じて愛想を振りまいていた。

2011年10月14日金曜日

近江鉄道の秘密ポスターに 滋賀県立大・梶岡勇輝さん、がちゃこん祭りで展示


 滋賀県立大学(彦根市八坂町)人間文化学部の梶岡勇輝さん(24)=4回生=が、「近江鉄道の秘密」をまとめたポスターを製作。8、9日に彦根駅構内で行われたがちゃこん祭りで展示した。大阪出身の梶岡さんは県大へ入学した時に近江鉄道を初めて知り、「こんなすばらしい電車をもっと県外にアピールできれば」との思いを持ち続け、卒業制作の機会を使ってポスター作りを企画。今夏から写真撮影や同社への取材を重ね、「車体のかどが切り落とされている理由」や「なぜ、がちゃこんと呼ぶのか」、「大正時代からある駅とは」など、テーマごとに12枚のポスターを約2カ月かけて作った。A2判のカラーで、車内につられた展示会場では来場者が興味深そうに見学していた=写真。梶岡さんは「知らない人が近江鉄道に乗りにきたくなるようなポスターを作った」と話していた。今後はポスターのイラストを使ったグッズ作りも予定しているという。
がちゃこん祭り賑わう
 近江鉄道彦根駅構内で8、9日、近江鉄道がちゃこん祭りが行われ、子ども連れの家族で賑わっていた。
 ミニSLや線路上を走る軌道自転車の試乗、洗車車両への乗車体験、岩手・三陸鉄道支援グッズ販売、電気機関車の開放などが行われ、子どもたちが楽しんでいた。

2011年10月13日木曜日

ゆるキャラのまち・彦根PR 自転車タクシーにゆるキャラ乗せ巡行、五環生活


「ゆるキャラのまち・彦根」をアピールしようと、自転車タクシーを運行するNPO法人五環生活(事務局・彦根市銀座町)が、ゆるキャラまつりが開幕する21日まで、彦根のゆるキャラを乗せて市内を回る「キャラタク」の運行を始めている。ゆるキャラのまちのPRのほかに、観光客の回遊性と各キャラの知名度アップも目的にしている。キャラは、やちにゃん、しまさこにゃん、おおたににゃんぶ、ひこどん、チキンマスク、一念さん、あさ彦の計7体。月水金は午後2時~、土日は午前11時半~と午後2時~、四番町スクエアや夢京橋キャッスルロード、花しょうぶ通り商店街など各キャラの出身地から出発し、彦根城内やいろは松などを巡行する予定。荷台に乗るのは1体のみ。7日にはやちにゃんを乗せて四番町スクエアから彦根城内などを運行し、観光客から記念撮影を求められる場面もあった。彦根城を訪れていた栗東市の大槻志穂さん(27)は「初めてやちにゃんを見たけれど、顔が大きくてかわいかった」と話していた。乗車するキャラなどの問い合わせは五環生活☎0749(26)1463。

2011年10月10日月曜日

アイセック滋賀大学委員会 海外学生の受け入れ協力企業募集

 国際社会を牽引する人材育成を目的にした世界最大の学生団体「アイセック」(AIESEC)の日本組織に所属するアイセック滋賀大学委員会は、海外の学生の受け入れを希望する企業・団体を募集している。
 アイセックは日本を含めた110の国・地域の大学2100校以上で委員会を組織。国内ではNPO法人アイセック・ジャパンとして24の大学で約1600人の学生が加盟している。主な活動として、海外の学生を国内の企業・団体に受け入れてもらう際の仲介や、日本の学生を海外の企業などに派遣する手続きを行っている。
 そのうち海外の学生の受け入れは、「学生の研修への貢献」が最大の目的であるため、日本語教育やオフィス・工場見学、試作品の作成など「非実務」が条件となる。企業側のメリットとしては▽海外のマーケット展開へのきっかけづくり▽海外の優秀な人材の獲得▽社員の外国語の習得など。
 昨年度、海外の学生を受け入れた企業は県内5社を含め全国で75社。県内には米国、中国、ドイツ、ポーランドから計7人が研修に参加した。研修受け入れ期間は6週間~半年間。企業側の費用は学生の住居費や食費など滞在補助費(月8万~15万円)、帰国時の渡航費、アイセックへの負担金(5万円)など。
 アイセック滋賀大学委員会委員長の山本大貴さん(20)=3回生=は「アイセックは将来、社会で活躍できるリーダーの輩出を目指しています。必ず何らかの形で御社の発展に寄与できると思いますので、是非、ご協力をお願いします」と話している。問い合わせは山本さん☎080(6105)2114かメール(daiki4832yamamoto@yahoo.co.jp)へ。
滋賀大生協で懇親会

 アイセック滋賀大学委員会は11月2日午後6時半~彦根市馬場1の学内の生協で、企業や研修中の海外の学生らを招いての報告会と懇親会を開く。一人1500円。

2011年10月9日日曜日

田原総一朗さん新エネルギー・経済語る、彦根市制施行75周年記念式典で

 彦根出身のジャーナリスト・田原総一朗さんが、5日の彦根市制75周年記念式典の中で、「時代をよむ」をテーマに講演。新エネルギーや経済など日本の抱えた課題について持論を展開した。
 田原さんは日本の展望について、司馬遼太郎の「坂の上の雲」をあげて「今の日本は高度経済成長を経て、坂の上の雲の中に入ってしまった」とし、「民主党や自民党の政治家はその雲の中でうろうろしているだけ」「中曽根康弘元首相まではビジョンがあったが、以降は小泉純一郎さんを除いてビジョンがない」と、現代の政治家を批判した。
 エネルギー対策については、「脱原発は反対」とした上で、東日本大震災前の政府の計画が「2030年に原発53%・石油など化石26%・自然エネルギー21%」だったことを指摘。「新しい原子力発電所の建設は不可能になっており、残りを自然で補えることも無理で、ガスなど化石燃料を増やすしかない」「そういう根本的問題を新聞やテレビは報じず、国民も論じないようでは、いつまでも雲の中のままだ」と述べた。
 円高で企業が海外へ出ていく産業の空洞化に対しては、満州事変・日中戦争・太平洋戦争が「侵略戦争だった」と主張した上で、現代の日本企業の海外進出と比較。「侵略」と「海外進出」の理由について、▽安い労働力を確保できる▽自国の物を売りつける▽資源をとるーことだと解説。「大きな国になったと考えるべきで、悲観する必要はない」と語った。
記念式典に1100人 
 彦根市制施行75周年記念式典が5日、ひこね市文化プラザで開かれ、市民ら約1100人が出席した。
 彦根市は昭和12年(1937)に彦根町と松原村、青波村など5村が合併して市制を施行。同25年に日夏村、同27年に鳥居本村、同31年に河瀬村と亀山村、翌年に高宮町、同43年に稲枝町とそれぞれ合併した。平成2年には人口が10万人を超え、今年9月1日時点では11万2331人となっている。来年2月に75周年。
 式典では、第1部で市長や議長あいさつ、市内34団体への感謝状の贈呈、彦根音楽連盟合唱団による彦根市民の歌斉唱などが行われ、第2部では彦根出身の田原総一朗さんが講演をした。

2011年10月8日土曜日

彦根出身の画家・西村一夫さん故郷で初の個展 版画の具象画と抽象画展示

 彦根出身の画家・西村一夫さん(63)=北海道札幌市=の故郷で初の個展が、夢京橋キャッスルロードのギャラリーいと~で開かれている。
 西村さんは金城小2年の時に父親の仕事の都合で札幌へ移住するまで彦根で過ごした。東京芸大時代に版画の世界に入り、大学院時代には2年間休学してイランに住みながら、中近東やギリシア、ソ連(当時)、インド、台湾など14カ国を旅した。帰国後は北海道を拠点に、国内外でコンクールへの出展や個展を開いている。
 イランでの祈る時を含めて座る暮らしに親しみを感じ、以降「座る人」をテーマにした作品を主に描いている。具象画のほか、赤や黄、だいだい、黄緑、紫などさまざまな色を四角で描いて座る人の思いを表現した抽象画も制作してきた。
 彦根での個展は、小学生時代の仲間との同窓会を機に「彦根の人たちにも見てほしい」との思いから。今年2月には、奥さんの伴子さん(59)と婚前時に訪れて以来、34年ぶりに来彦し市内のギャラリーを見学した。
 彦根の印象について西村さんは「新しいものに変わっている場所もあるが、古風な感じは残っている。私の心の原風景はここにあると確認できた」と話していた。個展ではシルクスクリーン版画や銅版画、麻布にアクリル絵の具など5種類の方法で描いた具象画17点と抽象画22点を展示。開館は午前10時~午後5時、最終10日のみ午後4時半まで。期間中、西村さんは会場にいる。

2011年10月7日金曜日

川地工務店・minto ミント利用者千羽鶴製作し高齢者施設に寄贈

 彦根市芹川町の川地工務店(川地将人社長)が開放しているコミュニティースペース「minto(ミント)」=長曽根南町=の利用者たちが千羽鶴を作り、先月27日から今月3日にかけて市内の高齢者施設に寄贈した。
 同社は「地域の人と人との絆をまるく結び合う」を社是としており、2年半前に市民開放向けの一軒家を建設。「暮らしを『見んと』あかん」との思いからミントと名付けた。ミントでは市民主催によるパン作りやフラワーアレンジ、ベビーマッサージ、子ども塾などの教室が行われており、現在では22を数える。
 千羽鶴の製作は、川地社長が「身の回りの絆への感謝を形にしよう」との呼びかけで半年前にスタート。全受講者にあたる約600人が織ったという。
 千羽鶴はアイズケア(地蔵町)、さざなみ苑(城町2)、市グループホームゆうゆう(同)、大樹会特養老人ホーム(日夏町)の4カ所に250羽ずつ寄贈された。先月29日のさざなみ苑では受け取った高齢者たちが「うれしいです、ありがとう」と笑顔で応じていた。

2011年10月6日木曜日

彦根市初の民間から教育長 前川恒廣氏「国際力」と「プロ」育成重視

 彦根市の新しい教育長に初の民間出身者として就任した前川恒廣(つねひろ)氏(56)=写真=が、3日の会見で抱負を述べた。は池州町出身で、城西小、西中、彦根東高、東京大学経済学部を卒業後、三菱銀行に入社。昭和61年7月に退社し、フランスのビジネススクールに入学。2年後にMBA(経営学修士)を取得しクレディアグリコル銀行に入社。平成4年2月に退社した後は日本航空(JAL)に入り、昨年11月まで勤務してきた。
 会見で前川氏は当面の課題として、中学校給食の実現ほか、西高の統合を含めた県立高校再編計画をあげ、「地方は都市部と比べて選択肢が少なく、ほかの可能性を検討した上で時間をかけて考えていかなければならない問題だ」として反対姿勢を示した。
 自身が約7年間、海外で暮らした経験があることから、「日本の大学生の留学が減っている一方、円高で海外進出をする企業が増えている」「海外へ出て行こうという意識がもてるような教育をしたい」と述べた。また、自身が勤務し会社更生法を適用したJALにもふれ、「金太郎あめのように、大学を出て会社員になるだけではなく、色々な職業を経験することが必要」とし、「子どもたちが将来、その道のプロになれるよう、さまざまな業種の人を学校に呼んで、色んな職があることを紹介したい」と語った。
 教育長への就任は今年夏に市長から打診があり、「相思相愛」で受諾。「これはゴールではなく、スタート。郷土への恩返しとして、教育の場で貢献したい」と抱負を話した。妻と娘はこれまで住んでいた横浜市に残し、単身赴任で実家の池州町で過ごす。任期は今月2日~平成2710月1日。
 なお、県教委によると、現在の県内市町で教育関係者以外の教育長就任は彦根のみ。

2011年10月5日水曜日

多賀での星空の街・あおぞらの街 全国大会にご出席 高円宮妃久子さま「一人ひとり、何ができるか」


 環境省などの主催による「星空の街・あおぞらの街 全国大会」が1、2日の両日、多賀町で開かれた。高円宮妃久子さまも両日とも滞在され、式典へ出席されたほか、星空観望会や多賀清流の里なども視察された。
 久子さまは1日午前に到着され、多賀大社を参拝された後、午後の式典にご出席。ごあいさつではまず、東日本大震災について「被災者の方々は星空に向かって復興への願いを込められておられ、その思い(星空)は私たちにもつながっている」と語られた。
 自然への思いについては「照明の中で暮らす人間にとって、澄みきった星空を見ることは自然への畏敬の念を抱くことができる」とされ、地球温暖化やさまざまな自然災害が起こっていることにもふれられ「震災後、日本では節電が行われたが、生活的に見直すことが必要。地球は微妙なバランスにあり、その問いかけに答えていかなければならない」「一人ひとり、何ができるのかを考え、それを実行していくことだと思う」と話された。
 式典後、久子さまはアストロパーク天究館での星空観望会で星を見られ、2日には多賀町立博物館や多賀清流の里を視察された。

2011年10月4日火曜日

ひこにゃん切手第4弾・ひこにゃんと彦根道中膝栗毛 5日から発売


 ひこにゃんの切手セット第4弾「ひこにゃんと彦根道中膝栗毛」=写真=が、5日から彦愛犬と長浜市・米原市の郵便局(簡易除く)などで発売される。
 切手は彦根城天守を上部に、玄宮園、宗安寺、埋木舎、龍潭寺、十王村の水、庄堺公園、四番町スクエア、多景島の前にひこにゃんがポーズをとっているほか、彦根大花火大会とひこね万灯祭の光景と一緒に写っている50円切手・全10枚。
 ほかに絵はがき3枚とクリアファイル付き。1200円。大津、京都、大阪、神戸、奈良、和歌山の各中央局や「郵便局のネットショップ」でも5日から発売。1万セットを予定。

ひこにゃん田んぼアート刈り取りに152人、荒神山から「最後」見守る

 彦根市石寺町に稲でえがかれていた「ひこにゃん田んぼアート」の刈り取りが1日行われた。
 市制75周年を記念してのイベントで、今年5月29日に地元住民や県大生ら約70人が濃紫稲、赤もち、ゆきあそび、コシヒカリ、日本晴の計5種類の苗を植えた。8月ごろには田んぼ約1万2000平方㍍にひこにゃん、約3000平方㍍に市制75周年の文字が浮かび上がり、一望できた荒神山山頂付近には毎日のように見物客が訪れていた。
 刈り取り作業には県外11人を含む6歳から72歳までの152人が参加し、かまなどを使って刈り取っていた。荒神山には「最後」のひこにゃんを見に訪れる人もいた。

2011年10月2日日曜日

子は佐和山山頂で親へ感謝 親は家訓作り 家族の絆深めよう、彦根青年会議所

 子どもは佐和山ハイキングを楽しみ、大人は家訓を作って、絆(きずな)を深めよう―。彦根市古沢町の清凉寺と佐和山城跡で16日午後1時から、小学3年生以上と保護者を対象にしたイベント「いいね!わがまち、わが家族!~キズナでつなごうひこねの未来~」が行われる。
 清凉寺の研修道場で住職による法話後、子どもは座禅、佐和山登山、山頂で彦根の歴史についての話を聞き、親への感謝の気持ちを画用紙に書いて写真撮影、下山後にはんこを作る。
 大人は家訓作りのために、座禅を含めての「自分を見つめ直そう」などの後、掛け軸に家訓を書く。
 参加費は掛け軸とはんこ込みで1家族500円。62組まで。申し込みは7日までに彦根青年会議所☎0749(22)7522。

2011年10月1日土曜日

議員の資質向上求める 市民へ隷従も指摘、伊賀市議会・安本美栄子議長

 彦愛犬の議員を対象にした研修会が27日、甲良町公民館で開かれ、日経リサーチの議会改革度調査で全国2位になった伊賀市議会の安本美栄子議長(64)が講演し、議会改革の必要性を説いた。
 安本議長は、議員について「議員バッジを付けて、ゴールだと思うか、スタートだと思うか、その2種類に分けられる」と分析したうえで「自分の利益を考える議員が多くなっており、原点から見つめ直す時期にある」と、議員の資質向上を訴えた。
 市民との付き合い方については「わがままで自分勝手な面がある」と率直に述べたうえで、「議員はそのわがままを聞くのではなく、時には『それはわがままだ』と返したら良い」「自分の子どもなら叱ることができるはず。票をもらうために、市民に隷従しなくても良い」とアドバイスした。
 伊賀市議会が平成19年に議員同士の討論会や市民への報告会などを盛り込んだ議会改革条例を制定したことにもふれ、「市民の皆さんは定数削減や報酬の減を求め、ほかのことは(議員が何をしているか)知らない」「市民と広く意見を交換し、世論やマスコミを味方につけたことで条例制定となり、議会改革につながった」と解説した。研修会は彦愛犬市町議会議長会が主催し、議員59(うち市議20人)と事務局職員12人が出席した。

暴力団排除へ連携強化 彦根署と彦根市・犬上郡 合意書

 暴力団排除に向けた連携を深めるため、彦根署と彦根市・犬上郡は27日、合意書の調印式を開いた=写真
 暴力団排除条例は県が8月1日、豊郷が9月12日、彦根と甲良・多賀が9月日に施行。県内では県と県警が同様の合意書を結んでいるが、市町と各署では彦根などが初めて。
 合意書では、市町が行う契約や許認可、補助金の交付などで、暴力団が相手の場合は排除できると制定。▽相手方が暴力団かどうかの確認が必要な場合、首長は照会書で彦根署長に確認を要請し、署長はその結果を首長に通知する▽首長は暴力団から妨害があった場合、署長に対して支援を要請できる▽首長は署長に市民が暴力団排除のための活動をする際の安全確保を必要に応じて要請する―などとしている。