近江鉄道の新社屋が彦根駅東口に完成し19日に竣工式があった。旧本社だった安清町の建物は近く解体され、一部が隣接する佐和山小学校のグラウンドになる予定。旧本社は彦根東中学校が前身のため、建物内は学校の校舎そのもので、外見もノスタルジックな雰囲気があり、解体を惜しむ声もある。
彦根東中は昭和22年創立で、当時は旭森小学校の校舎が使われた。近江鉄道の本社だった旧東中校舎は体育館と共に同24年11月までに木造2階建てで完成。現校舎ができる同47年5月まで使用されてきた。
建物内は、教室やトイレ、階段、体育館などの雰囲気が学校そのもの。外観も昭和時代の建物の面影を残している。しかし老朽化や耐震的な問題があり、解体の予定。市民からは解体を惜しむ声もあるが、市教委文化財課は「文化財的な価値はないため、解体もやむを得ない」としている。
解体され、更地化された後、約1万8000平方㍍の敷地のうち、約2500平方㍍を市が買い取り、佐和山小のグラウンドになる予定。
近江鉄道の新社屋は鉄骨4階建てで延べ約2933平方㍍。1階と2階がテナントで、3階を事務所、4階を倉庫として利用する。23日に業務開始となる。
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