彦根市の花しょうぶ通り商店街で、拠点の一つでもあった築約250年の「ひこね街の駅『寺子屋力石』」が正月早々、火災に遭うという惨事が起こった。同商店街では5日夜、臨時総会を開き、延焼を逃れた「力石」の通り側を再興させることを確認した。
総会ではまず、出火した日の経過説明が行われた。関係者によると、2日夜に「戦国」ファンらによる新年会がもう一つの街の駅「戦国丸」で予定されていて、その食事の準備に力石が使われ、戦国丸に移動した後、力石から火の手が上がったらしい。
総会ではほかに復興について、残った力石の通り側が壊れないように早急に補強をすることを決めた。その後の復興策についても今後、検討していく。
力石の所有者で同商店街に貸している力石寛治さん(72)=平田町=は「花しょうぶ通りのシンボルであり、今後も復興に向けて協力していく」と話している。
LLPひこね街の駅の武野貞嗣代表は「まちおこしの拠点として活用してきたことを大切にしていきたい。花しょうぶだけでは難しく、古民家を残していこうという思いの方の協力をいただきながら、復興させたい」と述べている。
同商店街のまちづくりの中心的存在、和田一繁さん(42)=河原3=は「(キャラクターの)しまさこにゃんが生まれた場所でもあり、色んな方の知恵を得ながら、再建させていきたい」と語っている。
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