昨年来の戦国ブームで石田三成やその居城、佐和山城跡などの盛り上げ機運が高まる中、「幻の佐和山城」がこのほど高宮町に完成した。
「田中家石材」(高宮町、田中寿信社長)が黒御影石や白御影石などを使って組み上げた。高さ約2・1㍍、土台が1・7㍍四方。天守の内部にライトを配し、日没後は窓から灯りが漏れるようになっている。
同社は一昨年の彦根城築城400年祭に際して彦根城天守を製作しており、北村昌造・商議所会頭から佐和山城の製作を提案され着手。
佐和山城の天守には三層説と五層説があるが、西明寺所蔵の絵馬「石田三成居城佐和山城之図」や龍潭寺(古沢町)所蔵の屏風絵にある五層天守をモデルにした。
京都の建築デザイン学校の生徒らに図面起こしを依頼。合い間を縫っての作業のため3年以上かかってこのほど完成にこぎつけた。 今後の展示場所は未定で現在は同社に展示されている。田中社長は「佐和山城は、彦根城と対にして展示しています。一度ご覧ください」と話している。
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