彦根仏壇の若手職人グループ「江州彦根七職家」の製作現場で、京都伝統工芸大学校(京都府園部市)の学生が職人の技を体験している。
彦根仏壇業界は、職人の高齢化と後継者不足が深刻な状況で、若手の職人を求めている。彦根市芹中町の井上仏壇店(井上昌一代表)は、仏壇の製造技術を学んでいる学生に、将来的に彦根仏壇業界の職人になってもらおうと、平成20年から「彦根仏壇・伝統工芸インターンシップ」を実施。今年は江州彦根七職家に協力を求め、同校で蒔絵と木彫刻を専攻する女子学生2人が23日から28日まで、大薮町の蒔絵工房・舟越と米原市の井尻彫刻所に分かれて、それぞれの技を体験している。
蒔絵工房舟越に出向いている山根昌子さん(30)=守山市=は「学校で学ぶことと現場での仕事では違うものもあるが、とても楽しい。将来的に彦根仏壇の業界で働ければ」と話していた。同店店主の舟越丈二さん(39)は「受け入れることができれば是非、考えたいが、彦根仏壇業界は(景気が)厳しいから」と答えていた。
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