滋賀県が中止を決めている芹谷ダムの建設予定地だった多賀町の議長らが22日、水没予定地だった水谷地区住民の生活再建を求める意見書を嘉田知事に提出した。県が平成20年10月に中止方針を示してしばらくは、多賀町議会や地元からは建設推進を求める意見が多かったが、地元が生活再建を了承したことで、ダム建設ではなく、生活再建の方向で調整されることになる。
水谷地区では19日に集会を開き、23世帯・43人の住民の大半がお年寄りであることや県の中止方針が変わらないことから、生活再建で補償を求めることにした。多賀町議会も18日に住民の生活補償を求める意見書を可決していた。
嘉田知事は「地元の高齢者の皆さんが安心して暮らせるよう、地域振興に全力で取り組みたい」と話している。
0 件のコメント:
コメントを投稿