滋賀県立大学の交流センター裏の広場に、学生らが弥生時代の竪穴式住居を復元しており、完成を前に8、9日の両日、その復元作業の様子が公開される。
人間文化学部の定森秀夫ゼミで、弥生時代の竪穴建物を研究する院生の櫻田小百合さん(23)が復元を企画。登呂遺跡(静岡県)や大中遺跡(兵庫県)などを訪れ、現地調査をしたデータを基に、学生やOB、ほかの大学の学生を加えた約30人で昨年11月から作業をしてきた。
建物は幅約6㍍・高さ約4㍍で、梁などにヒノキの間伐材、屋根に麦わら、小舞(壁の下地)に竹などを犬上川沿いや多賀町内の森林から調達し、完成間近まで仕上げた。建物の特徴は、円形から方形へ移行する時期(弥生時代後期~古墳時代前期)の形式で、円形の4本の支柱を建物内に組み入れている。「4本支柱化」は円形では作ることができず、方形の特徴だという。 8、9日の作業中、建物内にも入ることも可。公開は午前10時半~午後3時で、雨天中止。以降の展示は年内まで。
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