今年4月から「国際交流員」(※)として彦根市で働いている平田エジナ清美さん(32)は、祖母が日系2世、祖父が1世のブラジル人。来日は4回目だが、彦根への訪問は初めてだという。平田さんに、国際交流員としての抱負や彦根の街の印象を聞いた。
―出身地はブラジルのどこですか
南マット・グロッソ州のドウラードス市という街で、世界遺産にも登録されている「パンタナール」がある自然豊かな所です。
―初来日は15歳の時との事ですが、きっかけは
学生時代に語学研修のため、横浜市の根岸中学校に訪れ、1カ月間過ごしました。3年後にはスピーチの全国大会で優勝した賞として、日本へ訪れることができ、2週間ほど滞在しました。2005年9月から半年間は海外日本語教師の長期研修のため、さいたま市で過ごし、その時は長浜市にも観光で訪れたことがあります。
―日本人が優れていることと、ブラジル人の魅力は
日本人の良さは、時間を正確に守ることと、ごみの仕分けなど環境問題に熱心なこと。ブラジル人は、外国人ともブラジル人と接するように付き合うことができ、とにかく陽気な人が多い。
―国際交流員になろうと思った理由は
日本で生まれたブラジルの子どもたちは日本語しか話せず、自分の両親ともコミュニケーションがとれなかったり、来日したブラジルの子どもたちが学校で日本語が話せず、孤立したりしています。このような問題の解決のために、力になりたいと思いました。彦根では、ブラジルの文化を理解していただけるような活動もしたい。
―彦根の街の印象は
来日した時、桜(ソメイヨシノ)が満開で、とても感動しました。彦根城天守にも登りましたし、これからも色んな場所を回りたいと思います。街中で私を見かけた時は、気軽に声をかけて下さい。
※国際交流員=国の制度であるJETプログラム(地方公共団体への外国青年の招致事業)に基づき、国際交流活動に携わるために、地方自治体に派遣される外国青年。▽自治体での文書の翻訳▽国際交流事業の企画▽外国人との相談相手―などを行う。彦根は今年で12年目で、平田さんで6人目。
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