滋賀彦根新聞は「おうみの名工」として知事表彰された受章者のうち、彦根市内の事業所で活躍する2人にインタビュー。今号では、大橋木工所代表取締役の大橋和夫さん(63)=高宮町=を紹介する。
大橋さんは、高校卒業後から家業の仏壇木地製造業に就き、彦根仏壇の木地師の技を磨いた。30年ほど前に三代目となり、昭和63年12月には伝統工芸士に認定。業界の発展と後進の指導にも尽力している。これまでに彦根仏壇伝統工芸士会会長、彦根仏壇木地組合長を歴任した。
外国産の参入で売上が低迷している彦根仏壇業界について、大橋さんは「引き継ぐ職人が少なくなっていることが心配」と嘆きつつ、「これからは仏壇だけでなく、それぞれの店や職人が独自の製品を考案していく必要があるのでは」と話す。
大橋木工所では、奈良の寺院からの依頼をきっかけに、木製の納骨壇作りを始めた。主流のアルミ製ではなく、木製の納骨壇を求める声が増えているという。
大橋さんは「納骨壇だけでなく、ほかにも色んな物を作っていきたい」と熱く語っている。
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