平和堂創業者で6月19日に91歳で亡くなった夏原平次郎さんをしのぶ合同葬が5日、文化プラザのグランドホールで開かれ、流通業界の経営者や国会議員、平和堂社員ら計約3000人が出席した。
弔辞で嘉田由紀子知事は「経済人として地域経済の振興に活躍されたほか、教育や文化、スポーツでも大きな功績を残された」「この功績は末永く県民の心に刻まれるでしょうし、ご遺志は後継者に引き継がれ更なる発展につながるでしょう」と述べた。
獅山市長は、40年前から20年間、平和堂の顧問弁護士を務めていたことをあげ、「私の心の中ではまだ亡くなっておられない。千の風になって、天から彦根市のことを見守ってくださっていると信じている」と、涙ながらに話した。
謝辞として葬儀委員長を務めた滋賀銀行取締役会長の高田紘一さんは「夏原さんは人間味あふれ、スケールの大きい、先見性のある経営者で、近江商人の鏡のような存在だった」と語った。
長男で平和堂代表取締役社長の夏原平和さんは、4年前の米寿を記念したゴルフコンペで元気にプレーをしていた思い出話をした後、「父は社会と会社という話をよくした。父の経営理念を大切にし、実践していくことで、社会にとってなくてはならない会社になるよう今後も努めていきたい」と述べた。
この後、献花が行われ、参列者は夏原さんとの別れを惜しんでいた。
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