永源寺(東近江市)にある彦根藩四代目当主・井伊直興公の霊廟が19日、10年ぶりに公開され、現当主で十八代・直岳さんも参拝に訪れた。
直興は信仰心が厚い当主として知られており、当時の永源寺住職だった南嶺慧詢(なんれいえじゅん)に師事。本人の遺言により、死後、永源寺に霊廟が築かれた。平成20年3月には、清凉寺(古沢町)、東京・豪徳寺と共に、国の重要史跡に指定されている。
えいげんじ観光ボランティアガイド協会らが彦根と永源寺との関わりを知ってもらおうと、イベントを企画し、その中で直興公の霊廟の公開が実現。当日は本堂で「井伊家法要」が営まれ、歴代十七当主の供養をした後、直興公の霊廟に移り、直岳さんらが墓前で手を合わせた。
直興公の霊廟への当主による公式参拝は、十四代・直憲公が明治16年(1883)に訪れて以降だといい、それ以来の当主による参拝となった直岳さんは「初めての参拝で、ようやく来られたという思いで手を合わせた」と話していた。
当日は、ひこにゃんや赤備え甲冑隊を招いての写真撮影会、地元特産品の販売、抽選会も行われ、地元や彦根からの来訪者で賑わっていた。
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