2009年7月14日火曜日

「皆既日食」22日に 大部分は「部分日食」に

 22日は国内で46年ぶりに「皆既日食」を見ることができる。滋賀県内では約80%欠けた「部分日食」となる予定で、すでに観望グッズが手に入りにくい状況になっている。
 日食は、太陽と地球の間に月が入り、地球から見る太陽が隠れた状態になることを言う。完全に見えなくなる「皆既日食」、太陽の周りにコロナ(光の輪)が見える「金環日食」、一部が欠けた「部分日食」の3種類に分けられる。
 国内での皆既日食は、1963年(昭和38年)7月21日に北海道東部などで観測されて以来で、今回は屋久島や種子島、奄美大島の一部などで午前11時前後に皆既日食を見ることができる。次回は中部や関東の一部での2035年9月2日までない。
 金環日食や部分日食は1987年以来で、彦根市や多賀町など県内では午前9時48分ごろから欠け始め、同11時6分ごろに約80%欠けた部分日食を見ることができる。その後、少しずつ元に戻り、午後0時25分ごろに今回の日食が終わる。次回は2012年に九州から近畿、関東にかけて金環日食を見ることができる。
 なお、多賀町のダイニックアストロパーク天究館と多賀町立博物館で22日午前9時半から、部分日食の観望会が開かれる。日食観察用のサングラスも約100枚用意。参加無料。問い合わせは同天究館℡0749(48)1820か同博物館℡0749(48)2077へ。

日食見る際は専用のサングラスを
 太陽を観察する際、これまでは色の濃い下敷きや、現像済みの写真フィルム、ろうそくのすすを付けたガラス板などが使われていたが、専門家の間ではいずれも目を傷める可能性があり、日食用のサングラスの着用を求めている。
 色の濃い下敷きなどは、光を遮ることができる一方で、赤外線をカットすることができず、気づかないまま目を痛めてしまうという。このため、日食の観察には、市販されている専用のサングラスが必要になる。

 部分日食を前に、20日午前10時半~と午後1時半~は、ビバシティ彦根2階のビバシティホールで、日食についての学習会。専門家による日食についての話、サングラス作り。持ち物はカッター、ノリ。対象は小中高生。小学生は保護者同伴。参加無料。定員各100人。当日30分前から受付。

0 件のコメント:

コメントを投稿