鳩山由紀夫首相は2日、民主党両院議員総会で「社民党の政権離脱と政治とカネの問題で責任をとる」と述べ、首相を辞任する意向を示した。
首相は、政治主導で政権運営をしてきたと強調したうえで、内閣への不信や民主党の支持率低下にふれ「国民の皆さんが聞く耳を持たなくなったのは残念で、私の不徳の致すところ」と述べた。
普天間基地の移設問題については「社民党よりも日米関係を重視したことに、『けしからん』という声もあるが、日米の信頼関係を維持させていかなければならない」「しかし、社民党を政権離脱に追い込んだ責任はとらなければならない」と語った。
政治とカネの問題については、「お金にクリーンな政治を求められていたが、自分自身の政治資金の問題でご迷惑をかけて申し訳ない。私は政治とカネから決別させる民主党を取り戻したい」と展開。1日に小沢一郎幹事長らと会合した内容にふれ「私自身もその職をひかせてもらうことになるが、政治資金問題の議論があった幹事長にもひいて頂きたいと申し上げた」「幹事長からも『わかった』と申された」と話し、小沢幹事長も辞任の意向を示したことを明らかにした。
鳩山首相と小沢幹事長が辞任を表明した背景には、7月の参院選が迫る中で、世論調査が示した厳しい情勢を一転させたい狙いがある。選挙のために「顔」を変えるという首相ら党幹部のシナリオに、国民がどのように答えるのか、今後の世論の動向が注目される。
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