演劇ファンで組織する「ひこね演劇鑑賞会」(大森修太郎代表幹事)は、県内唯一の演劇鑑賞団体として、東京演劇を地元に誘致、上演し続けている。これまでに50回を超える鑑賞会を成功させており、「会員800人を目指したい」と話している。
「生の舞台を地元で手軽に観てもらおう」と、演劇ファンの主婦らが中心になり1995年7月に立ち上げた。全国演劇鑑賞会に加盟するなどして、これまで数々の著名団体を誘致。仲代達也、平幹二郎、樫山文枝、前田美波里、田村亮、内海光司ほか、多彩な実力俳優が登場している。
約250人でスタートした会員は年々増え、現在、余呉から草津にかけ692人に上る。会員数に比例して上演回数が増える仕組みになっており、現在は年5回の上演。事務局では「当面の会員の目標は800人。年6回の上演」と語っている。
鑑賞会の入会金は1000円、月会費2000円(初回月のみ4000円、学生は半額)。問い合わせは火、木、土曜の午後1時~5時に事務局℡0749(27)3739へ。
ひこね演劇鑑賞会は6月11日午後6時半から文化プラザで、名門劇団の呼び声が高い「前進座」を招き、「さんしょう太夫~説経節より~」を上演する。
「さんしょう太夫」は、丹後地方に伝承する身代わり地蔵の由来をひもとく物語で、説教節を盛り込んだ音楽劇。
同会では毎回、上演に先立ち勉強会を開いており、今月9日には市民会館で会員34人が出演俳優の1人、妻倉和子さんから物語やセリフ回し、芝居所作などを教わった。
鑑賞には入会が必要。問い合わせは観賞会事務局へ。
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