2012年5月30日水曜日

最後の蝸牛会テント絵展 アート展も高宮で

 蝸牛会テント絵展が6月1日から彦根市高宮町で行われる。今年で15回目の恒例イベントだが、主催の高宮町蝸牛会は「区切りをつけて最後にしたい」としている。
 高宮小学校のフェンスと徳性禅寺の塀の計約160㍍に、毎年テーマごとにさまざまのイラストが描かれたテント(縦1・7㍍×横4㍍)が展示されるイベントで、同会が平成9年から開催してきた。
 最後となる今年のテーマは「びわ湖生命の水とびわ湖の魚たち」。彦犬地区の幼小中学校や県内外の芸術家らがテントに描いた絵40点が展示。6月30日まで。
 同会代表の馬場貞二さん(69)は「このイベントの醸成を感じ、15回目という区切りもあり、最後にしたい。多くの皆さまに支援をいただいたことに感謝している」と話している。
 なお6月9、10日の両日には徳性禅寺と高宮地域文化センターで最後の蝸牛会アート展もある。

彦根城の桜に肥料与える コケ取りも

 彦根城内の桜の木に肥料を与える活動が26日にあり、過去最大規模の約140人が参加した。
 城内には約1200本の桜があるが、その半数が樹齢70年以上とされ、毎年2回、保護活動が行われている。
 今年度最初の今回は、市民団体・ひこね桜守や一般市民と、県レイカディア大学から約20人ずつ、幼稚園から大人までの少林寺拳法連盟から約90人が参加。
 移植ゴテ(スコップ)などを使って、表門橋から黒門付近までの内堀沿いにある桜の根の周辺に約1㍍間隔で深さ約10㌢×径約15㌢の穴をあけ、腐葉土と化成肥料を埋めたほか、樹皮についたコケをとる作業もした。次回は来年3月ごろ。

彦根YEGわーくメッセに5000人来場

 子どもたちに仕事体験をさせる「わーくメッセ」が27日、文化プラザで行われ、親子ら約5000人が来場した。
 彦根商工会議所青年部が昨年から始めたイベントで、2回目の今年はメッセ棟の1~3階と屋外の円形広場に39ブースが設置。子どもたちは各ブースに分かれ、企業・団体の職員に教えてもらいながら、巻き寿司・和菓子・ソーセージ作り、ラジオパーソナリティー、介護などを体験していた。円形広場には屋台や東北応援市場なども設けられ、屋内外とも大勢の人で賑わった。
 かんな削りをした若葉小3年生の福島慎一君(9)は「初めての体験だったので、少し難しかったけど、楽しかった」と話していた。

2012年5月29日火曜日

近江の戦国武将の家紋デザインの手ぬぐい完成

 戦国時代に生きた近江の武将たちの家紋をデザインした手ぬぐいがこのほど完成し、湖東、湖北の宿泊施設などで販売されている。
 湖北地方を中心に県内の城郭跡などでガイドツアーを提供している近江地方・湖北の歴史文化遺産ガイド事業推進協議会が、県内の武将を知ってもらおうと企画。同協議会会員の小島誠司さん(41)=彦根市河原=がデザインした。
 手ぬぐいは、琵琶湖を中心に彦根の井伊氏・山崎氏・百々氏、犬上の藤堂氏・尼子氏・多賀氏など30人の武将の家紋を支配エリアごとに配置している。大きさは横35㌢×縦90㌢。各武将を説明した解説書(B5判)付き。900円。
 彦根市内ではキャッスルホテルとホテルサンルートで販売。

東洋式リンパ療法 花香グループ代表が考案 医療・福祉で現場講習も

 彦根市松原町(かんぽの宿内)や米原、長浜で整体院を経営する花香グループ代表の田中香織さん(45)=長浜市=は、自身が考案した東洋式リンパ療法を用いて医療や介護、障害者の各施設で講習会を開いている。
 田中さんは11年前、彦根市内に整体院を開業。翌年には、全身に行き渡っているリンパ液の流れを促進させることで免疫力の強化と自律神経の正常化が図れるとする療法を考案。西洋医学で用いられるリンパマッサージと、東洋医学の経穴(ツボ)と経絡(ツボとツボをつなぐ連絡系)の両方を施術に取り入れることから、東洋式リンパ療法と名付けた。
 田中さんは医療や介護、障害者の施設で、患者や利用者の世話をする職員や保護者らに施術方法を教えている。「細胞と細胞の間にあるリンパを刺激することで、細胞が活性化し、リハビリにもつながる」と解説する。
 先週19日には虎姫公民館で、長浜市の「重症心身しょうがい児親子の会『なないろ』」の母親に足裏マッサージの仕方を教えた。母親たちは田中さんの手本を見ながら、実際に子どもを相手に手や足などのマッサージの仕方を学んでいた。
 田中さんは「医療などの現場以外にも、病になる前の段階での体質改善やウイルスと闘える体づくりに適した療法だと思う」と話している。問い合わせは長浜市高橋町の東洋式リンパ療法研究所☎0749(62)3906。

2012年5月27日日曜日

彦根御山絵図 彦根三根往古絵図など古絵図デジタル・アーカイブ化に、彦根市立図書館

 彦根市立図書館は、所蔵する戦国時代から大正時代までの彦根の古絵図などをデジタル保存するデジタル・アーカイブを行う。完成後は同図書館で管理するほか、複製を作って来館者が自由に閲覧できるようにもする。
 同図書館は、石田三成が入城する前の永禄年間(1558~70)の佐和山や彦根山を描いた様子と慶長5年(1600)の関ヶ原合戦による佐和山城落城直後の景観を表した「彦根御山(おんやま)絵図」の写し(江戸時代中期作)や、三成が佐和山城に入る前と落城後を合わせて井伊家家臣・花居清心が描いた「彦根三根(みつね)往古絵図」の写し(江戸時代後期作)、大正2年(1913)に発行された旧城下町の「彦根市街図」などを所蔵している。
 これら約160点の史料の劣化防止と永久保存を目的にデジタル保存することにし、図書館振興財団(東京都文京区)の助成事業に申請。このほど、その認可が下り、748万円の補助が決まった。6月議会に提案し可決後、今年度中にデジタル処理を行い、来館者が閲覧できるようにする。
 また将来的には、ネット回線を活用し、来館しなくても閲覧できるようなシステム作りも予定している。

2012年5月25日金曜日

彦根城内堀沿いのヴォーリズ洋館 移築へ

 4月9日の突風で屋根が飛ばされた彦根城の内堀沿いにあるヴォーリズ建築(通称・ヴォーリズ洋館)=写真=について、管理する彦根市は移築する方向で動き始めた。
 ヴォーリズ洋館は、元々は旧彦根高等商業学校(現・滋賀大学)の外国人教員用の住宅として、大正13年(1924)に建築。当時は3棟あったが、今は木造2階建ての延べ床約108平方㍍の2棟が残っており、いずれも平成11年3月に市が滋賀大学から入手した。そのうち南側の1棟は同13年度に改修が行われ、翌年からひこね市民活動センターが活用。屋根が飛ばされた内堀寄りのもう1棟は同19年度から内堀で屋形船を運航しているNPO法人小江戸彦根が利用してきた。
 市教委文化財課によると、国の特別史跡に指定されている城内は、市の彦根城跡整備基本計画で江戸時代の景観にすることが決められているため、将来的にはヴォーリズ洋館の2棟ともを中堀より外に移築する必要があったという。
 文化財課では予算調整をした後で、内堀寄りの1棟を解体し部材の文化財的価値を調査した上で移築する方針。その後、ひこね市民活動センターとなっているもう1棟も移されることになる。
 小江戸彦根副理事長の小島誠司さん(41)は「移築は残念だが、屋形船の船頭は高齢者が多いため、内堀より近い場所に代わりの場所がほしい」と話している。

2012年5月23日水曜日

世紀の天体ショー次は金星の太陽面通過 6月6日 金環日食より珍しく

 金環日食=写真は多賀のダイニックアストロパーク天究館=が起こった21日朝は、日本各地で歓声があがったが、世紀の天体ショーはまだ続く。次は6月6日朝から起こる太陽の上を金星が通過する「金星の太陽面通過(※)」だ。
 太陽と地球の間を金星が通過するために起こる現象で、太陽の上を小さな丸い影が動いていく。金星の直径は月の約4倍だが、地球からの距離が月の約38万㌔㍍の100倍以上のため、通過の際は太陽の30分の1程度にしか見えない。
 ダイニックアストロパーク天究館(多賀)の高橋進館長によると、地球上のどこかで毎年のように起きている金環日食と比べ、金星の太陽面通過は100年に1、2回とされ、より珍しい。
 前回の金星の太陽面通過は、日本では1874年以来、130年ぶりの2004年6月8日だったが、全国的に悪天候だった。今回を見逃せば、次は105年後の2117年12月11日となる。
 6月6日は午前7時半前に金星が太陽に入り始め、約6時間半かけて、ゆっくりと移動する。
 なお6月4日夜には、太陽、地球、月(満月の日)が一直線に並び、月の4割弱が見えなくなる部分月食も起こる。
 ※(太陽面通過は、「日面(にちめん)通過」とも呼ばれるが、ここ5年ほど前からは太陽面通過が一般的になっているらしく、記事では太陽面通過としました)。
若葉小児童ら観測会
金環日食「見えた〜」
 太陽が月に隠れ周囲をリング状に輝かせた21日朝の金環日食―。彦根・犬上をはじめ、日本のほとんどの地域で見られたのが932年ぶりということで、国内各所で多くの人が日食グラスを手に観測した。
 彦根市内では若葉小の学区内公園と鳥居本小の運動場などで観測会があった。
 そのうち若葉小の学区内にあるドリーム南公園には登校前の児童23人が午前7時過ぎに集合。日食グラスを手に交代しながら太陽を眺め、午前7時半に金環日食になると、「見えた~」「今なった」などの歓声が起こっていた。
 6年生の奥田廣也君(11)=日夏町=は「きれいなリングを見ることができて良かった。もう見ることができないかもしれないので、いい経験になりました」と話した。
 なお、次の金環日食は2030年6月1日に北海道の大部分で観測でき、皆既日食は2035年9月2日に中部地方の一部と関東地方の北部で。今回の規模が全国で見られるのは300年後の2312年4月7日になるという。

長良中学生が琵琶湖研修 彦根仏壇や湖東焼体験

 岐阜市立長良中学の生徒たちが18日、彦根など県内4市を訪問。彦根市内では芹中町の井上仏壇店で伝統技術を学んだ。
 同校は約20年前から、県外で環境や伝統技術などさまざまな分野で活躍する人たちの生き方を学ぶため、2年生が2泊3日の「琵琶湖研修」を兼ねて来県している。今年は生徒128人が近江八幡市の国民休暇村に泊まりながら、17日から19日まで滞在。2日目には彦根、長浜、大津、近江八幡の4市に分かれて歴史や伝統技術などを学習した。
 彦根には、湖東焼・彦根城見学班(21)と彦根仏壇班(15人)の2グループが参加。そのうち彦根仏壇班の生徒たちは、井上仏壇店の井上昌一代表から彦根仏壇や同店独自の取り組みの説明を受けた後、近くの飾り(かざり)金具師、金箔押し、漆塗り師の3店を見学した。
 その後、七曲り三軒茶屋で金箔押し師の宮本美弘さん(54)の指導のもと、生徒たちは黒塗りの板にひこにゃんの判を押しつけ、専用ののりを塗り、その上に薄い金箔をかぶせてふるい落とす作業を体験した。
 高井衿奈(えりな)さん(13)は「祖母から彦根仏壇について聞いていて参加した。長く続いていることがわかり、すごい。次世代につながってほしい」と話していた。

2012年5月20日日曜日

時代考証学会 歴史都市彦根で6月2日、長塚京三さんも講師に

 映画やテレビの時代劇を生かしたまちづくりを考える「時代考証学会 フォーラムin彦根 地域と語る大河ドラマ・時代劇―歴史都市彦根からの発信―」が、6月2日午前10時~文化プラザで開かれる。フォーラムには数々の大河ドラマなどに出演している俳優の長塚京三さんも講師として参加する。
 大河ドラマなどで時代考証を務める歴史学者らによる時代考証学会主催のフォーラムで、第1回は昨年7月に鹿児島市内で開かれた。
 2回目の今回は、同学会会員で岐阜市歴史博物館学芸員の望月良親さんが「地域から考える大河ドラマと時代考証」、昨年の大河ドラマ・江で資料提供した長浜城歴史博物館学芸員の太田浩司さんが「大河ドラマは町に何をのこしたか」、彦根市教委文化財部長の谷口徹さんが「彦根市の歴史遺産と『歴史まちづくり』」について講演。
 昼食後の午後1時半~は、NPO法人小江戸彦根副理事長の小島誠司さんが「映画・時代劇に潜む彦根」、大河ドラマ・篤姫でチーフプロデューサーを務めた佐野元彦さんが「NHK時代劇の果たす役割」、長塚さんが「わたしと時代劇」について話す。その後、長塚さんらを交えてのパネルディスカッションがある。
 参加費は昼食付きで1500円。先着120人。申し込みは文化プラザチケットセンター☎(27)5200。

2012年5月18日金曜日

彦根でラーメングランプリ・第2回目、ビバシティに12店


 ひこねラーメングランプリが19、20日の両日、ビバシティ彦根の駐車場で開かれる。
 市内のラーメン店主らによる実行委員会主催で2回目の今回は12店が出店。各店舗が半麺分のラーメンを400円で提供し、2日間のトータルのはしの量で優勝を争う。来場者は1杯につき渡される割りばし(1組2本)でおいしかった店に投票する。
 鉄板焼きやケーキ屋など軽食・スイーツのブースやキッズコーナーもある。午前11時半~午後5時。雨天決行。問い合わせは実行委員会事務局☎(25)3313。

金環日食 滋賀県内でも21日朝 彦根・犬上は932年ぶり、日食サングラス使用を

 月が太陽を隠す金環日食が21日朝に、滋賀県内でも見られる。彦根市や犬上郡で金環日食が観察できるのは実に932年ぶりとされ、次回は29年後の2041年に。なお、金環日食を見る際は日食サングラスが必要。
 月はその直径が太陽の400分の1で、また地球からの距離も太陽までの400分の1しかない。そのため地球からは、太陽と月がほとんど同じ大きさに見える。
 太陽と月、地球が一直線に並んで、太陽が月に隠れる現象を日食と呼び、太陽が月に完全に覆われることを皆既日食、完全には隠れずに月の周りがリング状に輝くことを金環日食という。
 21日は東京や大阪、名古屋などの日本の人口の8割を占めるエリアで金環日食を楽しめ、滋賀県内では米原市に北限界線が通るため、米原より南では見ることができる。それ以外の場所でも太陽の8割以上が欠けた日食が観察できる。
 湖東地域では21日午前6時18分ごろから日食が始まり、太陽の右上から少しずつ欠けていき、午前7時半ごろには金環日食になる。金環の状態は1分間ほどだが、大津市など南部では約2分間続く。午前8時56分には元の形になる。
 なお日本気象協会は、21日の彦根など県北部の天気を「曇り時々晴れ」で、降水確率を30%と予報している。
鏡で投影や木漏れ日利用も
 金環日食を観察する場合は、専用の日食サングラスがいる。
 専門家によると、日食だからと安心して太陽の光を直接見た場合、「日食網膜症」と呼ばれる障害が起き、失明に至る場合もあるという。
 日食サングラスは太陽の光を10万分の1に減らすことができるが、通常のサングラスでは10分の1~100分の1にしか減光できない。また色つきの下敷きや写真フィルムは赤外線やブルーライトという有害な光が透過する可能性がある。ろうそくのススが付いたガラスも危ないという。
 日食サングラスは書店やカメラ店、文房具店、日曜大工店などで販売している。
 観察の仕方としてはほかに、紙にあけたピンホールや鏡で反射させての投影、木陰の地面の木漏れ日がある。
天究館で観望会
 多賀町のダイニックアストロパーク天究館は21日午前6時半~金環日食の特別観望会を開く。先着100人。無料。申し込みは同館☎(48)1820。留守電に参加者全員の名前を入れる。
登校時間ずらす学校も
 金環日食に合わせて、全国的に児童・生徒の登校時間を遅らせる学校も出ている。彦根市教委では「各校の裁量に任せる」としているが、登校時の安全面や子どもたちに天文への関心を高めさせるために、遅らせる措置が求められる。

カップ麺・近江ちゃんぽん発売、エースコックのB級グルメ探訪

 ちゃんぽん亭総本家を経営するドリームフーズ(彦根市幸町)監修のカップ麺「近江ちゃんぽん」が、14日から全国販売されている。
 カップ麺会社・エースコック(大阪府吹田市)が昨年5月から展開する「B級グルメ探訪」の第3弾の滋賀県編で、ちゃんぽん亭総本家の近江ちゃんぽんをカップ麺化した。
 弾力のある中太麺(55㌘)に、キャベツや味付け豚肉、もやし、ネギ、ニンジンが入っており、価格は170円。本社1階にある本店の北川幸平店長(30)は「滋賀のご当地の近江ちゃんぽんが日本のちゃんぽんになるよう、全国の人に食べてもらいたい」と話している。全国の量販店やコンビニで販売している。

2012年5月16日水曜日

鳥居本の中山道沿いに憩いの施設オープン 愛称募集

 彦根市鳥居本町の中山道沿いの旧鳥居本出張所が改修され、13日に交流施設としてオープン。同日、記念式典が開かれた。
 同施設は鉄筋コンクリート2階建てで延べ270平方㍍。平成7年まで鳥居本出張所として使われ、以降は連合自治会が管理していた。市は2400万円をかけて改修、耐震補強し、1階の約80平方㍍部分には誰でも休憩できるオープンスペースやバリアフリー設計のユニバーサルトイレを整備した。
 外壁は土塀をイメージしたクリーム色で、窓の格子にはべんがら色を使うなど伝統的な木造建築に近づけている。市は「地域住民のほか、ウォーキングや観光に訪れる人にも自由に利用してほしい」としている。開館は午前8時半~午後5時15分。年末年始のみ休館。
 愛称の募集は今月31日までに市観光振興課に直接行くか、氏名・住所・電話番号・愛称名を書いた書類を郵送かメールで。問い合わせは同課☎(30)6120。

彦根城の屋形船 5万人目

 彦根城の内堀で運航している屋形船の乗船者数が12日に5万人を達成。同日、玄宮園前の船着き場で記念式典があった。
 屋形船は、NPO法人小江戸ひこねが平成19年3月から運航しており、昨年5月2日には4万人に達していた。
 5万人目は群馬県高崎市からの山田正司さん(70)。記念式では棚橋勝道理事長からひこにゃんのぬいぐるみと屋形船のポストカードが贈られ、山田さんもうれしそうにしていた。

2012年5月14日月曜日

カロム日本選手権大会 彦根市民体育センターで6月17日

 カロム日本選手権大会が6月17日に彦根市民体育センターで開かれる。
 クラスは、シングルスが5歳~小学3年以下・小学4年以上・中学生以上・60歳以上の各部門、ダブルスが小学生以下・中学生以上と小学生以下・中学生以上・60歳以上の各ペア。定員あり。
 参加費は中学生以上1人1000円(カロム協会会員800円)、ダブルス・シングルス出場者1500円(同1200円)。小学以下600円(同400円)、同1000円(同700円)。
 当日は、カロム5番勝負やマイ・ストライカー作り、カロム川柳作品展などのコーナーも。申し込みは所定用紙に必要事項を記入し、参加費と一緒に郵便局からか主催の彦根青年会議所事務局(中央町)へ。今月18日まで。問い合わせは彦同会議所☎(22)7522。
 彦根青年会議所は、カロムをテーマにした川柳を募集している。
 カロムの思い出や魅力などを川柳にする。申し込みは郵便番号、住所、氏名、電話番号、年齢を記して、〒522・0063彦根市中央町3の8彦根青年会議所事務局へ郵送か、メール(info@hikonejc.or.jp)、ファクス(22)9018で。今月21日必着。6月11日に入賞作が発表され、大会当日に表彰状や副賞などが贈られる。

2012年5月12日土曜日

元改革派官僚・古賀茂明氏(現・大阪府市統合本部顧問)ら講師 8回目の琵琶湖塾開講へ

 彦根出身のジャーナリスト・田原総一朗氏が塾長を務める恒例の琵琶湖塾が今年も開講。講師には元経済産業省の官僚で、現在は大阪府市統合本部顧問として橋下徹市政を支える古賀茂明氏=写真=ら6人を招く。
 滋賀県立大学が主催し、大津市のピアザ淡海と県大で著名な講師による講義を開講する塾で、今年で8年目を迎える。
 初回7月25日(大津会場)の古賀氏は東大法学部卒業後、昭和55年に通産省(現・経済産業省)に入省。平成20年には当時の渡辺喜美行政改革大臣(現・みんなの党代表)の強い要請で国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任。翌年末に審議官を退任した後も省益ではなく国民のために働く公務員制度改革の必要性を訴え続けたが、民主党政権では冷遇され、同省内でも蚊帳の外に追いやられ、昨年9月に同省を退職。同12月に現職に就いている。
 古賀氏の講義テーマは「日本の再生はできるか」。ほかの講師とテーマ、会場は次の通り。▽8月22日(大津)=日本駆け込み寺代表の玄秀盛氏「たった一人があなたを救う」▽9月19日(大津)=日本看護休会看護研修学校主任教員・石井美恵子氏「東日本大震災の経験から危機管理を考える」▽10月10日(彦根)=ハーブ研究家のベニシア・スタンリー・スミス氏「人生は40歳から始まる」▽11月14日(彦根)=バレーボール全日本女子チーム監督・柳本晶一氏「人生、負け勝ち」▽12月12日(大津)=東レ経営研究所特別顧問の佐々木常夫氏「ビックツリー・私にとっての仕事と家族」。
 午後6時45分(初回同30分)~。年間パスは大人1万3000円・学生6000円(県大生は無料)、受付は今月10日~。彦根での公開講座のみ参加は大人が1回1000円・学生500円、受付は8月1日~。申し込みは専用はがき、ファクス、琵琶湖塾のホームページから。問い合わせは県大地域づくり教育研究センター☎(28)8210。

市民グループ・誰のまちやねん彦根 「共にまちづくりを」

 市民主役のまちづくりを目指し、市民グループ「誰のまちやねん彦根」が結成された。きょう12日午後1時半~は市男女共同参画センター・ウィズ(平田町)で最初の勉強会を開き、多くの市民の参加を呼びかけている。
 市内の主婦やNPO団体代表、企業経営者ら12人は昨年9月から、市政や身近な生活にあるさまざまな課題や話題、疑問を持ち寄ってフリートーク形式で話し合ってきたが、より多くの市民にまちづくりへの関心を高めてもらおうと、グループを結成し毎月1回ペースの勉強会を企画。
 初回のテーマは「彦根の財政状況」で、今後は「医療・介護」、「子育て・教育」、「都市計画VS文化財保存」、「産業振興・観光」、「選挙や市長・議員・行政の役割」などを取り上げる。勉強会ではメンバーの講師が題目について解説した後、来場者からの質問を受け付ける。
 発起人の一人でNPO法人Links代表の柴田雅美さん(44)=平田町=は「彦根をもっと豊かに暮らせるまちにするために、市民がまちづくりに対してできることは何かを考える機会にしたい」と話している。参加無料。問い合わせは柴田さん☎090(2061)5135。

2012年5月8日火曜日

金沢の先進城下町と彦根の発展途上城下町

 休暇を利用し、石川県を訪れたが、そのうち彦根市の理想型ともいえる金沢市の旧城下町の風情漂う様には深く心酔した。
 金沢の旧城下町は、日本三大庭園の一つ 兼六園や金沢城公園から約100㍍~500㍍西に向かった位置にあり、その代表格は加賀藩の前田家の重臣だった長家から「長町武家屋敷跡」と呼ばれている。
 加賀藩士の上・中級の武士が暮らしていた屋敷跡が多く残っており、土塀や石畳、用水などが整備されている。また屋敷の公開、資料館としての活用、あめや麩(ふ)の専門店もある。もちろん一般の民家もあるが、土塀を備えたり、町並みに合ったたたずまいに工夫したり、住民も協力している姿勢がうかがえた。
 昼食時には、界隈の一角にあった九谷焼の展示(鏑木商舗)兼飲食店(おいしいいっぷく鏑木)の古民家に立ち寄り、運良く別邸の茶室で食事をとることができた。
 ほかにも長町武家屋敷跡の周囲には、江戸後期に藩が近辺に点在していたお茶屋を集めた茶屋街や料亭、芸子の置屋などが残る、にし茶屋街・寺町地区とひがし茶屋街・卯辰山山麓寺院群があり、いずれも伝統的建造物保存地区に指定されている。
 さて、彦根の旧城下町はどうだろうか。江戸時代の古民家を活用しての飲食店はいくつかあり、金沢にひけをとらないと思うが、観光面での活用という視点で見た場合は現時点では金沢の足下にさえ及ばない。
 足軽屋敷が残る芹橋地区、江戸期の建物がある本町や花しょうぶ通り、七曲り通りなどが(当面の)対象になるが、その整備は金沢から20年、いや30年以上遅れているといえよう。文化財の指定は少しずつ進んではいるが、線としてつながっておらず、花しょうぶ通り以外の各地域住民は同じ方向さえも向いていないようだ。
 各地域住民が、暮らしへの影響から観光との繋がりを否定するのか、市の観光発展のために一肌脱ぐのか・・・。観光先進地の金沢に是非また訪れたいと強烈に感じた小生は、対象となる(彦根の)地区に住んでいないため無礼を承知で提案するが、彦根も是非、金沢(市民)の観光スタイルを目標にしていただきたい。   (山田貴之)

ひこね丼マップ配布へ


 彦根の名物「ひこね丼」の提供店を紹介したマップ=写真=が完成し、JR彦根駅などに置かれている。
 市制75周年を記念し昨年11月22日に開かれたひこね丼選手権で入賞したレシピ10作品がひこね丼となり、今年1月14日から3月末まで市内の店舗がそのレシピをもとにひこね丼を提供するキャンペーンを開催。計7423食が販売された。
 マップではひこね丼のうち、ひことろ丼、ひこ天丼、ひこねの赤どん、ひこね赤鬼丼の中から1、2種類ずつを料理と弁当で提供する市内12店舗を紹介。ほかに、「ひこね丼取り扱い店の心得3カ条」や携帯電話用のQRコードを掲載している。
 A3判二つ折りで、6000部作成。ほかの配布場所は、彦根駅観光案内所、彦根観光協会、彦根城管理事務所、彦根城博物館、夢京橋あかり館、街なかプラザ、彦根商工会議所、取り扱い各店などで。

2012年5月6日日曜日

憲法と保守を考える


 3日の憲法記念日に先駆けて、自民党は4月27日に憲法改正案を定め、天皇陛下を「元首」、自衛隊を「国防軍」、国旗・国歌を「日本国の象徴」などと規定。保守色を前面に打ち出した。みんなの党、たちあがれ日本も保守色が濃い憲法改正案をすでに示している。
 3党が「保守」にこだわった理由としては、保守勢力と対立軸にあった旧社会党の党員や市民運動家出身者がいる民主党が、保守派が重視する安全保障や外交面で失点を重ねているためである。
 保守とは何か。一言でいえば、その国の文化や伝統、慣習に重きを置く価値観である。日本でいえば、天皇陛下をはじめとする皇室を敬い、現憲法(特に9条)を改正し、対中国に備えて軍備を増強し、領土や拉致問題に関心がある―などの政策をもっている。保守派に反するのが革新派といい、前記の政策には反対または軽視の考えが多勢だ。
 江戸時代で例えるならば、開国派の井伊直弼らが革新派で、安政の大獄などで抹殺された吉田松陰ら尊皇攘夷派が保守派だといえる。実際に保守派の聖地ともいえる靖国神社内の遊就館では直弼を悪人扱いし、松陰らを称えている。ただ、直弼は茶や能楽などに秀でた文化人であり、日本の伝統を後世に残したという意味では保守派の側面もあったといえる。
 つまり、ただ単に保守的または革新的な政策だけで、国家は決して発展せず、革命的な改革が常に求められる。不易流行という言葉がまさに言い得て妙であり、いつまでも変わらない「不易」の中に新しい「流行」を取り入れる発想の転換こそが不可欠である。
 小生の好きな作家の一人・江藤淳氏(故人)は、著書「保守とはなにか」(文藝春秋)で「時には保守するために大きな改革を行わなければならない。そこには論理の矛盾がある。保守主義の弱点なのかもしれない。しかし、保守とはイデオロギーではなく、一つの感覚だからやむをえない。人の世はすべて留めておくことはできない。変えるべき点は改めることを憚らない」と記している。
 現憲法に関していえば、第二次世界大戦の敗戦後の占領下で公布され、昭和22年(1947)5月3日に施行された。きょう3日で65年目を迎えるが、これまでに一度も改正はされていない。
 産経新聞が先月末に行った世論調査では57・6%が「憲法改正が必要」と回答した。一般的に憲法改正は保守派であるというレッテルが貼られているが、現代でいえば、護憲派こそが「保守的」な思考だといえるのではないか。
 小生は世情に合った憲法に改正(改革)する、または憲法を新たに創設する考えこそが、日本の再興または飛躍につながると確信している。普段、身近な医療や福祉、環境にしか関心がない我々国民も、今日ぐらいは憲法について考える日にしたい。【山田貴之】

2012年5月1日火曜日

外国人の観光客向け冊子 英語と漫画で彦根の歴史紹介


 外国人の観光客向けに彦根の歴史を漫画と英語で紹介した冊子「HIKONE:A Journey in Time―The History of HIKONE」が完成し、7日から彦根城博物館と開国記念館で販売される。
 市教委文化財課では外国人の観光客に彦根の歴史や文化財について理解してもらおうと、京都精華大学に制作を委託。同大学卒で漫画家の小島瑛由(えいゆ)さん(29)が漫画を、同大学国際マンガ研究センター研究員の杉本ジェシカ・バウンスさんが翻訳を担当した。
 漫画のあらすじは、米国人の母をもつ大学生のジョンが、彦根市のホームステイ先の小学6年生・はなちゃんと一緒に彦根城や町中を散策中、1匹の猫に出会い、突然の落雷に見舞われる。そのショックから目覚めた2人は時間旅行を始め、戦国時代の彦根や井伊直弼の活躍、彦根の文化などを知る―という設定。
 第1章で「現代の彦根」、第2章で「過去へタイムスリップ」、第3章で「彦根の文化」を紹介しているほか、朝鮮人街道や彦根城の世界遺産登録、ひこにゃん、姉妹都市についてのコラムを掲載。表紙カラー、本文モノクロで全72ページ、A5判。文化財を記した地図のほか、日本語訳の別冊も添付している。制作費は260万円。3000部作成。1冊500円。

県内トップ級の河瀬中学・高校吹奏楽部 定期演奏会へ練習


 県内外のコンクールで常に優秀な成績を収めている河瀬中学・高校(彦根市川瀬馬場)の吹奏楽部が、5月4日午後2時~文化プラザグランドホールで開く定期演奏会に向けて練習に励んでいる。
 同部は中学60人、高校117人の部員を誇る大所帯。昨年度は朝日吹奏楽コンクール県大会で金賞、マーチングコンテスト関西大会で銀賞を受賞し、中部日本吹奏楽コンクール本大会では準優勝するなど、県内外で上位に進出する常連校になっている。
 演奏会当日は新入生24人を除く部員がトランペットやクラリネット、トロンボーンなど9パートに分かれて出場。第1部ではベートーヴェンの第九やマンマ・ミーア、宇宙の音楽などを中高合同で演奏し、第2部では宮沢賢治原作の「銀河鉄道の夜」を中学が演劇、高校が演奏と合唱で披露する。フィナーレの第3部のマーチングステージでは、となりのトトロや宇宙戦艦ヤマト、ルパン三世、もののけ姫などのアニメソングを奏でる。
 部員たちは今年初めから放課後や土日祝日に、ほぼ休み無しで練習しており、部長の海老原文香(あやか)さん(17)=3年生=は「部員全員が一つになって、皆さんが笑顔になってもらえるような音楽と演技をみせたい。是非、聞きにきてください」と来場を呼びかけている。
 入場無料。開場時間の午後1時15分ごろ~は部員約30人によるロビーコンサートがあるほか、ロビーでは同校の美術部と書道部の作品展もある。