2010年9月29日水曜日

予約型乗合タクシー「愛のりタクシー」甲良・豊郷・愛荘でも運行開始、1市4町で15路線

 予約型乗合タクシー「愛のりタクシー」が27日から、甲良、豊郷、愛荘の各町でも運行が始まり、同日、豊郷小学校旧校舎群で出発式があった。すでに導入済みの鳥居本や稲枝地区などでも路線が一部延伸した。
 乗合タクシーは、近江タクシーに乗車予定時間を予約し、指定の停留所から目的地まで乗車。帰りも予約のうえで停留所から帰路につく。途中、ほかの利用者も「相乗り」してくる場合もある。利用者の減少で路線バスの廃止が相次いでいる中で、お年寄りらの足の確保として期待されている。
 彦根市内では平成20年10月に鳥居本と稲枝で、21年11月には河瀬エリアで運行が開始。多賀町も昨年10月に導入している。彦愛犬の行政・企業・団体で組織の「湖東圏域公共交通活性化協議会」は、湖東定住自立圏における公共交通システムの整備の一環で、3町を含めて乗合タクシーを運行することにした。従来の鳥居本や稲枝など彦根8路線、多賀3路線が延伸されるほか、新規路線として4路線が加わり、計15路線を設けた。全路線の停留所は約350カ所になる。
 料金は距離に応じ一人400~1000円。協議会では「病院や駅などへ多くの人に利用してほしい」としている。
 27日の出発式では、湖東圏域公共交通活性化協議会会長の松田一義彦根市副市長が「公共交通の空白地域の解消に期待している」とあいさつ。ひこにゃんとたがゆいちゃんらによるテープカットが行われた後、愛のりタクシーが出発した。

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